０―７から８―７！！２位浮上９人お立ち台…日本ハム

◆日本ハム８―７楽天（８日・札幌ドーム）　「極貧打線」が「いてまえ打線」へ変貌（ぼう）を遂げた。日本ハムが楽天に大逆転勝利。２回に大量７点を先取されながら、３回に５点、４回に田中の２ランで追いつくと、６回に相手のミスで勝ち越した。序盤に大量失点した先発・武田勝を６回まで続投させる梨田監督の執念も実り、これで日本ハムは開幕戦以来の貯金で、２位に浮上。梨田監督が近鉄を率いていた時代をほうふつとさせるミラクル勝利で、早くも王者が勢いづいてきた。

　チーム一丸でつかんだ大逆転勝利を象徴する光景だった。安打を放った９選手が列をなして、お立ち台に向かった。１番・森本からの“インタビュー・リレー”。前代未聞ともいえる光景を見つめた梨田監督は「まとまりがいいよね。最後までファンを飽きさせない」と笑みをこぼした。

　劇的だった。先発・武田勝が２回に大量７失点。下を向くのが普通だが、リーグ２連覇の王者はすぐに反撃に転じた。まずは３回。制球難の一場を早々に降板へ追い込んだ後、代わった吉崎、小倉から３本の適時打を集め、一挙５得点。４回には「７点で向こうは油断している。序盤だし、まだチャンスはある」という田中が右翼席へ同点２ランを叩き込んだ。

　そして６回だ。無死二塁から送りバントの空振りで走者の鶴岡が飛び出した。捕手からの送球を受けた遊撃・渡辺直が三塁へ転送したが、鶴岡の背中を直撃。ボールが三塁ファウルグラウンドを転々とする間に、棚ぼたの勝ち越し点が転がり込んだ。これが決勝点となり、０３年７月２９日のオリックス戦（ヤフーＢＢ）で９点ビハインドから勝って以来の大逆転勝利。指揮官は「みんなでつかんだ勝利やね」と目を細めた。

梨田監督の執念も、ミラクルへの伏線となった。炎上した武田勝の交代は時間の問題かと思えたが、「先発の責任をまっとうしてほしかったし、次につなげてほしかった」。続投を意気に感じた左腕は、６回まで投げきり、開幕から３戦３勝。「今日は忘れてはいけない試合となりました」と感慨深げに振り返った。

　指揮官にとって、７点差をひっくり返しての白星は、５年間の近鉄監督時代にもなかったこと。「（０２年８月１６日の西武戦で）松坂とパウエルが投げて９点差をひっくり返されたのはあるけど…勝ったのは全然、覚えてないな。でも、インパクトのある勝利だし、乗っていきたいね」これでチームは開幕戦以来の貯金を作り、２位に浮上。ド派手な逆転劇で、底力をみせつけた王者が今年もペナントレースを引っ張る。

参照元：スポーツ報知

マラドーナ氏が聖火走者へ

サッカーの元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏がブエノスアイレスで１１日に実施される北京五輪聖火リレーに第１走者として参加する意思を示していると、主催者側が８日明らかにした。

　マラドーナ氏は国外に滞在中だが、リレーまでに帰国できるよう希望しているという。ブエノスアイレスでは１４キロを８０人がリレーし、２７００人規模の警官が警備に当たる。（ＡＰ＝共同）

参照元：スポーツ報知

チェルシー、リバプールが２季連続４強…欧州ＣＬ

　◆欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第２戦（８日・ロンドンなど）　２試合を行い、ジーコ元日本代表監督率いるフェネルバフチェ（トルコ）を下したチェルシーと、リバプール（ともにイングランド）がいずれも２季連続のベスト４進出を決めた。両チームは昨季に続いて準決勝で対戦する。

　チェルシーはバラックとランパードが得点して２―０で快勝し、２試合合計で３―２とした。昨季準優勝のリバプールはアーセナル（イングランド）に４―２で勝ち、２試合合計５―３とした。勝ち越しの３点目は後半４０分にジェラードがＰＫで決めた。

