遼、ドライバーも改良…製作費１億円

男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝が新兵器で米ツアーに挑む。栃木県内でクロスカントリー合宿中の石川は１０日、米デビュー戦となる１９日開幕のノーザントラストオープン（２２日まで、米カリフォルニア州リビエラＣＣ）から、用具契約を結ぶヨネックス社の新ドライバー「ナノブイ・ネクステージ」の特別仕様クラブを使うことを明らかにした。一般発売用とは別の「遼専用ドライバー」を手に米国で旋風を巻き起こす。

　世界でともに戦う“相棒”を決断した。米ツアーデビューを１週間後に控え、石川が米国での使用を決めた新ドライバーは、ヨネックス社の全面支援を受けて製作された超特注品だった。

　同社は先月、今春の新製品「ナノブイ・ネクステージ」を発表。推定１億円の製作費がかけられたドライバーはヘッド体積が異なる４６０ｃｃと、４３０ｃｃの２種類を一般発売用にラインアップ。石川の場合は前作よりもスピン量が約１０００回転抑えられ、より低く強い弾道を実現し、本人も好感触を得ていた。

　しかし、同社はさらに「遼専用ドライバー」製作に着手。４３０ｃｃを原型にした４００ｃｃの“小ぶりヘッド”を採用したプロトタイプだ。

　見かけは４３０ｃｃタイプと変わらないが、石川は今冬から打ち比べを続けた。スピン量、打ち出し角度、飛距離などの計測データにもほとんど差がなかったが、弾道は４３０ｃｃではややドローだったのに対し、４００ｃｃではフェードに近いストレート。「打感が良くて、ストレートボールを目指すぼくのイメージ通り」手に残った感触と、描いた白球の軌道が決断の決め手となった。

　ノーザントラストオープンでは、そのほかのクラブは昨季終盤と同じものを使用予定。契約を結んでいないボールは、昨年に続きブリヂストンスポーツ、ＳＲＩスポーツ、タイトリスト、キャロウェイの４社のボールを持ち込み、現地で感覚にあったものを選択する。

　この日も約２時間、雪上でトレーニングを敢行し体づくりも順調。「クラブの準備は完ぺき。あと残っているのはぼくの荷造りだけ」このナノブイ・ネクステージは３月１４日に発売開始。ヨネックスの契約選手を含め、石川が全世界で最初に試合で使用することになる。頼れる新兵器とともに、全米でそのベールを脱ぐ。

参照元：スポーツ報知

明大新監督に吉田義人氏…ラグビー名門をスターＯＢが立て直す

明大ラグビー部の来季監督に、ＯＢで元日本代表ＷＴＢ吉田義人氏（３９）が就任することが、１０日までに決定的となった。関係者の話で明らかになったもの。学生日本一１２度の名門も、今季は２４季ぶりに大学選手権出場を逃すなど低迷。大学、ＯＢサイドは藤田剛監督（４７）に代わる新監督の人選を進め、在学中、日本代表入りし、主将だった９０年度にチームを大学選手権優勝に導いた吉田氏を新監督にすることで一本化。“切り札”に、重戦車軍団の再建を託すことになる。

　明大ラグビー部の再建が吉田氏に委ねられることになった。大学日本一１２回の名門も、今季は関東大学対抗戦Ａグループ６位で２４季ぶりに全国大学選手権の出場を逃すなど、ここ数年間は低迷していた。複数の関係者によると、大学側は就任３年目で任期を１年残す藤田監督の交代を決断。明大ＯＢを中心に候補を挙げて人選を進め、吉田氏に一本化したという。ＯＢ会などの承認を経て正式に発表される見込みだ。

