自信のＨＩＲＯＹＡ 鬥嘩裟は必勝宣言…９日開幕Ｋ―１ＭＡＸ

「Ｋ―１　ＷＯＲＬＤ　ＭＡＸ　２００８」は９日、広島グリーンアリーナで開幕する。８日は公開計量と前日記者会見が行われ、特別試合として“魔裟斗２世対決”に臨むＨＩＲＯＹＡ（１６）＝フリー＝と藤鬥嘩裟（つかさ、１５）＝藤ジム＝はともに契約体重６０キロを一発でパス。ＨＩＲＯＹＡはリミットだったが、増量して臨む鬥嘩裟は、なんと５８・１キロの大幅アンダー。体重差約２キロの試合は重量級を除けば異例だ。

　トーナメント出場選手たちに劣らぬ殺気を放った１０代の２人は、会見場で終始目を合わさなかった。５日に９０秒殺宣言したら鬥嘩裟に「寝言は寝て言ってください」と返されたＨＩＲＯＹＡは「相手はいろいろ言ってるみたいだけど、試合で見てもらえれば」と自信の表情。一方の鬥嘩裟は「勝ちます！」と短い言葉の必勝宣言にとどめた。

　両者の体重差は常時なら７キロ前後ある。打倒・ＨＩＲＯＹＡに燃える鬥嘩裟は、それを百も承知で挑戦状を叩きつけた。増量してもまだ１・９キロの差があるが、陣営の自信に揺らぎはない。通常は１日６０Ｒの練習をこなす鬥嘩裟はこの日朝、広島市内で２０キロのランニングをしてから会場入り。それでも疲れは一切見せず「（加藤重夫）会長との作戦でいきます」。戦略については固く口を閉ざした。

　ＨＩＲＯＹＡは敵前でも気後れせずに「（相手の武器は）前蹴りだと思うけど、それさえ防げば大丈夫だと思います」と余裕。対照的な２人の激突。谷川貞治イベントプロデューサー（４６）は「大会で一番熱い試合になると思います」と期待した。

　◆魔裟斗　余裕の口撃　○…前日は飛行機トラブルに巻き込まれた魔裟斗は、会見用のスーツを忘れたため、ラフないで立ちで登場し「腕時計も忘れちゃいました。でも、勝利は忘れずに持って帰ります」。カラコダからは日本語で「マサト、カツノハ、オレダ」と宣言されたが「それだけ覚えて来たんじゃないですか」と笑顔。ＧＯＲＩと並ぶ大会最年長の２９歳は余裕を感じさせた。

参照元：スポーツ報知