参照元：スポーツ報知

法華津「じじの星」改め「じじぃの星」生涯現役宣言

日本五輪史上最高齢の６７歳で北京五輪に出場する馬場馬術代表の法華津寛（アバロン・ヒルサイドファーム）が８日、都内で会見し生涯現役を宣言した。年齢ばかりが注目されることに不本意ながらも受け入れ、生涯馬乗りの決意の表れに愛称の「じじの星」を「じじぃの星」と改めた。１９６４年東京大会以来４４年ぶりとなる五輪舞台では、決勝進出を目標に掲げた。

　２月に北京五輪出場を決めて以来、日本で初めて公の場に出てきた法華津。一躍時の人となった“じじぃの星”の会見には、テレビカメラ１１台を含む約３０社、８０人の報道陣が殺到した。髪はフサフサ、背筋もピーンと伸び、年齢を感じさせない張りのある声で、９０分に及ぶ矢継ぎ早の質問に笑顔で答えた。

　中１から乗馬を始めて５４年余り。１９８８年ソウル五輪で馬が検疫に引っかかり出場を断念。その経緯もあって「五輪は気持ちの上では２０年ぶり」と語った。だが、年齢ばかりが注目されることに「ある意味、不本意。前よりウマくなってるから五輪に出られたと思ってる」と苦笑い。長女の薫さん（３７）に「それ以外に誰が注目するの？」と指摘され「いまは受け入れてます」と心境が変わった。

　その家族からは「こっちの方がかわいい」との要望で愛称を「じじの星」から「じじぃの星」に訂正。法華津は「五輪は節目とは考えていない。まだ続ける」と生涯現役を宣言。日本には戻らず欧州での馬乗り生活を続行する決意を見せた。３月には自己記録更新の得点を出し「ウマくなってる感じはする。（五輪では）個人１次予選を突破して決勝にいければ」と感触を語った。

　北京五輪では馬術競技は高温多湿の香港で行われ、暑さに弱い馬には対策が必要だ。厩舎（きゅうしゃ）は温度調整されているが「短い準備運動でコンディションを整えられるかがキーになる」とした。北京五輪までは欧州での４大会で調整。五輪直前の７月のロッテルダムでは馬場馬術の２大女王との前哨戦対決にも挑む。

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野村、右ひざ手術優先！進退結論は先延ばし…柔道

柔道の北京五輪代表を逃し４連覇の夢を絶たれた男子６０キロ級の野村忠宏（３３）＝ミキハウス＝が８日、自身の公式ブログを更新し、右ひざの手術を優先させ、進退についての結論は先延ばしする意向を明かした。

　野村は「とりあえず今は、ひざの手術をしようかと思っています」とコメント。右ひざは昨年５月にじん帯断裂の重傷を負ったが、北京五輪出場のために手術は回避し、リハビリで調整していた。確実視される引退については「北京五輪を現役最後の挑戦と公言してたから、マスコミの人にそう理解されても仕方ない。大きな目標を失い、考えていることは否定しない」とした。一方で「このままで終わっていいのかっていう気持ちもあります。手術して、リハビリして、その期間に自分の結論を出したい」とつづるなど、まだ胸中は揺れているようだ。

参照元：スポーツ報知

日本３連勝！北京へ望みつなぐ…ホッケー男子北京五輪最終予選

◆ホッケー男子北京五輪最終予選第３日　日本５―１イタリア（８日、岐阜県グリーンスタジアム）　「さむらいジャパン」が３連勝だ。世界ランク１１位の日本は、同３７位のイタリアに５―１で快勝し３戦全勝とした。１２分にＦＢ山堀貴彦（３４）＝名古屋フラーテル＝が、ペナルティーコーナー（ＰＣ）から先制点を奪うなど３得点の大活躍。１９６８年メキシコ大会以来、４０年ぶりの五輪出場に向け勢いに乗った日本は１０日、世界ランク１位のドイツに挑む。

　何度も力強く拳を握った。２―１と１点差に詰め寄られた直後の前半３１分。ＰＣを獲得した日本は、山堀が狙い澄ましたように、ゴール右隅にシュートをたたき込んだ。「練習から調子が良かったので、自信はあった」キャプテンのこの試合３点目となるゴールで、粘るイタリアを突き放した。

