ダル、カ～ン完璧！フリー打撃サク越え２発！…２７日から日本シリーズ

２７日に開幕する日本シリーズに向け、エースは投打で準備完了だ。日本ハム・ダルビッシュ有投手（２１）が２５日、ＤＨ（指名打者）制のないナゴヤドームでの試合を見据え、全体練習前にフリー打撃。２本のサク越えをマークした。“本業”ではブルペンで約５０球を投げ、本番前最後の投球練習で手ごたえをつかんだ。また、米大リーグ、ロイヤルズの監督就任会見のため一時帰国していたトレイ・ヒルマン監督（４４）がこの日、チームに合流した。

　左翼席に飛び込む放物線を見つめ、ダルビッシュはニヤリと笑った。野手陣からは一斉に「オ～！」と感嘆の声が上がった。「どよめいた？　ホンマっすか？」本業ではないバットで、怪物がその力を発揮した。

　全体練習前に行われた投手陣によるフリー打撃。計９投手の中でダルビッシュは唯一、２本のサク越えを記録した。今季の交流戦は８打席無安打４三振。そこから「いろんな人のフォームを参考にした。遠くへ飛ばす打者の球をとらえるときの腕の伸び方とか」と本人なりに研究を重ねた。

　２７日の第１戦先発が内定しているエースは、中４日でＤＨ制のないナゴヤドームでの第５戦（１１月１日）に登板する可能性がある。１年を通して肉体を鍛え上げたことで、長打力もアップ。打席に立てば、自分のバットでも勝利に貢献するつもりだ。

　もちろん「投」の方も万全。この日は、本番前最後のブルペンで約５０球投げ込んだ。ダルビッシュは「普通ですよ」とかわしたが、佐藤投手コーチは「何も言うことはないよ」と全幅の信頼を示した。

　２年連続の日本シリーズ。ウッズとの対決が話題に及ぶと「（ウッズは）今年、勝負を避けられてきた。日本シリーズを楽しんでもらうためにも、ちゃんと勝負していきたい」と挑発。昨年のシリーズは、竜の主砲への四球から崩れる場面があったが「あれから成長してますから」と自信をみなぎらせた。連続日本一に向け、ダルビッシュに死角は見当たらない。

参照元：スポーツ報知