　吉田氏は１７０センチと小柄ながらスピード、キレのあるプレーで１年からレギュラーを獲得、９０年度には強力なキャプテンシーでチームを大学日本一へ押し上げ、日本代表でも３０キャップを獲得するなど活躍した。卒業後は創部したばかりの伊勢丹でプレーし、退社後は日本人で初めてフランスプロリーグでプレー。世界選抜に３度選ばれ、快足ウイングとして「世界の翼」と高く評価された。帰国後、三洋電機とプロ契約を結び、０４年の引退後はフランスへコーチ留学。下部リーグにいた横河電機のヘッドコーチとして強化にあたり、０８年度のトップリーグ昇格に貢献した。

　９６年度までの７年間で５度の学生日本一という絶頂期の基礎を築くことができたのは、９０年度に厳しい練習で日本一のチームを作った「部史上最高の主将」との呼び声高い吉田氏の力があったからこそ。高校日本代表クラスの選手が多数在籍し、他大学がうらやむ戦力ながら、９８年度以降対抗戦優勝から遠ざかっている名門の立て直しには適任といえる。

　明大には来年度も高校日本代表ＰＲ石原慎太郎（国学院久我山）、榎真生（流通経大柏）ら有力選手が入学予定。吉田氏の下、紫紺の「重戦車」復活へ新たなスタートを切ることになる。

　◆吉田　義人（よしだ・よしひと）１９６９年２月１６日、秋田・男鹿市生まれ。３９歳。秋田工から明大に進学し、１９歳で日本代表初選出。４年時に主将で大学選手権優勝。卒業後、部ができたばかりの伊勢丹入り。２０００年５月、日本人として初めてフランスのプロ１部・コロミエに入団。０１年に三洋電機へ移籍、０３年にサニックスへ移り、０４年に引退。日本代表として９１、９５年Ｗ杯に出場し、キャップ数は３０。現在は横河電機ディレクター。現役時代のサイズは１７０センチ、７５キロ。

参照元：スポーツ報知

ＨＡＹＡＴＯ圧勝宣言！長島に“コスプレお色直し”させん

　Ｋ―１ワールドＭＡＸ日本代表決定トーナメント（２３日・国立代々木競技場第一体育館）に出場するＨＡＹＡＴＯ（３１）＝ＦＵＴＵＲＥ　ＴＲＩＢＥ＝が１０日、都内で練習を公開。１回戦で対戦するアニメオタク男・長島☆自演乙☆雄一郎（２４）＝魁塾＝に、コスプレの“お色直し”のチャンスを与えないことを誓った。

　アニメコスプレで入場する長島は、決勝まで進めば３回の機会がある。“試合はおまけ”と言い張る相手に対し、「なめてますよね」とムカつき気味。１回戦の入場だけは仕方ないが、「（入場は）１回だけで終わり。圧勝したい」と、コスチュームを替えさせないことを宣言した。長島がベースにする日本拳法の選手とスパーリングを積んで対策十分。あくまでリング上で勝負する。

参照元：スポーツ報知

アルフォンゾ“最終試験”２０発合格！本塁打競争でラミに圧勝！

巨人は９日、宮崎キャンプにテスト生として参加しているエドガルド・アルフォンゾ内野手（３５）の合格を発表、年俸３５００万円プラス出来高の１年契約を結んだ。背番号は「１３」。メジャー通算１５３２安打の実績を引っさげて正二塁手を目指すアルフォンゾは、「１００％の力を出すことに集中したい」と決意表明。この日の練習では、同じベネズエラ出身のアレックス・ラミレス外野手（３４）との居残り特打で、１１本差をつける２０本のサク越えとパワーを見せつけた。

　大リーグ通算１４６本塁打のアルフォンゾの“合格会見”の席で、原監督が断言した。「第２クール終了までの動き、技術、すべてに素晴らしい。巨人にとって、大きな戦力になる」二塁での起用を考えている指揮官はさらに、「高いレベルでの競争で、勝ち残るのを期待しています」と木村拓、脇谷らと争うレギュラーを実力で奪うよう言葉に力を込めた。

