粟生ＶＳラリオス！来春もう１回！王座再挑戦だ

プロボクシングＷＢＣ世界フェザー級９位・粟生隆寛（２４）＝帝拳＝が、来春にも王者オスカー・ラリオス（３１）＝メキシコ＝に再挑戦することが濃厚となった。１６日の初挑戦で敗れたが、ダウンを奪うなどの大接戦をしたこともあり、両者が招へいされている１１月上旬のＷＢＣ総会（中国・成都）で再戦が検討される可能性が高まった。粟生は２７日、東京・神楽坂の同ジムで練習を再開した。

　世界王座再挑戦を狙う粟生に吉報が届いた。帝拳ジムの本田明彦会長は「ラリオスも粟生も総会に招待されている。そこでＷＢＣから再戦のオーダーが出るかも知れない」と話し、来日して試合を観戦したホセ・スライマン会長らＷＢＣ関係者らが「もう１回やるべき」との見解を示していることを明かした。

　ラリオスの次戦は基本的にランク１位との指名試合だが、ＷＢＣから再戦指令が出れば話は別。総会では、各階級の現状報告や今後の見通しについての会議が開かれる。そこで再戦が決議されれば、両陣営は交渉を開始する。ラリオス陣営も再戦に前向きで障害はなく、両目上をカットしたラリオスの回復を待って、来春にも再戦が実現することになりそうだ。

アピールの場もある。総会には各階級王者ら多くの選手が招待され、ＷＢＣバンタム級王者・長谷川穂積（真正）、同スーパーバンタム級暫定王者・西岡利晃（帝拳）らも訪中。粟生もスライマン会長らとの接触の機会があり「存在をアピールしてきたい」と訴えた。１１月７日に同地の記念興行でＷＢＣミニマム級暫定王座に挑戦する同僚の三沢照夫（２９）のサポートも兼ね、４日に出発する。

　望むところだ。２階級制覇王者への初挑戦では、４回にダウンを奪うなど善戦したが、結果は敗戦。この日、１１日ぶりにジムワークを再開し「（再戦が）実現したら今度はスッキリと勝ちます」と燃えた。８日に帰国し、１０日からはジム同僚らと走り込み中心の成田キャンプを行うことも決定。あらゆる部分を強化しながら、リベンジマッチ実現を待つ。

参照元：スポーツ報知