　悔しさをバネにした。６日のポーランド戦は６―１で快勝したが、山堀はＰＣからのシュートを３本外していた。だが、１日の休養日を挟んで心身ともにリフレッシュ。「ポーランド戦はちょっとりきみがあった。だから気持ちを切り替えて、今日はスピードよりもコース重視で狙ったのがよかった」と笑顔。長屋恭一監督（５９）も「よく山堀が３本決めてくれた」と賛辞を贈った。

　９日の休養日を挟み１０日、ドイツと対戦。２位以内で予選を突破すれば、出場国決定戦で再戦する可能性が高い相手だけに、４０年ぶりの五輪出場へ試金石となる一戦。「僕らの武器である走力と精神力で一丸となって戦いたい」力を込めた主将を中心に死力を尽くす。

参照元：スポーツ報知

夏場所千秋楽チケット１日で完売！朝青ＶＳ白鵬見たい

　大相撲夏場所（５月１１日初日・両国国技館）の千秋楽の前売り券が８日までに完売したことが分かった。２場所連続で実現した朝青龍（２７）＝高砂＝と白鵬（２３）＝宮城野＝の横綱同士による千秋楽相星決戦の決着戦への期待が、異常人気を呼んでいる。白鵬はこの日、東京・墨田区の宮城野部屋で夏場所へ向けてのけいこを開始した。

　朝青龍か白鵬か。３場所連続の両横綱による千秋楽相星決戦への期待はチケットに表れた。５日に発売になった前売り券は、わずか１日で千秋楽（５月２５日）の全席を完売。１４日目もマス席は完売で、残るはイス席のみ。週末にあたる初日、７日目、中日（同１７、１８日）も売れ行き好調で「例年、夏は悪いんですが今年はすごい人気です」と日本相撲協会の担当者も驚いている。

　異常人気を呼んだのは、２場所連続で実現した両横綱の千秋楽相星決戦の熱気だ。初場所は白鵬、春場所は朝青龍が優勝し１勝１敗のタイ。夏は決着戦となるだけにファンの注目度が例年を上回るのも当然といえる。期待の高さからチケットを求めて窓口に並んだ一番乗りは、発売２日前の３日に登場。さらに発売当日は１６００人もの行列が出来た。朝青龍の復帰で高い注目を集めた今年の初場所でも１２００人。それだけ横綱同士の相星決戦が人気を呼んでいることを証明した。

　白鵬はこの日、部屋でのけいこを再開。約１時間、しこを中心に汗を流した。一方の朝青龍は左ふくらはぎの負傷で静養。仮に３場所連続で横綱同士の千秋楽相星決戦が実現すれば、８３年秋から８４年初までの千代の富士―隆の里戦以来、約２４年ぶり。この時は１勝１敗で迎えた決着場所で隆の里が制しているが果たして今回は…。「全勝でぶつかりたいね」と白鵬は早くも闘志を燃やしていた。

参照元：スポーツ報知

杉山、ストレートで１回戦敗退…女子テニス

◆女子テニス　ボシュロム選手権（８日、米フロリダ州アメリアアイランド）　シングルス１回戦で杉山愛（ワコール）は４―６、６―７でカロリナ・スプレム（クロアチア）に敗れた。

参照元：スポーツ報知

ウッズ「すべて良い方向」…マスターズ公式会見

１０日に開幕する男子ゴルフの今季メジャー第１戦、マスターズ・トーナメントに出場する有力選手らの公式記者会見が８日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルＧＣで行われ、タイガー・ウッズ（米国）は「（第１ラウンドの）木曜日に向けて集中できている。すべて良い方向に進んでいる」と自信をみせた。

　史上初の同一年メジャー４大会制覇に挑むウッズは、練習ラウンドでは１０番から９ホールを回り、前日に続いて入念にグリーンの速さを確認。池越えの１６番では恒例の「水切りショット」を披露するなど、リラックスムードも漂わせた。

