魁皇７００勝！史上初大関での大台…名古屋場所４日目

　◆大相撲名古屋場所４日目　○魁皇（突き落とし）若の里●（１１日・愛知県体育館）　大関・魁皇（３４）＝友綱＝が西前頭２枚目の若の里（３１）＝鳴戸＝を突き落としで破り、９３年夏の新入幕からの幕内通算７００勝を達成した。名古屋で歴代５位の横綱・貴乃花の７０１勝を抜き去ることは確実で、場所後の２４日に３５歳を迎えるベテラン大関が大横綱の記録を抜き去り存在感を見せつける。東横綱・朝青龍（２６）＝高砂＝は西前頭３枚目・露鵬（２７）＝大嶽＝の休場により、初の不戦勝で３勝目。４日目を終え全勝は横綱・白鵬と関脇・琴光喜の２人だけとなった。

　魁皇の７００勝は豪快でも華麗でもなかった。立ち合いで若の里を一発、突くとすぐに左から突き落とした。あまりにあっけない白星に館内は静まり返ったほどだった。「全然、当たれてない。こんな相撲じゃ勝てない」節目の白星にも支度部屋で笑顔がこぼれることはなかった。

　不格好とも言える史上６人目の７００勝。大関での大台突破は史上初。師匠の友綱親方（元関脇・魁輝）は逆にそんな勝ち方をほめた。「大関らしからぬ相撲だけど、こういう相撲が取れるようになったから長くやれている。昔みたいな力だけでなくうまさを出せればもっとできる」

　全盛期は１００キロを超える握力で右上手をつかみ敵を投げ捨てた。慢性的な腰痛など様々なけがと修羅場を体験。７００勝の一番は魁皇が苦しみながらたどり着いた３４歳の大関相撲だった。

　前夜は春場所を最後に引退した栃東親方から電話をもらい、ともに大関として切磋琢磨（せっさたくま）した親方からの「けがのないように」との言葉に勇気が出た。場内警備で７００勝を見守った栃東親方は「オレの分まで頑張って欲しい」と目を細めた。

　５日目に勝てば７０１勝となり史上５位の横綱・貴乃花と並ぶ。ともに８８年春が初土俵。０３年初場所に引退した貴乃花親方は同期の白星を審判員として土俵下で見つめた。「満身創痍（い）なのに力が落ちたとは思えません」と拍手。初土俵からの通算勝ち星も８６８勝でこのまま白星を重ねれば今場所中に横綱・大鵬の８７２勝を抜くことは確実だ。

　「長く相撲を取ってきたからね」場所後に３５歳を迎える史上７位（昭和以降）の年長大関はこれまで通り地道な積み重ねで白星を伸ばしていく。

参照元：スポーツ報知

佑ちゃん、直球磨きメジャー！

【ケアリー（米ノースカロライナ州）９日】第３６回日米大学野球選手権大会で初の敵地Ｖを果たした日本代表の早大・斎藤佑樹投手（１年）が「小さいころからずっとあこがれているメジャーへの思いが、さらに大きくなりました」と告白。海を渡る日に備え、ストレートをメジャー仕様に磨き上げることを誓った。

　全日程を終え、大会を振り返った斎藤は「一番、勉強になったのは真っすぐですね。アメリカと聞くと、動くボールでかわしているイメージがあったけど、そういう球を生かすにはもっと強い真っすぐを投げないとダメ」。メジャー予備軍が投げる力強いボールを目の当たりにして、ストレートの重要性を痛感した。

　先発した第３戦で６回１失点と好投し、チーム史上初の１年生勝利投手となったが、ツーシームなどの変化球を多投してかわすピッチングに終始した。リリーフ登板した第５戦では、課題の直球を多投。２／３回５失点（自責は０）で黒星を喫したが、球速は大学進学後、最速となる１４７キロをマーク。「真っすぐが良かったので、負けたけど、手応えを感じてスッキリしました」と笑顔をみせた。

　それでも「今の状況だと、メジャーなんて全然足元にも及ばない。松坂さん（レッドソックス）や野茂さんみたいにホップするストレートで空振りを取りたい」とレベルアップを目指す。

　不敗神話は崩壊したが、「今までは負けを意識して、勝たなくちゃいけない状況だった。これからは思い切り投げられます」肩の荷は下りた。負けない投手から、本格派ピッチャーへと進化を遂げる。

