近藤オーナー購買額１０億円突破…セレクトセール２日目

　日本競走馬協会が主催する「セレクトセール　２００７」の２日目が１０日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。今年生まれた当歳馬が上場。初日に引き続き、「アドマイヤ」の近藤利一オーナーが高額馬を落札し、アドマイヤムーンの半弟にあたる、血統名マイケイティーズの２００７（父クロフネ）を、この日の最高額となる３億円でゲット。前日、２億５０００万円で落札した、マイケイティーズの２００６（牡、父フレンチデピュティ）を含め、購買額は早くも１０億円を突破した。

　またもや“アドマイヤ旋風”が吹き荒れた。前日の１歳セールに続き、この日もドバイデューティフリー、宝塚記念を勝ったアドマイヤムーンの半弟にあたる「マイケイティーズの０７」を落札した近藤利一オーナー。価格は「―０６」を上回る３億円となったが、「自分の予想では、４億円は行くと思っていたからね」と涼しい顔だった。

　この日は他にも、０５年の桜花賞、ＮＨＫマイルＣを勝ったラインクラフトの半弟、マストビーラヴドの２００７（父キングカメハメハ）の１億５５００万円をはじめ、計１２頭を落札し、合計金額は８億８００万円。全体の１６・３％を占めたが「思っていたよりも安く買うことができた馬が多かった」と“お買い得”だったことをアピール。「ま、予算というものがあるけど、明日もいい買い物ができればいいね」と、最終日もさらに競り落とす意気込みを見せた。

　「―０７」に関しては「体が本当に柔らかくていい馬。能力は（父の）クロフネ以上だと思っている。競った人は、みんな同じことを思っていたんじゃないかな」とライバルたちを抑えての落札に満足そうだ。

　目標は、前日同様に「もちろんドバイワールドＣだよ。兄と合わせて、２年連続勝利だな。ワッハッハ」と満面の笑み。所属は２頭の兄と同じく、栗東・松田博厩舎になる予定だ。

参照元：スポーツ報知