豪栄道ウルフ２世襲名だ！大和魂見せつける

　日本相撲協会は２７日、九州場所（１１月９日初日・福岡国際センター）の新番付を発表。豪栄道（２２）＝境川＝が新小結に昇進した。

　２２歳、期待の日本人ホープが、ついに新小結の座を手に入れた。番付表を見た豪栄道は「三役が今年の目標だったのでうれしい」とニッコリ。初土俵から所要２３場所での新三役は、横綱・白鵬らと並び史上１０位タイ（年６場所制以降、幕下付け出しは除く）のスピードだ。

　埼玉栄高時代に高校横綱など１１冠を獲得し、０５年初場所で初土俵を踏んだ。次代の角界を背負う逸材として期待され、約４年で小結昇進。「九重親方（元横綱・千代の富士）ような、もっとスピードのある相撲を取りたい」と目標に昭和の大横綱を挙げた。

　１８３センチ、１４８キロ、現在の力士の中では決して大きくない豪栄道にとって、１８３センチ、１２６キロで３１回の優勝を果たした千代の富士は最高の手本。得意とする右差し、左前まわしの型も一緒で、ＤＶＤなどを見て研究をしている。師匠・境川親方（元小結・両国）は「九重親方が三役から大関に駆け上がる時のようなスピードある相撲をイメージして欲しい」と、“ウルフ２世”襲名を期待した。

　境川親方は「よく『日本人に頑張ってもらいたい』と声をかけられる。三役は通過点。みなさんはその先を期待している」とゲキ。「（小結に）上がるだけでは意味はない。勝ち越して関脇を目指す」外国勢全盛の角界で、豪栄道が大和魂を見せつける。

参照元：スポーツ報知