遼、棚ぼた米出場も…世界ランク“圏内”６４位再浮上

男子プロゴルフの最新世界ランキングが９日発表され、石川遼（１７）＝パナソニック＝が６６位から６４位に順位を上げた。これで、世界選手権シリーズのアクセンチュア・マッチプレー（２５日～３月１日、アリゾナ州ザ・リッツカールトンＧＣ）の出場権獲得圏内に再浮上。世界のトッププレーヤーだけに出場が許される舞台に、再び近づいた。

　雪ごもり中の石川の元にチャンスが舞い込んだ。９日の世界ランキングで石川は６４位に浮上。一度は黄信号がともったアクセンチュア・マッチプレー出場の可能性が再び出てきた。

　同大会は２月１６日時点の世界ランク６４位以内に出場権が与えられる（欠場者が出た場合は繰り上がり）。石川は昨年末に最高の６０位まで上り詰めたが、試合のない前々週に６３位、前週は６６位と下降の一途をたどり、出場は厳しい状況に追い込まれていた。

　しかし米ツアー、「ビュイック招待」でランク上位選手が好成績を残せなかったことなどもあり“まさかの”順位浮上。今週の米ツアーのＡＴ＆Ｔペブルビーチナショナルプロアマ、欧州ツアーのメイバンク・マレーシアオープンの結果次第だが、栃木県内でクロカン合宿中の石川は「やっぱり出場したい気持ちはある」と淡い期待に胸を膨らませた。

　出場となれば“棚ぼた”ともいえるが、石川にとって１試合でも多く海外試合を経験できる意味合いは大きい。また、同大会は１位と６４位、２位と６３位といったように上位選手と下位選手が１回戦で激突。石川が出場すれば１位のウッズが欠場となっても、２位のガルシア、３位のハリントン、５位のミケルソンら超一流選手と一騎打ちすることになる。

　大会前週のノーザントラストオープン（１９～２２日）で米ツアーデビューする石川だが、６５位以下となっても補欠としてギリギリまで様子をうかがう予定。父・勝美さん（５２）も出場した場合は「１勝」を目標に設定。万全の準備を進めながら、吉報を待つ。

　◇世界ランク算出方法　過去２年間の獲得ポイントを出場試合数で割り算出。優勝者にはメジャー１００点、米ツアー２４点、日本ツアー１６点。最新の結果を反映させるため、得点は獲得試合の１３週後から徐々に減少する。出場者に世界ランク上位者が多くいる大会は割り増し。石川は来週、５位に入った昨年１１月の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズ獲得ポイントの換算率が９８・９１％に減少する。

参照元：スポーツ報知