　日本勢は谷口徹が９ホールで練習ラウンド。片山晋呉も午後からコース上で調整した。

　◆片山「課題は距離感」　

　  ○…片山は１０番から９ホールの練習ラウンド。１８番のグリーンに姿を現すと「シンゴ！」の掛け声や拍手が送られた。「（自分のことを）覚えてくれていた。ギャラリーもよくゴルフを知っているよね」とご機嫌だった。

　オフには筋力アップに努め「昨年よりスピンが入れられるようになった」と片山。今週はアプローチ中心に調整を進めており、「とにかく距離感」と課題を口にした。

参照元：スポーツ報知

自信のＨＩＲＯＹＡ 鬥嘩裟は必勝宣言…９日開幕Ｋ―１ＭＡＸ

「Ｋ―１　ＷＯＲＬＤ　ＭＡＸ　２００８」は９日、広島グリーンアリーナで開幕する。８日は公開計量と前日記者会見が行われ、特別試合として“魔裟斗２世対決”に臨むＨＩＲＯＹＡ（１６）＝フリー＝と藤鬥嘩裟（つかさ、１５）＝藤ジム＝はともに契約体重６０キロを一発でパス。ＨＩＲＯＹＡはリミットだったが、増量して臨む鬥嘩裟は、なんと５８・１キロの大幅アンダー。体重差約２キロの試合は重量級を除けば異例だ。

　トーナメント出場選手たちに劣らぬ殺気を放った１０代の２人は、会見場で終始目を合わさなかった。５日に９０秒殺宣言したら鬥嘩裟に「寝言は寝て言ってください」と返されたＨＩＲＯＹＡは「相手はいろいろ言ってるみたいだけど、試合で見てもらえれば」と自信の表情。一方の鬥嘩裟は「勝ちます！」と短い言葉の必勝宣言にとどめた。

　両者の体重差は常時なら７キロ前後ある。打倒・ＨＩＲＯＹＡに燃える鬥嘩裟は、それを百も承知で挑戦状を叩きつけた。増量してもまだ１・９キロの差があるが、陣営の自信に揺らぎはない。通常は１日６０Ｒの練習をこなす鬥嘩裟はこの日朝、広島市内で２０キロのランニングをしてから会場入り。それでも疲れは一切見せず「（加藤重夫）会長との作戦でいきます」。戦略については固く口を閉ざした。

　ＨＩＲＯＹＡは敵前でも気後れせずに「（相手の武器は）前蹴りだと思うけど、それさえ防げば大丈夫だと思います」と余裕。対照的な２人の激突。谷川貞治イベントプロデューサー（４６）は「大会で一番熱い試合になると思います」と期待した。

　◆魔裟斗　余裕の口撃　○…前日は飛行機トラブルに巻き込まれた魔裟斗は、会見用のスーツを忘れたため、ラフないで立ちで登場し「腕時計も忘れちゃいました。でも、勝利は忘れずに持って帰ります」。カラコダからは日本語で「マサト、カツノハ、オレダ」と宣言されたが「それだけ覚えて来たんじゃないですか」と笑顔。ＧＯＲＩと並ぶ大会最年長の２９歳は余裕を感じさせた。

参照元：スポーツ報知

金本、虎の殿堂 球場内史料館に特設コーナー設置

通算２０００安打まで、あと１本と迫った阪神・金本知憲外野手（４０）は７日、改装したニュー甲子園開幕となる８日の中日戦で一気に達成する決意を表明。また、球団でも甲子園球場内にある「阪神タイガース史料館」を全面刷新し、鉄人の足跡を展示品や映像などでたどる事実上の記念館にリニューアルする考えを明かした。

　運命の日を前に、開幕からの疲れを自宅で癒やした金本は「やるしかない」とつぶやいた。静かな主砲とは対照的に、球団トップのボルテージは早くも最高潮だった。「史料館を造り直すので、そこに金本コーナーができれば。記念のバットやボールを置くのももちろんだし、２０００本の歩みをたどる映像も流したい」と構想中のビッグプロジェクトを明かしたのは阪神・南信男球団社長（５３）だ。