　発表の約５時間前、元メジャーリーガーが本気になった。来日後、初めてフルスイングすると、打球は逆風をも切り裂いた。同じベネズエラ出身のラミレスと並んでの居残り特打。互いを意識しながらの“アーチ合戦”は、１１８スイングで２０本のサク越えを披露。「バットスイング、コントロールを確認しながら、力も加えてみた。順調にきているよ」約１キロのマスコットバットを軽々と振る３５歳は、余裕の表情を見せた。

　一方、元大リーガー相手にライバル心を燃やしていたラミレスは、１２２スイングで９発と沈黙した。中堅から本塁方向への逆風に負け、ほとんどがフェンス手前で失速。吉村野手総合コーチから「ラミちゃん、ノーパワー」ともやじられた。日本で本塁打のタイトルを１度、打点王を３度も獲得したラミレスも、「本当に驚いたよ。（スタンドに）届かないだろう、という打球がしっかりと届いている。彼のバッティングを見ていると、簡単に打っているように見える」と打撃技術を絶賛。幼少時代に選抜チームで一緒に戦ったことのある幼なじみに対し、「本当にいい選手。必ずチームに貢献する」と太鼓判も押した。

　アルフォンゾは「今後は実戦を想定しながらやっていきたい」と先を見据えた。メッツでは２０００年にワールドシリーズを経験し、通算１５３２安打の実績はダテではなかった。背番号も当時の「１３」に決定。巨人のユニホームに袖を通した新助っ人の気持ちは、すでに日本一奪回に向けられている。

　◆エドガルド・アルフォンゾ（Ｅｄｇａｒｄｏ　Ａｌｆｏｎｚｏ）１９７３年１１月８日、ベネズエラ生まれ。３５歳。９１年にメッツと契約。９５年にメジャー昇格し、９６年に正二塁手の座をつかんだ。９９年のＤバックスとの地区シリーズで３本塁打の活躍。００年には自身唯一のオールスター戦に出場。ワイルドカードからリーグ優勝に貢献した。大リーグ通算１５０６試合出場で打率２割８分４厘、７４４打点。昨年は独立リーグとメキシカンリーグでプレー。１８０センチ、９５キロ。右投右打。家族は妻と２男。

参照元：スポーツ報知

マー君、中１日志願！ＷＢＣへ仕上がりよし…楽天

ＷＢＣ日本代表候補の楽天・田中将大投手（２０）が９日、沖縄・久米島キャンプで今季初の実戦マウンドとなるシート打撃に登板。最速１４６キロの直球で打者のべ７人に１安打１死球と上々の仕上がりを見せた。３月５日に開幕するＷＢＣ東京ラウンドで、セットアッパーとしてのフル稼働を想定し、一気に戦闘モードに突入した。

　いつでもいける。登板を終えた田中は自信をもって、マウンドを降りた。中村真の内角をえぐる直球は１４６キロをマーク。ツーシームは左打者の外角へ沈み、内野ゴロになった。「感触は良かった。ＷＢＣ球は、もう大丈夫だと思います」世界一に向けたハイペース調整は正しかった。そう実感できた１９球だった。

　東京ラウンドに照準を絞った。今キャンプ初の紅白戦となる１２日には岩隈、田中が先発予定だが、１４日の紅白戦でも中１日でマー君の登板が決まった。１５日にはチームを離れ、宮崎での代表合宿に合流する。橋上ヘッドコーチから「１５日の前にもう１度投げるか？」と聞かれ、「投げます」と即答した。「３０球以上５０球未満で」と田中。前回のＷＢＣの規定では、投球数が３０球以上５０球未満の場合、投手には中１日が義務づけられる。連戦となる東京ラウンドでは、田中は中継ぎとして獅子奮迅の活躍が期待される。キャンプ中にＷＢＣでの激闘を仮想し、万全を期して合宿に臨む。

