俊輔欠場！セルティック最下位転落…欧州ＣＬ１次リーグ

◆欧州ＣＬ１次リーグＤ組　ベンフィカ１―０セルティック（２４日・リスボン）　Ａ～Ｄ組の８試合を行い、日本代表ＭＦ中村俊輔（２９）が所属するＤ組のセルティックは敵地でベンフィカ（ポルトガル）に０―１で敗れ、勝ち点３で同組最下位に転落。俊輔は体調不良などでＣＬ初の出番なしに終わった。同組のＡＣミラン（イタリア）はシャフタル・ドネツク（ウクライナ）に４―１で快勝し、勝ち点６で首位に浮上。Ｃ組のレアル・マドリード（スペイン）はブラジル代表ＦＷロビーニョ（２３）が全得点に絡む活躍で４―２でオリンピアコス（ギリシャ）を破り、首位に立った。

　痛恨の敗戦だった。０―０でこのまま終了に持ち込めるかと思われた後半４２分、セルティックは自陣ペナルティーエリア前中央からＭＦディ・マリアに浮き球のパスを通され、抜け出したＦＷカルドソ（２４）に決勝ゴールを奪われた。出番がなかった俊輔は、その様子をぼう然と見つめるしかなかった。

　「試合には出たかったけど、レンジャーズの試合（２０日）があまりよくなかったから、その罰だと思う」試合終了後は落ち込んだ様子を隠し、努めて淡々と話した。０―３の完敗を喫したリーグ戦、レンジャーズとの伝統の一戦では得点機を作れず、後半１３分に交代。ふがいない自らのプレーに対する指揮官の叱咤（しった）として受け取った。

　左ひざ外側じん帯に痛みが残り、２２日のリスボン入り時に「ものもらい」の炎症を起こした右まぶたも、まだ少し腫れていた。「だいぶ治ってきた。昨日（２３日）までは見えにくかったけど。昨日、（ドクターに）目の薬を２錠ずつ飲めと言われて飲んだら、練習中にフラフラして倒れた」と、さらに体調を崩していたことを明かした。

　ストラカン監督（５０）は「この試合では、彼を外す方がチームが機能する」と話した。敵地で引き分けを狙い、守備を重視。コンディションの悪さを露呈した俊輔を外し、右ＭＦには激しいフィジカル戦に強いヤロシクを起用した。後半４２分までは狙い通りの試合運びだったが…。

　チームはＤ組最下位に転落。指揮官の意思を受け止めた俊輔は「次から切り替えてマザーウェル戦（２７日・ホーム）に出られるように頑張る」と話した。リーグ戦の次の出番から復活を目指す。

参照元：スポーツ報知