　名球会入りに際して、金本の“阪神殿堂入り”を祝うコーナーの設立だ。甲子園球場内にある阪神タイガース史料館が２００９年オフに全面改装されるのに合わせ、金本の記念品を常設展示する。永久欠番で野球殿堂入りも果たしている藤村富美男氏、村山実氏、吉田義男氏ら伝説のプレーヤーとも、同格に扱おうというものだ。

　ちょうど２年前、金本は０６年４月８日の横浜戦（大阪Ｄ＝現京セラＤ）でカル・リプケンがもつ連続試合フルイニング出場の世界記録に並び、翌９日に９０４試合の世界記録を樹立した。偉業達成にふさわしい一日は「世界一記念日」でもある９日だろうが、虎の主砲はメモリアルなど気にせず、“リーチ一発”で決める。

　◆阪神タイガース史料館　球団創立（１９３５年）以来のタイガースの歴史的資料が展示されている。往年のスター選手が愛用したグラブやバット、リーグ優勝、日本一のチャンピオンフラッグも飾られている。現在は甲子園球場外野１階にあり、入館は無料。開館時間はプロ野球開催時は開門１時間前から７回終了まで。

　◆お宝グッズ販売　○…金本の２０００安打達成を記念したメモリアルグッズは、Ｔシャツなど４４種類を用意。達成直後、球場ショップや通信販売で発売する。また通信販売のみ限定１００枚で本人直筆サイン入りユニホーム（１７万８５００円）というお宝グッズも。シリアルナンバーが書かれた証明書付きで、注目が集まりそうだ。

参照元：スポーツ報知

中田「新人王無理ッス」タイトル争い白旗…日本ハム

日本ハムの高校生ドラフト１巡目の中田翔内野手（１８）＝大阪桐蔭＝が７日、プロ１年目の最大目標にしていた「新人王」争いに早くも白旗を掲げた。同期のソフトバンク・大場が５日のロッテ戦で１６奪三振をマークするなど２完封と大活躍。これまで目標を聞かれる度に「新人王」と答えてきた怪物だったが、２軍暮らしの現状を踏まえ、「無理ッス」とギブアップ宣言した。

　ビッグマウスで鳴らしてきた怪物も、さすがに威勢のいい言葉が出てこなかった。「新人王」が話題になった時のこと。中田は少しぶっきらぼうに、「無理ッス」とつぶやいた。シーズン開幕からファーム暮らしを続ける日々。自らが置かれている立場を考えれば、当然の言葉だった。

　同期の活躍はショックにはなっても、刺激にはならなかった。パ・リーグの新人は、現時点でソフトバンクの大場、久米がそれぞれ２勝。特に大場は、５日のロッテ戦（千葉マリン）で１６三振を奪うなど、早くも２試合の無四球完封を記録する圧倒的なインパクトを残している。これについて中田は「大場さん？　興味ないッス」と完全にひとごとだ。

　昨年１０月３日の高校生ドラフト。日本ハムから１巡目指名を受けた中田は、会見の席で「新人王を取りたい」と高らかに宣言した。その後も、新入団発表、キャンプインなど事あるごとに目標を聞かれると、必ず同じ答えをしてきた。「お世話になった人の期待に応えるためにも結果が必要。その意味で、新人王にこだわりたい」これが中田の言い分だったが、攻守の実力不足で２軍に甘んじては、白旗宣言も仕方ないところだ。

　一方で、怪物は「今は新人王とか言う前に、やることが別にあるんで」と前向きに力強く話した。４～６日の東北遠征では、軸足でタメを作り、体の回転で打つ“メジャー打法”に着手。球がよく見えるようになり、変化球に泳いでの空振りが減り、水上２軍監督は「今の形で量を打ち込めれば」と新打法に期待を寄せる。オフだったこの日は、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」で静養。８日から練習を再開する中田は、タイトルを頭から外して己の鍛錬に集中する。

