マラドーナ“息子”アエグロでＡマドリード１１年ぶり本戦！…欧州ＣＬ予選

◆欧州ＣＬ予選３回戦第２戦　Ａマドリード４―０シャルケ０４（２７日）　Ａマドリード（スペイン）はシャルケ０４（ドイツ）を４―０で下し、２戦合計４―１で１１年ぶりのＣＬ本戦出場を決めた。北京五輪でアルゼンチンの金メダル獲得に貢献したＦＷセルヒオ・アグエロ（２０）が先制ゴール。“義父”ディエゴ・マラドーナ氏（４７）も北京から応援に同行して祝福した。リバプール（イングランド）、フィオレンティナ（イタリア）なども勝ち進み、本大会出場３２チームが出そろった。

　アグエロが五輪２連覇を達成したばかりの北京から、金メダルの栄光ととともに、“神様”マラドーナまでマドリードへ連れて来た。ほぼ満員の５万５０００人が詰めかけたＡマドリードのホーム、ビセンテ・カルデロン・スタジアム。アルゼンチンの英雄は同代表への応援ばりに、スタンドから大声援を送った。

　強力な後押しに前半１８分、ゴール前へすばやく走り込んだアグエロが先制ゴールを生み出した。その後もカウンターで何度も攻撃参加。後半３分の２点目はボールカットしたパスをつないだＦＷフォルランがゲット。同３７分、ＦＷルイス・ガルシアの３点目はアグエロからのセンターパスを押し込むだけでよかった。同４１分のＰＫを誘ったのも背番号１０の突破。マラドーナ氏の娘婿は全４得点に絡み、１１年ぶりのＣＬ本戦出場切符を手にした。

　「マラドーナは我々と一緒に戦ってくれた。アグエロは違いを見せる選手。若いが、とても成熟している。彼と（インテルに期限付き移籍していた）マニシェが戻ったことで勝利への勢いがついた」とアギーレ監督。就任１年目はＵＥＦＡ杯出場権獲得。２年目の昨季はリーグ戦４位となってＣＬ予選３回戦への出場権を得、これで念願の本戦出場。マラドーナ氏は試合後の控室で「ファンの一人として応援したよ」と監督、選手全員を祝福した。

　マラドーナ氏の二女ジャニーナさん（１９）と婚約し、妊娠４か月と公表したばかりのアグエロ。Ｕ―２０Ｗ杯、北京五輪と世界の頂点に立ち、偉大な義父のバックアップを受け、今度はチームとともにＣＬの大舞台に繰り出す。

　◆セルヒオ・アグエロ　１９８８年８月２日、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。２０歳。同国の名門インデペンディエンテで１５歳３５日でトップチームデビューし、マラドーナ氏の最年少出場記録を更新。０６年Ａマドリード移籍。０７年のＵ―２０Ｗ杯で優勝、得点王（６得点、４アシスト）、ＭＶＰに輝く。愛称「クン」の由来は大好きな日本のアニメ「わんぱく大昔クムクム」を「クンクン」と発音したことから。１７２センチ、７４キロ。

参照元：スポーツ報知