　代表候補では最年少。宮崎では「ずっとパシリでいます。誰もが通る道です」と道具運びなどの雑用も進んで引き受ける覚悟だ。武器は若さ。世界一のためなら、何でもやる。

参照元：スポーツ報知

岡田監督、守りに入らない…１１日・Ｗ杯アジア最終予選

◆２０１０年南アＷ杯アジア最終予選Ａ組第４戦　日本―オーストラリア（１１日・日産スタジアム）　岡田武史監督（５２）は、オーストラリア戦で「守り」に入ることを否定した。勝ち点３へ重要になるのが先制点を取ること。０６年６月１２日、Ｗ杯ドイツ大会のオーストラリア戦では、中村俊が先制点を奪ったが、逆転負けを許した。

　「先制して逃げ切るため、ストッパーを入れて３バックにするのは間違っていないけど、点差、状況で変わってくる。一番怖いのは守りたいという気持ちになること」受け身になることで、個人の能力が高いオーストラリアにたたみ込まれる危険性を危惧（きぐ）した。

　勝ち点３への戦力は整った。この日、欧州組３人が合流して２５選手全員がそろい、７分×２の紅白戦も行った。「いいチームになってきた。いい試合をやることは間違いない。海外組が入って、彼らのアイデアも加わるのでね」目標とするＷ杯４強への試金石ともなる大一番で、岡田ジャパンの真価が問われる。

参照元：スポーツ報知

杉山２５位、森田は８３位…女子テニス世界ランク

　女子テニスの最新世界ランキングが９日発表され、杉山愛（ワコール）は前週から一つ上がって２５位となった。森田あゆみ（キヤノン）は３つ浮上して８３位。クルム伊達公子（エステティックＴＢＣ）は１６２位で変わらなかった。

　トップはセリーナ・ウィリアムズ（米国）が守り、ディナラ・サフィナ（ロシア）が２位、エレナ・ヤンコビッチ（セルビア）が３位。（共同）

参照元：スポーツ報知

錦織は５６位で変わらず…男子テニス世界ランキング

男子テニスの最新世界ランキングが９日発表され、錦織圭（ソニー）は５６位、添田豪（ミキプルーン）は１１０位で前週と同じだった。

　上位選手も動きはなくラファエル・ナダル（スペイン）が１位で、ロジャー・フェデラー（スイス）、ノバク・ジョコビッチ（セルビア）が続いている。（共同）

参照元：スポーツ報知

中川が判定で日本王者…日本ウエルター級タイトルマッチ

◆プロボクシング（９日、後楽園ホール）　日本ウエルター級タイトルマッチが行われ、指名挑戦者の同級２位・中川大資（３１）＝帝拳＝が王者・沼田康司（２４）＝トクホン真闘＝を３―０の大差判定で下し、念願のプロ初戴冠を果たした。序盤からリーチ差を生かし、ジャブと右ストレートを的確にヒットさせ、沼田の強打を単発に封じる完勝だった。戦績は１３勝９ＫＯ２敗１分け。

　中川の技術が沼田の強打を封じた。ジャブと足で王者をかき回し「面白いように当たるから、とことん右で行こうと思った」と右ストレートを次々にヒットさせ、ポイントを奪った。両者は約３年前に対戦。そのときは中川の判定勝ちで試合後、再戦を誓い合っていたという。９７年に東日本新人王決勝で敗れ、一度はグラブを置いたが、約５年後に現役復帰。「必死でした」と感激の面持ちだった。

参照元：スポーツ報知

長谷川Ｖ８へ“ファイタースタイル”宣言…３・１２神戸でＶ８戦

プロボクシングＷＢＣ世界バンタム級王者の長谷川穂積（２８）＝真正＝が、ファイタースタイルへの脱皮を図る。Ｖ８戦（３月１２日、神戸ワールド記念ホール・報知新聞社後援）に向け９日、試合前としては最長の１０回スパーを公開。挑戦者ブシ・マリンガ（南アフリカ）と１回から打ち合うことを宣言した。

