３８歳アーツ“アラフォーＶ”誓う…６日Ｋ―１ＷＧＰ決勝大会

Ｋ―１ワールドＧＰ決勝大会（６日・横浜アリーナ）で、元王者ピーター・アーツ（３８）＝オランダ＝が３日、“アラフォー優勝”を誓った。参加選手中、最年長の３８歳で迎える１６度目の決勝大会に向け、都内で練習を公開。若手が台頭する中、「アラウンド４０戦士」の経験を生かし、１０年ぶり４度目の王座を手にすることを宣言した。

　若いモンには負けられん―とばかりに叫びをあげ、ミットにパンチとキックを次々ぶち込んだ。都内の桜庭和志（３９）のジム「ラフター７」で練習したアーツは、気合の入った動きを披露した。

　「準備はできている。運を手にして優勝したい」９３年の第１回から１６年連続で決勝大会に臨む大ベテラン。今回はトーナメント初戦で対戦するバダ・ハリ（２３）＝モロッコ＝を筆頭に、若手が顔をそろえるが「自分は経験があるから、試合で当たったら彼らを受け止めてやるよ」と余裕をのぞかせる。キャリアを武器に頂点まで駆け上がるつもりだ。

　日本では流行語大賞にもなった「アラウンド４０世代」。この日は練習場を提供してくれた同世代の桜庭が「絶対優勝できる」と太鼓判を押した。「そう言ってくれるのはうれしい」と笑顔のアーツ。“アラフォー仲間”の後押しは心強い限りだ。

　シカティック（クロアチア）が３８歳６か月で９３年大会を制したのが、ＧＰ最年長Ｖ記録。３８歳１か月のアーツは５か月及ばないが、４度目のＶとなればホースト（オランダ）に並ぶ大記録。「意気込みでは若い選手には負けないよ」２０世紀最強のキックボクサーは、２１世紀初となる１０年ぶりのＧＰ制覇に突き進む。

参照元：スポーツ報知