復帰戦「クルム伊達公子」で女子高生とダブルス

１２年ぶりの現役復帰を決めた女子テニスの元世界４位、伊達公子（３７）が７日、練習場にしている西東京市の早大東伏見テニスコートで会見し、決意を語った。

　テレビカメラ１１台、約５０人の報道陣に囲まれた伊達は「挑戦したい」と言い切った。復帰戦は２９日開幕のカンガルー・カップ国際女子オープン（岐阜市）で、ダブルスで出場する。注目されたＷＴＡツアー参戦は１１年のブランクを考慮し回避。日本開催のツアー下部大会を中心に出場し、１１月の全日本選手権シングルスを目指す。

　９４年に日本選手で初めて世界ランクのトップ１０に入り、９６年ウィンブルドンで４強入り。「若手に成長して世界のトップで戦える人が出てほしい。その刺激になれば」と若手育成へ力を入れる考えで、カンガルー・カップでは１６歳の奈良くるみ（大産大付高）と土居美咲（ＪＩＴＣ）、２３歳の高岸知代（ダンロップ）とペアを組み、体を張って指導するつもりだ。

　０２年にカーレーサーのミハエル・クルムと結婚。今後の試合には本名の「クルム伊達公子」で出場する。活躍を期待し、アディダスとヨネックスがスポンサーについた。会見後にはさっそく練習。１１年のブランクを吹き飛ばす熱い気持ちでコートに立つ。

参照元：スポーツ報知