ソフト日本お守りパワーで世界一

女子ソフトボール代表が７日、成田発の日航機で北京に到着した。左足アキレス腱（けん）を断裂し６月に代表から緊急離脱した内藤恵美内野手（２８）＝豊田自動織機＝の手作りの「お守り」を携えて、選手たちは悲願の金メダルを狙う。

　代表１５選手がそれぞれスーツケースに忍ばせていたお守りは、表には「世界一」、裏にはそれぞれの選手の名前と背番号が縫われている。７月後半の仙台遠征前に選手たちに思いを託した内藤は、ただ一人シドニー、アテネ五輪を経験し、チームの精神的支柱でもあった。主将の山田恵里（２４）＝日立ソフトウェア＝は「内藤さんと一緒に戦いたいと思う」と試合中はユニホームの下に忍ばせて戦うつもりだ。

　６日に女子サッカー日本代表が“格下”のニュージーランドに２点を先制されたことを受け、斎藤春香監督（３８）は「勝負は紙一重。フタを開けてみないと分からないということ」と、出国前にもう一度手綱を締めた。世界一へは取りこぼしが許されない戦いが続くが、まずは１２日のオーストラリア戦に全力を注ぐ。

参照元：スポーツ報知