遼、ドライバー好調も“パット”せず３７位…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　バナＨ杯ＫＢＣオーガスタゴルフトーナメント第１日（２８日・福岡・芥屋ＧＣ＝７１７３ヤード、パー７２）　石川遼（１６）＝パナソニック＝は１バーディー、２ボギーの７３で回り１オーバーで首位と５打差の３７位と出遅れた。男子ツアーで唯一となった高麗グリーンに苦しみ、スコアを伸ばすことができず。先週の関西オープンに続く“２週連続優勝”に向け２日目以降の巻き返しを誓った。首位には６８で回った飯合肇（５４）＝フリー＝、伊澤利光（４０）＝ＪＯＹＸ＝ら４人が４アンダーで立った。

　グリーン上で何度も顔をしかめた。思い通りにパットが決まらず、石川は我慢のゴルフを強いられた。大会前は攻略に自信を見せていた高麗芝特有の“ワナ”にはまった。

　「今年一番短いパーパットを外した。流れが良くないほうに行った」のはバーディーを奪った直後の１６番。わずか２０センチのパットがカップの縁を回って外れると、１７番でも１・５メートルをカップに蹴られ連続ボギー。６番も１メートルのバーディーパットを外した。

　他の選手たちが「短いパットでも気を使う」と口をそろえる高麗グリーンに苦しみ、１オーバーの３７位。だが、先週の関西オープンでプロ初優勝を飾った遼くんをひと目見ようと、悪天候の中、昨年の初日よりも約１０００人増の２３０７人が詰めかけたギャラリーを十分魅了した。

　スタートホールの１０番でグリーン左のラフからチップインパーとし、加藤キャディーとグータッチ。ティーショットを刻む選手の多い４１５ヤードパー４の１５番も、ドライバーを握り３００ヤード超ドライブでバーディーを奪った。「スイングの状態はいい」カギとなるドライバーが安定しているのは巻き返しに向け好材料だ。

　「あしたは、４日間プレーするという目標を達成するために大事なラウンド」決勝ラウンド進出、“２週連続優勝”へ石川が闘志を燃やした。

参照元：スポーツ報知