　手本はアジアが生んだスター、４階級制覇のパッキャオ（フィリピン）だ。「パッキャオみたいにアグレッシブにいけば自分のペースでいける。最初から飛ばす」これまでも好戦的スタイルを参考にしてきたが、２連続ＫＯ中の今回は本気モード。スパーでもパッキャオ流の突進を披露し「ＫＯになるんじゃないかな」と手応えを口にした。

参照元：スポーツ報知

ウッズに長男誕生

　９日付の「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」紙は男子プロゴルフのタイガー・ウッズ（３３）＝米国＝に長男（第２子）が生まれたと報じた。昨年６月に左ひざを手術したウッズは順調にリハビリを行っているが「今は子供が生まれるのを待っている」と、第２子が誕生しない限りツアー復帰はないと話していただけに、事実なら石川に出場の可能性があるアクセンチュア・マッチプレーで復帰する可能性もゼロではない。

参照元：スポーツ報知

遼、棚ぼた米出場も…世界ランク“圏内”６４位再浮上

男子プロゴルフの最新世界ランキングが９日発表され、石川遼（１７）＝パナソニック＝が６６位から６４位に順位を上げた。これで、世界選手権シリーズのアクセンチュア・マッチプレー（２５日～３月１日、アリゾナ州ザ・リッツカールトンＧＣ）の出場権獲得圏内に再浮上。世界のトッププレーヤーだけに出場が許される舞台に、再び近づいた。

　雪ごもり中の石川の元にチャンスが舞い込んだ。９日の世界ランキングで石川は６４位に浮上。一度は黄信号がともったアクセンチュア・マッチプレー出場の可能性が再び出てきた。

　同大会は２月１６日時点の世界ランク６４位以内に出場権が与えられる（欠場者が出た場合は繰り上がり）。石川は昨年末に最高の６０位まで上り詰めたが、試合のない前々週に６３位、前週は６６位と下降の一途をたどり、出場は厳しい状況に追い込まれていた。

　しかし米ツアー、「ビュイック招待」でランク上位選手が好成績を残せなかったことなどもあり“まさかの”順位浮上。今週の米ツアーのＡＴ＆Ｔペブルビーチナショナルプロアマ、欧州ツアーのメイバンク・マレーシアオープンの結果次第だが、栃木県内でクロカン合宿中の石川は「やっぱり出場したい気持ちはある」と淡い期待に胸を膨らませた。

　出場となれば“棚ぼた”ともいえるが、石川にとって１試合でも多く海外試合を経験できる意味合いは大きい。また、同大会は１位と６４位、２位と６３位といったように上位選手と下位選手が１回戦で激突。石川が出場すれば１位のウッズが欠場となっても、２位のガルシア、３位のハリントン、５位のミケルソンら超一流選手と一騎打ちすることになる。

　大会前週のノーザントラストオープン（１９～２２日）で米ツアーデビューする石川だが、６５位以下となっても補欠としてギリギリまで様子をうかがう予定。父・勝美さん（５２）も出場した場合は「１勝」を目標に設定。万全の準備を進めながら、吉報を待つ。

　◇世界ランク算出方法　過去２年間の獲得ポイントを出場試合数で割り算出。優勝者にはメジャー１００点、米ツアー２４点、日本ツアー１６点。最新の結果を反映させるため、得点は獲得試合の１３週後から徐々に減少する。出場者に世界ランク上位者が多くいる大会は割り増し。石川は来週、５位に入った昨年１１月の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ獲得ポイントの換算率が９８・９１％に減少する。

参照元：スポーツ報知

浅田真央、男になる！男子の演技取り入れ復活だ

【バンクーバー８日】真央が男になる！？　２０１０年バンクーバー五輪フィギュアスケートのプレ大会、四大陸選手権での連覇を逃し３位に終わった浅田真央（１８）＝中京大中京高＝が、不調脱出へ男子の演技を参考にする考えを明かした。五輪出場枠が懸かる世界選手権（３月２３―２９日、米ロサンゼルス）での連覇を目指し、一から技術を見直すつもりだ。８日はエキシビションに出場。１年後に迫った五輪本番へ、改めて会場のイメージを焼き付けた。

