朝青龍来日で成田に臨時支度部屋…本場所と同じ態勢で正装

成田空港に横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝の来日用“支度部屋”が用意されることが２８日、分かった。再来日する３０日に成田空港に到着後、空港内の特別室を使用することが決定。そこで正装に着がえ、まげを結う。床山と付け人も空港へ向かい、本場所と同様の態勢で身支度を整え、両国国技館での謝罪会見へ直行する。

　朝青龍が成田空港で横綱に変身する。モンゴル・ウランバートルからソウル経由で３０日午後に到着。そのまま外には出ず、税関を抜けた後の特別室に設置された支度部屋に向かう。まげを結う床山と紋付き袴（はかま）に着がえさせる付け人が待機。本場所と同じ態勢で謝罪会見に臨む正装への身支度を整える。

　仮病疑惑が発覚した７月３０日の帰国の際は、空港に浴衣で降り立った。そのまま都内の自宅で着物に着替え、両国国技館で北の湖理事長に謝罪した。今回は違う。異例とも言える空港での支度部屋の設置。すべては朝青龍の謝罪会見へ向けた気持ちの表れだ。

　８月２９日に解離性障害の治療でモンゴルに帰国してから３か月間は本名のドルゴルスレン・ダグワドルジとして両親らに見守られながらリハビリに努めてきた。しかし、日本に戻れば公私とも横綱として振る舞うことが当然となる。ドルジから横綱へ。大きなけじめを付ける意味でも、正式に日本の土を踏む直前の空港で正装に整える必要があった。

　空港で身も心も横綱となり、両国国技館で師匠の高砂親方（元大関・朝潮）と同席し午後５時からの謝罪会見に。その後、横綱審議委員会の臨時会合に出向き事情説明と謝罪を行う。すべては成田での変身が反省への第一歩になる。

参照元：スポーツ報知