参照元：スポーツ報知

マー君、鷹に４連勝！４本柱斬り！ルーキートップ７勝

　◆ソフトバンク２―３楽天（１０日・福岡ヤフードーム）　楽天・田中がスーパールーキーの系譜に名を連ねた。ソフトバンク戦で７三振を奪い、今季１００奪三振。高卒新人ではドラフト制後６人目で、９６回２／３での到達は、１９９９年西武・松坂（現Ｒソックス）を抜き、６７年阪神・江夏と並ぶ最速タイ記録となった。試合も７回０／３を６安打１失点で斉藤和に投げ勝ち、ソフトバンク戦無傷の４連勝。７勝は両リーグの新人単独トップで、夢の球宴を前にマー君の勢いが止まらなくなってきた。

　節目のＫを田中は、この日最速の１４８キロで刻んだ。５回２死。山崎のバットに空を切らせ、今季１００奪三振を達成。江夏と並ぶスピード記録に、「１００になるのは知っていた。記録はよく分からないけど、そういう数字は自信にしていいと思う」と冷静に受け止めた。

　奪三振率９・１２はダルビッシュに次ぐリーグ２位。今や球界屈指の奪三振マシンだが、三振への意識はプロ入りして大きく変わった。「高校の時（公式戦の奪三振率１２・２６）に比べたら全然取ってる気はしない。今は走者を出してから、ここという時に狙えたらいい」レベルの違いと、長いシーズンを考えた結果の記録だけに、怪物ぶりが際だつ。

　大人の投球術は試合でも表れた。スライダー、フォークにカーブも交えて緩急をつけ、４度の３者凡退と２併殺打でリズムを作った。８回先頭の本多に左前安打されて交代を告げられると、露骨に顔をゆがめた。「走者を出して回の途中で代わるのは心地いいものじゃないんで」エースの自覚も見えた１１５球だった。

　球界を代表する右腕・斉藤和にも勝った。「スコアボードに名前が並んでいて驚いた。昨年の今ごろは斉藤さんの投球に『すげえ！』って思っていた」。ソフトバンク戦開幕からの４連勝は２０００年の松坂、ロッテ・小野以来で、王ホークスからシーズン４勝は、新人では初の快挙。なかでも斉藤和、和田、杉内、新垣に投げ勝った価値は高い。

　これで６月２６日の巨人戦から３連勝。西武・岸、巨人・金刃を抑え、新人両リーグ単独トップの７勝目を挙げた。チームの連敗を３でストップ。連敗時の登板はこれで７戦５勝無敗。野村監督も「本塁打を期待しない人（リック）が打つんだから。マー君効果しかないよ」とその実力と勝負運に脱帽だ。次回登板は１６日の西武戦（フルキャスト宮城）。球宴前最後のマウンドで、前半戦の集大成を見せる。

参照元：スポーツ報知

イチロー、ＭＶＰに誇らしく笑顔

◆オールスター戦　ナ・リーグ４―５ア・リーグ（１０日・サンフランシスコ）　マリナーズのイチロー外野手がまた歴史をつくった。逆転のランニング本塁打を含む３安打で、日本選手初の最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれた。

　熱戦を終えたイチロー外野手は、スーツに着替えてグラウンドに戻ってきた。大歓声を浴びながら、セリグ・コミッショナーから「ＭＶＰはイチロー」とのアナウンスを受けると、誇らしげな笑顔を浮かべ、軽くうなずいた。

　７８度目と歴史を重ねた球宴の舞台で、ランニング本塁打は史上初の快挙だった。文句なしのＭＶＰに輝いたイチロー選手は「きょうの思い出がサンフランシスコを好きにさせてくれました」と、通訳を通して場内に感謝の気持ちを目いっぱい伝えた。

参照元：スポーツ報知

岡島、ブルペンで用意も初の球宴は出番なし

◆オールスター戦　ナ・リーグ４―５ア・リーグ（１０日・サンフランシスコ）　ブルペンで肩を作っていた背番号「３７」が７回表に呼び戻される。惜しくも岡島に球宴のマウンドは巡ってこなかった。