　真央が目をキラキラと光らせた。７日に行われた男子フリー演技を、ＶＩＰ席でランチを取りながら食い入るように観戦。一夜明けて「すごい参考になる。男子はパワフルだし、ジャンプとジャンプの間にすごいステップを入れてる」と明かした。

　今大会はショートプログラム（ＳＰ）が６位とメロメロ。シニア転向後、ワースト２位の得点で表彰台に上がることすら危うかった。フリーは上位選手のミスに助けられて辛くも１位。総合で３位に滑り込み、面目は保った。「悔しかったのもあるけどまた頑張りたいという思いが高まってきた」惨敗の中でも収穫を得るたくましさをみせ、今回不在だったタラソワ・コーチの下で再起を図る決意を示した。

　大きな課題は２つだ。ＳＰで回避した３回転ルッツ、今季１度も成功していない２連続３回転ジャンプだが、成功への難易度は更に上がる。世界選手権の会場は今大会同様にリンクの幅が狭いアイスホッケー仕様。踏み切るタイミングと、ジャンプ間のステップが重要になる。男子の日本勢が、７日のフリー終了後に掲げた課題でもある。不調脱出が先にあるが、スタミナを必要とするプログラムの完成を目指す真央にとって、男子の演技は理想ともいえる。「（すべてのジャンプを）もう一度練習して１００％できるように頑張りたい」と話した。また次戦への強い意志の表れからか、１月中旬の練習中に右ひざを痛め練習不足になったことには「それは全然ないです」と強気に否定した。

　一度帰国した後はロシアに飛び、タラソワ・コーチの下で練習し世界選手権に備える。連覇が懸かる同選手権に向け真央は「目標は自分のベストの演技をして、ベストのスコアを出すこと」と話した。

参照元：スポーツ報知

女子高生直伝！ラミ「茶道バージョン」新一発芸！

巨人のアレックス・ラミレス外野手（３４）が８日、今季の東京Ｄ１号本塁打を放った際に、「茶道バージョン」の新パフォーマンスを披露することを約束した。全体練習終了後のイベントで「茶道」を初体験。宮崎学園高茶道部の生徒から日本の伝統文化を学び、“新ネタ”のヒントを得た。昨年８月１９日にフリーエージェント（ＦＡ）権を取得し、今季から外国人枠を外れるＲ砲は「和の心」を持って、日本一に貢献するつもりだ。

　笑みを浮かべながら、ラミレスは見入っていた。「これだ！」胸の高鳴りを抑えきれなかった。全体練習終了後のイベントで、宮崎学園茶道部の女子生徒が提供してくれた「茶道パフォーマンス」が、ラミちゃんのハートをジャストミートした。本塁打を打った後の今季の新パフォーマンス作りが難航していたところで、思わぬヒントをもらった。

　サンマリンスタジアムに隣接する特設ステージで、クルーンら外国人選手とともに「茶道」を初体験。同校の西郷宗季教諭（５６）＝裏千家茶道教授＝から「ラミレスさんはお上手ね。（縁起がいい）茶柱が立ちましたわよ」とほめられ、ほおは緩みっぱなしだった。そこで茶道部の女子生徒４人から新ネタを提案された。

　「これをホームランを打った時にやってください」ぎこちない動きながら「茶わんを持ったつもりで２度右に回す→両手を添えて飲む→ゲッツ→フレームアウト」の“連続技”。Ｒ砲は満足げにうなずき、「思ったよりも（ネタが）しっかりしていた。完成度が高い。東京ドームで１号放った時にやりたい」と約束した。

　正直、悩んでいた。昨年は、お笑い芸人・小島よしおの「そんなの関係ねぇ」「おっぱっぴー」を取り入れたが、今季はこれを封印することを決めた。キャンプ中、お笑いビデオなどで研究していたが、「（マスコットの）ジャビットとのからみもあるし、しっくりくるものがない」と、ダンディ坂野の「ゲッツ」につながるパフォーマンス探しに苦労していた。

