長谷川＆粟生チャリティーシート！子供たち２０組４０人招待

◆報知新聞社後援「ワールドプレミアムボクシング」ダブル世界戦（１０月１６日・代々木第一体育館）　ＷＢＣ世界バンタム級王者・長谷川穂積と世界初挑戦を控えるＷＢＣフェザー級９位・粟生隆寛が、ボクシング界では異例のチャリティーシートを共同設置することが２７日、分かった。４０席の“長谷川・粟生シート”を設け、施設の子どもらを２０組招待する。２人は東京・神楽坂の帝拳ジムで公開スパーリングを行い、世界戦へ向け本格始動した。

　拳で目指すのはＶ７防衛やベルト奪取だけではない。今週から帝拳ジムに出げいこに来ている長谷川は、粟生と話し合ってダブル世界戦に、施設の子どもたちを２０組４０人招待することを決断。３ラウンドの公開スパーを終えた後「少しでも世の中の役に立てたらうれしい」と笑顔を見せた。

　もともと、チャリティーに大きな興味があった。過去にも自身の世界戦のチケットをポケットマネーで購入。子どもを数回、招待したことがあるという。だがここまで大がかりにシートを設置するのはもちろん初めてで「実現できてうれしいですね」と話した。関係者を通じて招待者を決めるなど今後、本格的に実施へ向け動き出す。

　他のプロスポーツの刺激も受けた。プロ野球、サッカー界などでは多くの選手が実施している。粟生は「野球選手もよくやっている。僕もそういうことをやりたいと思っていた」と話す。長谷川とともに日テレの２４時間テレビ（３０、３１日）へも志願出演し、寄付はもちろん、募金活動にも協力する予定だ。

　勝利への意欲も、よりいっそう増してきた。Ｖ７防衛戦で世界戦初のサウスポーのバルデスを迎え撃つ長谷川は、メキシコ人パートナーを相手に気合のこもったスパーを公開。「勝って当然と思われているだろうけど楽に勝てるなんて思ってない」と闘志を燃やした。この先も勝ち続ければ、それだけ社会に貢献できる場が増える。兄弟のように仲の良い２人は、そろって強さを証明するとともに、チャリティーの輪をボクシング界に広げる。

参照元：スポーツ報知