　巨人と日本ハムで日本一を経験している３１歳の左腕は華やかな雰囲気を楽しみながら、どこまでも真剣だった。試合前練習では、会話をしながら球拾いをする一団から離れ、右翼フェンス前で黙々とダッシュを繰り返した。「シーズンと同じ低めの投球を心掛けたい」と話し、登板への備えも公式戦並みだった。

　もちろん、後半戦のことも頭に置いているのだろう。ファンの前で力を示すことはできなかったが、真摯（しんし）な姿勢が際立った。（サンフランシスコ共同）

参照元：スポーツ報知

イチロー５年１２２億円で契約延長か

　大リーグ、マリナーズのイチロー外野手（３３）の契約延長合意が迫っていると１０日、複数の米メディアが伝えた。

　契約内容について、シアトルの地元紙「シアトル・タイムズ」は５年総額１億ドル（約１２２億円）と伝え、スポーツ専門放送局「ＦＯＸ」の電子版は５年総額９０００万ドル（約１０９億８０００万円）から１億ドルと報じた。１３日にも発表の可能性があるとしている。

　マリナーズは１日にマイク・ハーグローブ監督が突然辞任。イチローの契約延長問題との関連がいくつかの米メディアで話題となったが、ＦＯＸ電子版は直接の影響はなかったとしている。

　今季が４年総額４４００万ドルの最終年にあたるイチローは、去就が日米で大きな注目を集めている。春季キャンプ初日の２月２０日に「僕は今まで（プロで）１５年間やってきて１度もＦＡ（フリーエージェント）を取ったことがない。今年、そういう可能性が生まれることは分かっている」と話し、契約問題の取材に応じるのは「今日しかない」と述べ、シーズン中はコメントを控える意向を表明した。

　ほかの日本選手では、ヤンキースの松井秀喜外野手は２００６年からの４年総額５２００万ドル、レッドソックスの松坂大輔投手は今季からの６年総額５２００万ドルで契約している。

参照元：スポーツ報知

イチロー米球宴初のランニング本塁打でＭＶＰ！

　◆オールスター戦　ナ・リーグ４―５ア・リーグ（１０日・サンフランシスコ）　７年連続７度目出場となったマリナーズのイチロー外野手はア・リーグの「１番・中堅」で２年連続の先発出場し、３打数３安打２打点の大活躍でア・リーグの５―４の勝利に貢献した。

　１点を追う５回一死一塁の第３打席、５番手のヤング（パドレス）からフェンス直撃の当たりを放ち、本塁まで一気に駆け抜け、大リーグ球宴史上初のランニング本塁打の快挙を達成した。日本選手の本塁打も初めて。その直後の守備で交代した。イチローはＭＶＰに選出された。

　日本選手は２００３年に続いて最多タイの３人が選出され、推薦で初出場したドジャースの斎藤隆投手（３７）は７回にナ・リーグの７番手で登板し、１回を３者凡退に抑えた。最終インターネット投票で選ばれたレッドソックスの岡島秀樹投手（３１）は登板機会がなかった。

　対戦成績はア・リーグが１分けを挟んでの連勝を１０に伸ばし、通算３６勝４０敗２分けとした。

　イチロー外野手「楽しかった。こういう舞台を用意してくれたファンに、あらためて感謝したい。７年目で、これまでと違う感覚を持ってやってこられた。これまで６年の成果が、ようやく表れてきている。そんな自分に対しても、喜びを感じられたオールスターでした」

　斎藤隆投手「自分らしい投球ができたと思う。もっと興奮して投げたかったが、前半戦は厳しい試合が続いたし、後半戦もあるので。自分なりに楽しめたし、他チームの選手とも交流できてよかった」

　◆イチローの打席別結果
  第１打席　１回　右安打
  第２打席　３回　左安打
  第３打席　５回　右ランニング本塁打　打点２

参照元：スポーツ報知

オシム監督ダメ押し説教…ピッチで過去最長１８分間

　【ハノイ（ベトナム）１０日】オシム監督が２夜連続で選手に説教だ！　日本代表のイビチャ・オシム監督（６６）が１０日の練習前に、１８分間の緊急ミーティングを行った。ピッチ上では最長で、引き分けに終わった９日のカタール戦に関して、厳しい口調で選手を叱咤（しった）した。試合直後には選手を名指しで罵倒（ばとう）しており、２日連続でチームに活を入れた形だが、雰囲気は“最悪”だ。