「イエス、フォーリンラブ（お笑いコンビ・フォーリンラブ）とかいろいろ見てるけどね」と約１０種類のネタを練習してきたが、どれもうまくはまらなかった。そんな時に急浮上した「茶道パフォーマンス」。「どれよりも良かった。シーズンでずっと使うかもね」東京Ｄ１号だけで終わらず、シーズンを通して採用することも示唆。昨年８月１９日にＦＡ権を取得し、今季から外国人枠を外れるＲ砲にとって、日本の伝統文化を取り入れることは望むところだ。

　この日、フリー打撃では４９スイング中３本のサク越えを披露した。「センターから右方向に意識している」と“本業”の調整は順調そのもの。その上、全国のＧ党が期待する新パフォーマンスに光がさした。巨人不動の４番は、「和の心」を持って本塁打を量産し、チームを日本一へ導く。

　◆茶道　平安時代に中国から薬として茶が伝わった。千利休ら高名な茶人を輩出した安土桃山時代以降、裏千家などさまざまな流派が生まれ、盛んになった。それぞれの作法に従い、招いた客人に茶を振る舞い、もてなす。日本の伝統文化として親しまれている。

参照元：スポーツ報知

マー君１５勝でノムさんから１０００万円時計…楽天

◆楽天・久米島キャンプ（８日）　楽天・野村克也監督（７３）が８日、田中将大投手（２０）に「１５勝したら好きな時計をやる」と、異例のニンジン作戦を決行する意向を示した。

　気合がほとばしる。ＮＰＢ・加藤良三コミッショナー（６７）が熱視線を送る中での“御前投球”。田中はマイペースを貫き、力強く右腕を振った。ＷＢＣ使用球を操り、充実の８６球。投球後は野村監督が歩み寄り、捕手役の野村克則バッテリーコーチ（３５）と３人、笑顔で内容を振り返った。

　「オレのクビは君にかかっていると言っておいた。辞めさせたいなら、いいかげんでいいけど。今年は監督と楽天の命運は、彼が握っている。『１５勝３敗だぞ』って言っておいたよ。１５勝したら、好きな時計を持っていっていい。早く持っていかないと、カツノリにとられちゃうよ」昨季は９勝７敗の若武者に、強い期待を口にした。

　ノムさんは高級腕時計のコレクター。ジェイコブなど高価なものでは１０００万円近い名品を所有する。「ダイヤ入りとか金のが多い。オレも狙っているよ。財産にしないと」と克則コーチ。時計好きのマー君も「金のはまだ、いいです。品定めしたいですね。そんなに期待されているなら、裏切らないようにしたい」と素直に発奮した。師弟愛で結ばれた２人が今季、勝負の時を刻んでいく。

参照元：スポーツ報知
 

闘莉王奇襲セット！豪州惑わす！！…１１日・オーストラリア戦

◆２０１０年南アＷ杯アジア最終予選　日本－オーストラリア（１１日・日産スタジアム）　打倒・オーストラリアは「アドリブ」だ。日本代表ＤＦ田中マルクス闘莉王（２７）＝浦和＝が８日、オーストラリア攻略は岡田武史監督（５２）が練り上げたセットプレーを“おとり”に、決勝弾を狙う考えを示した。「想定外がゴールを生む」と主張する闘将は、非公開練習のなか意外性のあるアドリブセットを準備。日豪両指揮官の予想を超越する連係プレーで、勝負を決める。腰に違和感を抱えていたＦＷ田中達也（２６）＝浦和＝は全メニューをこなし、この日、帰国したＭＦ稲本潤一（２９）＝フランクフルト＝も合流した。

