内藤、俳優でも世界防衛だ…「戦隊モノ」でデビュー

プロボクシングのＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３３）＝宮田＝が俳優デビューすることが１６日、都内で発表された。今年４月に全国ネットで放送予定（放送局未定）の特撮ヒーロードラマ「トミカヒーロー　レスキューフォース」に出演することが決定し、内藤はヒーローたちに交じって記者会見に出席。役回りは未定だが、狙うはもちろん正義の味方の役。リング上のように格好良く悪党どもをやっつけて、国民の期待に応えることが果たしてできるのか？

　いじめを克服した世界王者にふさわしい活劇だ。世界各地で発生する“超災害”にヒーローたちが立ち向かい、人々を救助するアクションヒーロードラマ「レスキューフォース」に内藤が登場だ。「これを見たちびっ子たちが人を助けたいな、という気持ちになってくれたらいいと思います」昨年、亀田大毅を打ち負かし「正義は勝つ」ことを証明し、“国民の期待に応えた”男が、今度は子供たちに夢と勇気を与える。亀田家から「ごきぶり」呼ばわりされたが、亀田戦以降、人気は急上昇。昨年大みそかにはついに紅白歌合戦にゲスト出演するまでに上り詰めた。今はヒーローだ。

　ただ今回、問題は放送時期が４月以降となること。２月に予定される前王者・ポンサクレック戦が濃厚な２度目の防衛戦後だ。肝心な配役はまだ決まっておらず、現王者として正義の味方を演じたいところ。「楽しんで出たい。もちろん試合に勝って出演したいですね」負けて悪役にランクダウン、というのは絶対に避けたいのだ。内藤の長男の亮くんも今年で２歳。「戦隊シリーズ」の面白さも分かってきた。リング上同様、格好悪いパパの姿は見せられない。

　過剰なタレント業は本職への悪影響も懸念されるが、レンタカー店などで働きながら続けてきた内藤にとって、兼業は普通のこと。「練習に差し支えないようにやってるし今までと同じ」と自信を示した。

　防衛戦の開催地は、宮田博行会長（４０）によれば都内でほぼ一本化。内藤は東京・立石でのジムワークに加えて、横浜への日帰り合宿を週２回敢行中だ。「練習は順調ですし、勝ちにこだわっていきたい」と宣言。０８年の内藤はリングで、ドラマで、縦横無尽に暴れまくる。

　◆レスキューフォース　タカラトミー社のミニカーブランド「トミカ」が活躍する特撮実写ドラマ。世界各地で発生する「超災害」に立ち向かい、スーパーツールとスーパービークルを駆使して人々を守り、救い出す。「敵と戦う」という今までのヒーローものではなく「人々を救う」ことに主眼を置いた新しいヒーロー像を描いている。

参照元：スポーツ報知