　ピッチ脇に見慣れない光景が浮かんだ。急きょ１時間遅れで始まった練習前、オシム監督はスタッフ、選手を集めた。芝の上に円を描くように選手が座る。「まだ２試合ある」と切り出した指揮官が、カタール戦を振り返り始めた。みるみる間に熱を帯びる。緊急ミーティングは約１８分間も続き、スタッフも直立不動で聞き入った。

　老将の甲高い声が響く。話題はゴールに関連する部分が大半だった。後半１２分、ゴール前の決定機を外したＭＦ山岸には、「お前があそこで落ち着いてやらないでどうする！」と叱咤。試合終了間際、ゴール前でＤＦ阿部がファウルを犯し、相手ＦＷセバスティアンに同点ＦＫを許した場面にも焦点を当て、反省点をえぐり出した。ＤＦ陣に対しては大きくクリアする必要も示唆。規律を重視するオシムサッカーにおいて、できる限りパスをつなぐことを要求されており、守備陣にとっては、新たな指摘だった。

　カタール戦直後のロッカールームは“惨敗”したチームのように険悪な空気に包まれた。指揮官は選手を名指しで批判。あまりの興奮に、千田善通訳も訳しきれないほどだった。一夜明けた練習では冷静さを取り戻したものの、２夜連続で選手を叱責。「責任の所在を明確にしなければ。言わなければ、あいまいになってしまう」とＤＦ阿部は、言葉を重く受け止めた。

　１３日のＵＡＥ戦は背水の試合。指揮官は独自のやり方で選手を鼓舞したのかもしれない。しかし、若いチームに対して、どこまで有効か。ミーティング直後の練習は、暗いムードで進み、声も出ず活気に欠けた。オシム監督も練習後の取材に過敏に反応し、怒り気味に会場を後にした。

　決して雰囲気は明るくない。「走る以前に気持ちでしょう。技術よりも気持ち」とＤＦ加地。指揮官の“説教”に選手がどこまで発奮するか。ＵＡＥとの決戦が、３連覇の命運を大きく左右する。

参照元：スポーツ報知

ブラジル、ＰＫ戦制し決勝進出…南米選手権

　◆南米選手権第１２日　▽準決勝　ブラジル（２―２、ＰＫ５―４）ウルグアイ（１０日、ベネズエラ・マラカイボ）　１試合を行い、２連覇を狙うブラジルがウルグアイをＰＫ戦の末に下し、決勝へ進んだ。

　ブラジルは２―１とリードして迎えた後半２５分に同点に追いつかれると、２―２のまま９０分間で決着せず、ＰＫ戦をブラジルが５―４で制した。

参照元：スポーツ報知

亀田和毅、初戦は８・４

　アマチュア・ボクシングの最高峰「ゴールデン・グローブ」（２１日開幕・メキシコ市）でアマデビューする“亀田家最終兵器”こと亀田３兄弟の三男・和毅（１５）の初戦が８月４日に決まったことが１０日、分かった。バンタム級（５４キロ以下）で出場する。

参照元：スポーツ報知

興毅、美人剣士に“完敗”初体験フェンシング

　プロボクシングで年内２階級制覇を狙う“浪速の闘拳”亀田興毅（２０）＝協栄＝が１０日、来年の北京五輪出場を目指すフェンシング女子日本代表の“美人剣士”こと成田絢子（ひろこ、２６）＝秋田クラブ＝を相手に異色特訓を行った。

　人生初のフェンシングのマスクとユニホームを装着し、５ポイント先取の“３分１ラウンド”で対決。成田の圧勝だったが、速い出入りで１ポイントを奪い「フットワークがすごい」と女剣士を驚かせた。対決後は、モリの先にグラブを付け高速で顔面を突く亀田名物「世界のストレート」を披露。

　ＷＢＡ世界フライ級王者・坂田健史との同門対決にも意欲を見せる興毅の次戦は、２８日の亀田祭り（有明コロシアム）だ。坂田戦が実現すれば、２階級制覇の前哨戦となる。興毅は「２８日はフェンシングの駆け引きでいくで。パチンコも２連勝中やし、試合も“ツキ”まくりや！」と息巻いた。