　吹きすさぶ寒風をはね返すほどの熱さを、闘莉王は全身から放射した。「何を言われようとやるしかない。オーストラリアは力で圧倒しに来ると思うけど、それを押し返すぐらいじゃないといけない。オレらのホームだし、絶対に勝たないといけない」８日午後、非公開練習を終えた闘将はＡ組頂上決戦の必勝を誓った。敵将ピムの再三の挑発も無視。身長１９４センチのＦＷケネディら体格で勝るオージー軍団を叩きのめす気概を示した。

　勝算もある。岡田監督が完全非公開練習初日の７日、シート越しに練り上げたセットプレーだ。「相手も強いけど、うちもセットでゴールを決めてきた。どこに動くかみんなが理解してやるのもいい。でも、定番をおとりにして、違う形で狙うのもひとつの手。想定外がゴールを生む」と闘将は不敵な笑みを浮かべた。ピム監督が徹底分析した岡田監督の事前準備はあくまで“おとり”。最終予選無失点の強敵を破るのは当意即妙なアドリブだ。

　実績もある。昨年９月６日の最終予選敵地バーレーン戦の前半４３分、闘将はキッカー役の遠藤にささやいた。中沢とファーサイドに殺到したすきに、ニアサイドでフリーになった俊輔にパスを送ることを進言。味方、相手を陥れる絶妙な“アドリブ”が相手のハンドとＰＫを誘った。結果３―２で勝利した。「シュンさん（俊輔）とは話をしている。平面のスピードを生かすこと。ブロック作り、局面での駆け引きとか、細かいところまでね」正確無比な精度を誇る俊輔と、即興劇の土台づくりを進めている。

　「世界ベスト４の前にここで叩かないといけない」横浜決戦こそが岡田監督の掲げた、２０１０年Ｗ杯４強進出という野望達成の試金石となる。臨機応変な闘将が運命を決める。

参照元：スポーツ報知

小塚「銅」！４回転失敗も表彰台死守！…フィギュア四大陸選手権

◆フィギュアスケート　四大陸選手権最終日（７日、バンクーバー）　男子フリーが行われ、ショートプログラム（ＳＰ）３位の小塚崇彦（１９）＝トヨタ自動車＝が１４５・２２点の合計２２１・７６点で３位入賞したが、織田信成（２１）＝関大＝は４位に終わった。男女の日本勢は、前日６日の女子３位・浅田真央（１８）＝中京大中京高＝に続き、表彰台確保の面目を保った。

　価値ある３位だ。小塚はフリーで４位ながら、表彰台を死守。昨年末の全日本選手権王者、織田を１・５０点上回り、力量をアピールした。冒頭の４回転ジャンプは転倒。３回転半は１つが回転不足になった。それでも演技を終えると小さくガッツポーズ。「３回転半は現地入りまで不調だった割に、うまくまとめられた。４回転もちょっとずつ回転が足りてきた」と表情は明るかった。

　国内外の連戦で体重はシーズン当初から一時は５キロも減った。再び状態が上がってきている段階で、今大会は最善を尽くしたとの思いが強い。世界選手権を３月に控え、調整の意味合いもある五輪テスト大会で収穫を得た。「急ピッチでジャンプや表現力を上げていく。４回転も跳べるようにしたい」飛躍を期す大舞台へ弾みはつけた。

　◆織田、追い上げ４位
  ＳＰは６位と出遅れたがフリー３位と追い上げ、合計２２０・２６点で４位。冒頭の４回転ジャンプは転倒。ミスも目立ったが「五輪の会場で、今までにない形での緊張を味わえて勉強になった」と前向き。世界選手権までは拠点のトロントからモロゾフ・コーチのいる米国での練習を経て日本でトレーニングを積む。

◆真央、メダル贈呈
  女子で３位だった浅田が、特設ステージで行われたフリー上位者のメダル贈呈式に出席。取り囲んだファンが選手に質問する時間も設けられた。フリー１位の浅田は「（出遅れた）ショートプログラムのことは忘れてフリーに集中した。日本のファンの応援もたくさんあってうれしい」と話し、大きな拍手を浴びた。

参照元：スポーツ報知