岡田日本８・２０ウルグアイ戦

日本代表が、２度のＷ杯優勝を誇る南米の古豪ウルグアイと８月２０日に国内で親善試合を行う計画があることが７日、明らかになった。１０年南アフリカＷ杯アジア３次予選を突破できれば、岡田ジャパンにとって、最終予選（９月６日開幕）に向けて、絶好の強化となる。万が一、３次予選で敗退した場合、新生・日本代表の初陣となる。いずれにしても注目度が高い一戦となることは間違いない。

　８月２０日、国内で行われる親善試合の対戦相手として、ウルグアイを招へいすることが固まった。Ｗ杯優勝２度を誇る南米の古豪だ。日本サッカー協会関係者によると、担当者が南米に飛び、交渉の詰めを行っているという。

　ウルグアイの最新の国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランクは２９位。同３６位の日本より格上で、強化試合の相手としては最適と言える。ＦＷアルバロ・レコバ（トリノ）、ＦＷディエゴ・フォルラン（Ａマドリード）、ＧＫファビアン・カリーニ（ムルシア）ら欧州のトップリーグでプレーしている選手も多数。岡田武史監督（５１）率いる日本代表が順調にＷ杯アジア３次予選を突破すれば、同最終予選に向けて重要な強化試合となる。８月３１日に予定されている壮行試合（相手未定）とともに、チーム戦術を高める絶好の機会となる。

　Ｗ杯南米予選で、ウルグアイは現在、１勝１分け２敗で６位。出場枠は４・５（５位は北中米カリブ海の４位とプレーオフ）で、２大会ぶり１１回目の出場に向けて予断を許さない状況だ。９月６、９日に予選の連戦を控えており、ほぼベストメンバーでの来日が濃厚だ。

　１９８５年５月２６日、ウルグアイと初対決となった親善試合で、岡田監督はＤＦとしてフル出場したが、１―４で大敗した。指揮官にとっては、２３年ぶりのリベンジのチャンス。しかし、日本がＷ杯アジア３次予選で敗退した場合、岡田監督の退任は決定的で、ウルグアイ戦は新体制で臨むことになる。新生ジャパンの初陣として注目されるが、それは日本サッカー界にとって最悪のシナリオ。やはり、岡田ジャパンのＷ杯最終予選のテストとなることが望まれる。

　◆ウルグアイ　１９３０年、地元開催の第１回Ｗ杯で優勝。５０年Ｗ杯では、決勝リーグの最終戦で地元・ブラジルに２―１で逆転勝ちし、２度目の優勝を飾った。ブラジルではショック死するサポーターが続出し「マラカナンの悲劇」として有名。近年は世界トップレベルの争いでは苦戦。０６年ドイツＷ杯は南米予選で敗退している。

参照元：スポーツ報知