参照元：スポーツ報知

石川遼、８・３０フジサンケイゴルフに出場

　国内男子ゴルフツアー、フジサンケイ・クラシック（８月３０日―９月２日・山梨県富士桜ＣＣ）の主催者は１０日、ツアー最年少優勝したアマチュアの石川遼（東京・杉並学院高）が主催者推薦で出場すると発表した。石川は「自分自身どこまでやれるか楽しみ」とコメントした。

参照元：スポーツ報知

遼、８・２０全米アマ断念 ＪＧＡ推薦状出してない

５月のマンシングウェアＫＳＢカップを史上最年少の１５歳８か月で勝った石川遼（杉並学院高１年）が、８月２０日開幕の全米アマ（米カリフォルニア州）の出場を断念したことが１０日、明らかになった。日本ゴルフ協会（ＪＧＡ）関係者が明らかにしたもの。またこの日、男子プロゴルフツアーのフジサンケイクラシック（８月３０日開幕、山梨・富士桜ＣＣ）の主催者が、遼を同大会に主催者推薦で出場させることも発表。国内に腰を落ち着かせ“プロ２戦目”に挑む。

　遼が「絶対に出たい」と語っていた全米アマへの出場を断念することになった。一部では、ＪＧＡ側が米ゴルフ協会（ＵＳＧＡ）へ推薦状を送ると報じられていた。だがＪＧＡ関係者は「そんなことはしない」と完全否定。同関係者によると現時点で、ＵＳＧＡからは特別承認枠での出場を許可されていないという。結局、遼は出たくても出られない形となった。

　これで、８月の“夏休み期間”は、日本に専念することになりそうだ。フジサンケイクラシックの主催者はこの日、遼を推薦で出場させると発表。本人は「出場出来ればうれしいと思っていました」とのコメントを発表した。

　遼がプロのツアーに出場するのは、ツアー最年少Ｖを挙げたマンシングウェアＫＳＢカップ以来、２回目。先週の日本アマでは涙の予選落ちを喫するなど、不本意な成績に終わったが、今大会でも大きな期待を受けることは間違いない。「自分自身、どこまでやれるか楽しみです」と、本人も意気込んでいる。

　今大会を選んだのは“思い入れ”もあったようだ。実は昨年、フジサンケイジュニアに出場し、２位に敗れた。優勝していれば今大会への出場権を得られていたが、薗田にたった１打及ばずに涙をのんだ。「先輩の薗田さんに負けて、出場権を逃して悔しい思いをしていた」と言うだけに、大会本番でのリベンジにも気合が入る。

　６月の関東アマでは約１万２０００人も集めた遼。フジサンケイ―は、過去３年間とも４日間の総観衆数が８０００人にも満たないなど集客でも苦しんでいただけに、遼の参戦は大きな効果を呼びそうだ。

参照元：スポーツ報知

露鵬が腰を痛め休場…名古屋場所

　西前頭３枚目、露鵬（２７）＝大嶽部屋＝が名古屋場所４日目の１１日、「腰部挫傷、腰背部筋層内血腫で２週間の加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。

　３日目（１０日）の大関千代大海戦で痛めた。休場は３日間の出場停止処分を受けた昨年名古屋場所以来で、３度目。初日から３連勝と好調の露鵬は、４日目に横綱朝青龍に挑むことになっていた。

参照元：スポーツ報知

近藤オーナー購買額１０億円突破…セレクトセール２日目

　日本競走馬協会が主催する「セレクトセール　２００７」の２日目が１０日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。今年生まれた当歳馬が上場。初日に引き続き、「アドマイヤ」の近藤利一オーナーが高額馬を落札し、アドマイヤムーンの半弟にあたる、血統名マイケイティーズの２００７（父クロフネ）を、この日の最高額となる３億円でゲット。前日、２億５０００万円で落札した、マイケイティーズの２００６（牡、父フレンチデピュティ）を含め、購買額は早くも１０億円を突破した。

　またもや“アドマイヤ旋風”が吹き荒れた。前日の１歳セールに続き、この日もドバイデューティフリー、宝塚記念を勝ったアドマイヤムーンの半弟にあたる「マイケイティーズの０７」を落札した近藤利一オーナー。価格は「―０６」を上回る３億円となったが、「自分の予想では、４億円は行くと思っていたからね」と涼しい顔だった。