　◆内藤大助の始球式に梨田捕手ノリノリ　○…９日の楽天戦（札幌Ｄ）で始球式を務めるプロボクシングＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３３）の球を梨田監督が受けるプランが急浮上した。球団関係者は「監督が受ければ盛り上がりますし、チャンピオンのパワーを注入する意味でも」と期待。梨田監督も「捕手？　言われればやるよ」と乗り気だ。

参照元：スポーツ報知

福留、３安打１打点、チームは延長戦制す

◆パイレーツ８―１０カブス＝延長１２回＝（７日・ピッツバーグ）　カブスの福留孝介外野手は「５番・右翼」で出場、５打数３安打１打点だった。打率４割５分８厘。

　４時間４７分の延長戦は２点差の勝利だった。福留は「こっちは決着がつくまでやるんでしょ？　どこまでやるかなと思った」。

　３安打放ち活躍した福留。コースに逆らわず、打ち分ける打撃に、ピネラ監督は「いい打席だったな」と目を細めた。出塁率もリーグトップクラスの５割８分１厘だ。

　福留「（４時間半を超える延長戦に）長かった。勝てば疲れも取れる。（３安打２四球）欲を言えばチャンスで犠飛を打ちたかったけど、それ以外はいい」

参照元：スポーツ報知

岡田日本８・２０ウルグアイ戦

日本代表が、２度のＷ杯優勝を誇る南米の古豪ウルグアイと８月２０日に国内で親善試合を行う計画があることが７日、明らかになった。１０年南アフリカＷ杯アジア３次予選を突破できれば、岡田ジャパンにとって、最終予選（９月６日開幕）に向けて、絶好の強化となる。万が一、３次予選で敗退した場合、新生・日本代表の初陣となる。いずれにしても注目度が高い一戦となることは間違いない。

　８月２０日、国内で行われる親善試合の対戦相手として、ウルグアイを招へいすることが固まった。Ｗ杯優勝２度を誇る南米の古豪だ。日本サッカー協会関係者によると、担当者が南米に飛び、交渉の詰めを行っているという。

　ウルグアイの最新の国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランクは２９位。同３６位の日本より格上で、強化試合の相手としては最適と言える。ＦＷアルバロ・レコバ（トリノ）、ＦＷディエゴ・フォルラン（Ａマドリード）、ＧＫファビアン・カリーニ（ムルシア）ら欧州のトップリーグでプレーしている選手も多数。岡田武史監督（５１）率いる日本代表が順調にＷ杯アジア３次予選を突破すれば、同最終予選に向けて重要な強化試合となる。８月３１日に予定されている壮行試合（相手未定）とともに、チーム戦術を高める絶好の機会となる。

　Ｗ杯南米予選で、ウルグアイは現在、１勝１分け２敗で６位。出場枠は４・５（５位は北中米カリブ海の４位とプレーオフ）で、２大会ぶり１１回目の出場に向けて予断を許さない状況だ。９月６、９日に予選の連戦を控えており、ほぼベストメンバーでの来日が濃厚だ。

　１９８５年５月２６日、ウルグアイと初対決となった親善試合で、岡田監督はＤＦとしてフル出場したが、１―４で大敗した。指揮官にとっては、２３年ぶりのリベンジのチャンス。しかし、日本がＷ杯アジア３次予選で敗退した場合、岡田監督の退任は決定的で、ウルグアイ戦は新体制で臨むことになる。新生ジャパンの初陣として注目されるが、それは日本サッカー界にとって最悪のシナリオ。やはり、岡田ジャパンのＷ杯最終予選のテストとなることが望まれる。

　◆ウルグアイ　１９３０年、地元開催の第１回Ｗ杯で優勝。５０年Ｗ杯では、決勝リーグの最終戦で地元・ブラジルに２―１で逆転勝ちし、２度目の優勝を飾った。ブラジルではショック死するサポーターが続出し「マラカナンの悲劇」として有名。近年は世界トップレベルの争いでは苦戦。０６年ドイツＷ杯は南米予選で敗退している。

