遼バーディー王だ！今季１Ｒ平均４個目標

【シドニー（オーストラリア）３０日】２月５日の全英オープン予選でプロゴルファー初戦を迎える石川遼（１６）＝パナソニック＝が３０日、今季の目標に“バーディー王”を掲げた。予選会場のザ・レイクスＧＣ（パー７３）で２回目の練習ラウンドを行い、後半のアウトで人生２度目のハーフ２イーグルを決めるなど１アンダー７２。手応えをつかむと、今季は１ラウンドで４バーディー以上をノルマに課した。

　プロ元年に高い目標を設定した。石川は練習後「ノルマとして、どういうコースでもバーディーを平均で４個を目指していきたい。去年も（バーディー率）４点台という選手はいない」と口元を引き締めた。

　「バーディー率」とは１ラウンドあたりのバーディー獲得率で、昨年の日本ツアー１位はブレンダン・ジョーンズの３・７５。４点代なら“バーディー王”の座に就くことも可能だ。公約通り、この日は４つのバーディーに加え、昨年８月のポロジャパンジュニアクラシック関東予選以来、人生２度目となるハーフ２イーグルを達成した。

　後半の２番パー５。６アイアンで２オンに成功し、ピン奥６メートルのフックラインを読み切りプロ初イーグル。さらに５番パー４でも、左ラフから残り７５ヤードの第２打をサンドウエッジで直接ねじ込んだ。「うれしいですね。少しずつ良くなってきた感じ」一方で、５ボギー、１ダブルボギーという激しい出入りを反省。「まだまだです」というグリーンの感触をつかむべくアプローチ練習を繰り返した。

　今予選は１日３６ホールで争われ、上位４人が全英切符を得る。同ＧＣで行われた昨年のトップ選手は合計１１アンダー。２位が８アンダーで、残り２人が５アンダーだった。その結果に照らせば、現在のスコアでは本戦出場は難しい。だが１６歳の驚くべき吸収力と高い目標設定が、ハイスコアを生む可能性はある。

　◆バーディー率　バーディー以上のホール数÷総ラウンド数で算出。昨季の１位はジョーンズ、２位は小田孔明の３・７０、賞金王の谷口徹は３・６６の３位だった。石川はプロツアー８戦でバーディー以上のホールは９３（うち１イーグル）。バーディー率は３・４４で８位相当だった。

参照元：スポーツ報知