ヒデ復帰！為末が予言「すると思う」…ＴＶ番組で対談

　陸上男子四百メートル障害の為末大（３０）＝ＡＰＦ＝が２日、サッカー元日本代表の中田英寿氏（３１）の「現役復帰」について、「（復帰）すると思う」と語った。ＢＳ民放５局共同による特別番組で中田氏と対談した為末は、都内で行われた番組の制作発表会見で「サッカーをやる姿を見てみたい」と同じマネジメント会社所属でもある中田氏の復帰を熱望。「今やれと言われてもいけるような感じはある」と同じアスリートとしての“勘”も披露した。

　会見最後の質問だった。「中田氏は現役復帰すると思うか？」というストレートな質問に、為末は「予想ではなく願望に近い」とした上で、「すると思います」と“ファイナルアンサー”。北京五輪後、悩んだ末に現役続行を決断した侍ハードラーは、中田氏の電撃復帰を“大”予言した。

　中田氏は２００６年ドイツＷ杯を最後に引退。その後は「旅人」となり、サッカー界から姿を消した。為末はその中田氏と約１か月前にベトナム北部のサパで対談。「なぜ競技を続けるのか、なぜ辞めるのか。面と向かって初めて聞いた」という。

　同じアスリートとして、「目を見ていて『アスリートっぽいな』というのもあったし、現役時代のとげとげしさが丸くなって『もうサッカーに未練がないのかな』という感じもあった」と中田氏の“オーラ”を分析。復帰の可能性について「どっちに振れるか分からない感じはあった」としたものの、「個人的な願望としては、やってほしい。ランクが落ちたリーグだと本人がどう思うか分からないが、どんな状況でもサッカーをやる姿を見てみたい」と切望した。

　中田氏がピッチを去って２年。それでも為末は「今やれと言われてもいけるような感じはあった。天才なんで、できそうな気がする」と指摘した。２人が対談したのは、年末年始に５夜（１２月２８～３０日、１月１、２日）放送されるＢＳ民放５局の共同特番「ＬＡＮＤＳＣＡＰＥ（ランドスケープ）」。為末のほか、競泳の北島康介、ゴルフの上田桃子らトップアスリートが世界各地を旅し、中田氏と対談する。

　◇中田氏の引退後　中田氏はドイツＷ杯後の０６年７月、現役引退を表明し、世界各地を「旅人」として訪れた。同年１２月、ＡＦＣアジア杯の組み合わせ抽選会にドロワーとして出席。０７年１２月には世界で１６人目となるＦＩＦＡ親善大使に就任した。今年６月には、環境問題をテーマにしたキャンペーン企画の一つとして、海外スター選手を招いての親善マッチを開催。日産スタジアムに６万３０００人超の観衆を集めた。

参照元：スポーツ報知