参照元：スポーツ報知

復帰戦「クルム伊達公子」で女子高生とダブルス

１２年ぶりの現役復帰を決めた女子テニスの元世界４位、伊達公子（３７）が７日、練習場にしている西東京市の早大東伏見テニスコートで会見し、決意を語った。

　テレビカメラ１１台、約５０人の報道陣に囲まれた伊達は「挑戦したい」と言い切った。復帰戦は２９日開幕のカンガルー・カップ国際女子オープン（岐阜市）で、ダブルスで出場する。注目されたＷＴＡツアー参戦は１１年のブランクを考慮し回避。日本開催のツアー下部大会を中心に出場し、１１月の全日本選手権シングルスを目指す。

　９４年に日本選手で初めて世界ランクのトップ１０に入り、９６年ウィンブルドンで４強入り。「若手に成長して世界のトップで戦える人が出てほしい。その刺激になれば」と若手育成へ力を入れる考えで、カンガルー・カップでは１６歳の奈良くるみ（大産大付高）と土居美咲（ＪＩＴＣ）、２３歳の高岸知代（ダンロップ）とペアを組み、体を張って指導するつもりだ。

　０２年にカーレーサーのミハエル・クルムと結婚。今後の試合には本名の「クルム伊達公子」で出場する。活躍を期待し、アディダスとヨネックスがスポンサーについた。会見後にはさっそく練習。１１年のブランクを吹き飛ばす熱い気持ちでコートに立つ。

参照元：スポーツ報知

錦織は自己最高１１８位…男子テニス

男子テニスの最新世界ランキングが７日発表され、錦織圭（ＩＭＧ）は自己最高の１１８位になった。添田豪（ミキプルーン）は１５６位。１位はロジャー・フェデラー（スイス）で変わっていない。

参照元：スポーツ報知

桃子居残り特訓…クラフト・ナビスコ選手権最終日

◆米女子ゴルフツアー　メジャー第１戦　クラフト・ナビスコ選手権最終日（６日、米カリフォルニア州ミッションヒルズＣＣ＝パー７２）　上田桃子（２１）＝ソニー＝は通算９オーバーで４７位に終わった。ホールアウト後には江連忠コーチ（３９）と約１時間、異例の特訓。次戦へ備えた。ロレーナ・オチョア（２６）＝メキシコ＝が通算１１アンダーで初優勝。全英女子オープンに続くメジャー２連勝で通算２０勝目を飾った。横峯さくら（２２）＝エプソン＝は３オーバー１９位、宮里藍（２２）＝サントリー＝は６オーバー３１位だった。

　優勝したオチョアがセレモニーで喜びにひたっているとき、１８番グリーンから３００メートル離れた練習場では桃子が黙々と球を打ち続けていた。桃子以外に練習しているのは、連覇を逃したモーガン・プレッセルだけ。最終日のホールアウト後は自宅に帰るか、次週の会場に向かうため、選手は足早にコースを去るのが普通だ。プレッセルが練習を終えると、残ったのは桃子だけになった。

　米本土で初めて経験するメジャーは勉強の連続だった。江連コーチは以前から「打った距離のランやキャリー、スピン量を理解しろ」と指導していたが、「考えすぎない方がいい」と思っていた。日本ツアーではそれでも通用したが、メジャーの難コースを経験して、師匠の言葉の重みを感じた。

　最終日も７５とスコアを落とし、日本人最下位の４７位。「まだ、アプローチの練習量が少ない。そこが伸びればパーセーブ率が良くなる」と課題を口にした。大会平均のドライビングディスタンスは２５３・６２ヤードで２６位。飛距離は対抗できるとあって、小技の習得が初優勝への条件だと悟った。

　今週はツアーを休み、１０日開幕の男子メジャー、マスターズ（オーガスタナショナルＧＣ）を観戦して勉強するつもり。江連コーチは７日に帰国するため、次に直接指導を受けられるのは６月以降。「次に来るまでに勝つ準備をしておけよ」という言葉に桃子は「ハイッ」とうなずいた。「今のロレーナ（オチョア）みたいに、なかなか追いつけない存在になりたい」尊敬する女王に少しでも近づくため、桃子はがむしゃらに努力を続ける。

参照元：スポーツ報知