Ｋ―１日本人最強決定へ…６月にも武蔵ＶＳ沢屋敷

Ｋ―１を主催するＦＥＧは３０日、東京のフジテレビで記者会見を開き、今年度のワールドＧＰ年間日程を別表の通り発表した。６月下旬には、ワールドＧＰ日本代表を決めるジャパンＧＰを３年ぶりに開催することも決定。谷川貞治イベントプロデューサー（４６）は、武蔵（３５）＝正道会館＝と沢屋敷純一（２３）＝チームドラゴン＝の日本人頂上対決を年内に組むことを確約した。

　会見で並んだ武蔵と沢屋敷は、互いを意識して視線を合わせなかった。やや緊迫した空気の中、谷川ＥＰはあえて言った。「やらなくてはいけないし、早いうちにやった方がいい。温めておくようなカードではない」。ファンが望む日本の新旧エース対決は、今年中に実現する。

　実現の最有力候補は６月下旬の日本ＧＰだ。ワールドＧＰ常連だった武蔵は、昨年は結果が出ずに落選。日本ＧＰで一から出直す。昨年のワールドＧＰ８強の沢屋敷は、すでに今年の開幕戦の出場権を得ているが、谷川ＥＰは「経験を積ませた方がいい」と日本ＧＰに出場させる考え。トーナメント初戦であえて直接対決を組むことも考えている。

　武蔵は「彼なりに頑張っているし、頑張ってほしい」と若きライバルにエールを送り、沢屋敷は「ディフェンスの技術とポイントの取り方は誰よりうまいと思う」と歴戦の先輩を立てた。グローバル化を目指すＫ―１を、日本のエースとホープが盛り上げていく。

　◆欧州、中東に“拠点”設立へ　ＦＥＧは０８年のＫ―１のコンセプトとして「グローバル化とローカル化の推進」「日本人ファイター新世代育成」の２点を掲げた。２０１１年の開催を目標とするＫ―１Ｗ杯構想の一環で、本年中に欧州、中東に現地法人を設立する予定。谷川ＥＰは「アラブの王様からもぜひＫ―１を開催してほしい、と言われた。サッカーに負けない組織力を目指していきたい」と話した。

参照元：スポーツ報知