　この日は他にも、０５年の桜花賞、ＮＨＫマイルＣを勝ったラインクラフトの半弟、マストビーラヴドの２００７（父キングカメハメハ）の１億５５００万円をはじめ、計１２頭を落札し、合計金額は８億８００万円。全体の１６・３％を占めたが「思っていたよりも安く買うことができた馬が多かった」と“お買い得”だったことをアピール。「ま、予算というものがあるけど、明日もいい買い物ができればいいね」と、最終日もさらに競り落とす意気込みを見せた。

　「―０７」に関しては「体が本当に柔らかくていい馬。能力は（父の）クロフネ以上だと思っている。競った人は、みんな同じことを思っていたんじゃないかな」とライバルたちを抑えての落札に満足そうだ。

　目標は、前日同様に「もちろんドバイワールドＣだよ。兄と合わせて、２年連続勝利だな。ワッハッハ」と満面の笑み。所属は２頭の兄と同じく、栗東・松田博厩舎になる予定だ。

参照元：スポーツ報知

【中日】森野が自己最多に並ぶ10号

＜横浜－中日＞◇１０日◇平塚

　中日森野が昨年マークした自己最多本塁打に並ぶ１０号２ランを放った。２点リードの３回２死三塁、カウント２－３から寺原の低めの直球を右翼スタンドに運んだ。この１打で打点も自己ベストの５４とした。「（朝倉）健太が投げている試合で打ててよかった」と話した。

参照元：nikkansports.com

松坂３被弾ＫＯで６敗目

＜タイガース６－５レッドソックス＞◇８日（日本時間９日）◇コメリカパーク

　【デトロイト（米ミシガン州）８日（日本時間９日）＝山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手（２６）が、昨年のア・リーグ王者タイガースにＫＯされた。前半戦最後の試合に先発し５回１０安打６失点、球数９０球で降板となった。メジャー移籍後では最多の３本塁打を浴び、６月１０日以来の黒星で６敗目を喫した。松坂は「制球力の問題」と次回以降の課題とした。前半戦は１８試合で１０勝６敗、防御率３・８４。収穫と課題を背負い、後半戦最初の登板となる１４日（同１５日）ブルージェイズ戦に臨む。

　気温３０度、午後１時すぎに始まったデーゲーム、回を追うごとに日差しが強まる過酷な条件。イニングの合間の松坂は、何度か氷袋を後頭部に当てて暑さをしのいだ。そんな環境の中でマウンドでは安定感を欠いた。バリテック捕手の要求するコースに制球できなかった。５回１０安打６失点ＫＯ。メジャー１８戦目で最多３本塁打を浴びた。

　松坂「確かに暑いとは思いましたが、それ自体は好きなほう。その影響はなかったと思います。むしろ日本ではもっと大変な状況で投げていましたから」。

　言い訳はしなかった。打たれた原因はハッキリしていた。だからこそ、試合後の松坂の表情にためらいも暗さもなかった。

　松坂「一番に言えることは、コントロールの問題です。うまく打たれたのもありましたが、全体的に打たれたボールは甘いコースに入っていた」。

　初回２死。３番シェフィールドに左翼席へ運ばれた。初球、真ん中高めに浮いた約１４６キロの速球だった。１点リード奪った直後の３回も直球の制球ミスが致命傷となった。１死からテムズに中越えソロを浴びた。真ん中やや低めの約１５１キロをすくわれた。さらに３回ギーエンの右越え２ランも高く甘く入った直球だった。

　タ軍とは前回５月１４日にも対戦。１失点でメジャー初完投を飾っていた。リーグトップのチーム打率２割９分を誇る強力打線。実力がある相手に力が発揮できる状態でなかった。この日の敗戦は当然の結果として受けとめるしかなかった。

　松坂「春先と違い、調子が上がっている。ただ、しっかりコースに投げていれば抑えられた。それができなかったのが敗因。こういう結果に終わった日は、こういう日もあると、いつも思っています」。

　慣れることから始まったメジャー挑戦の１年目。前半１８試合では「米国のボールとはこういうもの。滑るものは滑る」と割り切れるようになった。不安は解消されつつある。後半戦はリーグ優勝をかけた戦いが本格化する。１０個の白星を重ねた松坂だが、真価が問われるのはこれからだ。

参照元：nikkansports.com