和毅デビュー戦 セミファイナル２１日メキシコで

　ボクシング亀田家３兄弟の三男・和毅（１７）は２１日、メキシコでプロデビューする。２０日は当地で計量が行われ、相手のアレハンドロ・モレノ（メキシコ）とともにバンタム級リミットの５３・５キロで一発パス。「プロでの最初の試合だからしっかりと勝ちたい」と笑顔を浮かべた。

　メキシコでアマチュア経験を積み、満を持して迎えるプロデビュー戦。亀田プロモーションによると、４回戦ながらセミファイナルで行われるという。 “亀田家の最終兵器”は「メキシコのボクシングファンにもっと亀田の名前を知ってほしい。そのためにもいい内容で勝ちたい」と闘志を燃やしていた。

参照元：スポーツ報知

白鵬速攻２敗キープ！…九州場所１３日目

◆大相撲九州場所１３日目　○白鵬（上手投げ）琴欧洲●（２１日・福岡国際センター）　白鵬がスピードある攻撃で琴欧洲を仕留め、２敗をキープした。左四つから相手が巻き替えにきたところを上手投げ。前日は安馬に投げられたが「あれは自分の責任。うまく気持ちを切り替えられたと思う」。安馬には、場所前に出げいこで何度も胸を出した。「こういう展開になるとは思わなかった。残りは思いきって行くだけ」と、３連覇に意欲を見せていた。

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安馬大関昇進確実！天国の父よ見てくれたか…九州場所１３日目

◆大相撲九州場所１３日目　○安馬（押し出し）雅山●（２１日・福岡国際センター）　関脇・安馬が大関昇進を確実にした。東前頭７枚目の雅山を押し出し、昇進の目安となる１１勝目。大関昇進に必要とされる「三役で３場所３３勝以上」のノルマを達成し、武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）は「昇進は期待できる」と太鼓判を押した。残り２日も連勝し、初優勝で昇進に花を添える。優勝争いは２敗で安馬と横綱・白鵬のモンゴル勢が首位を並走。３敗で平幕の嘉風が追う展開となった。

　悲願達成の土俵上。安馬は大きく息を吐き、静かに喜びをかみ締めた。昇進目安だった１１勝目。「うれしいですね。相撲はすごく難しいと改めて感じたよ」大関を確定的にし、支度部屋で少しだけ白い歯を見せた。モンゴルから来日して約９年。２４歳の青年が大きな“勲章”を手に入れた。

　１７９キロの雅山から重い突っ張りを受けた。だが、幕内最軽量１２９キロは下がらず逆襲して押し出し。「力強いいい相撲だった」元大関を下し、実力を見せつけた。

　武蔵川理事長は「大事なところで本来の相撲を見せた。昇進は期待できる。後は審判部がどう判断するか」と昇進に合格点。三保ケ関審判部副部長（元大関・増位山）は「（１２日目に）横綱に勝って相撲が良くなっている」と太鼓判を押した。

脳裏に浮かぶのは父・ダワーニャムさんの顔だ。相撲を愛する安馬が、一度だけ辞めようと思ったことがある。来日約１年半後、初めてモンゴルへ一時帰国を許された。懐かしい空気と人々。「日本に戻りたくない」相撲への情熱は冷めた。そのとき、父は優しくほほ笑みながら「男は目標を持ったら最後まで目指さないといけない。ここで逃げたら何をやっても成功しないぞ」と諭した。「そのひと言で期待を感じた。だから死ぬ気で頑張った。早く恩返ししたいから」それ以降、弱音を吐くことはなかった。

　だが、その父は息子の晴れ姿を見ることなく、０６年１２月２８日に交通事故により５０歳で他界。安馬は周囲が声をかけられないほど悲しみに打ちひしがれた。今でも酒を飲むと、思い出話とともに涙を流す。抱き合って喜ぶことはできなかったが、大関昇進は、モンゴル相撲の関脇だった父の番付を超える最高の恩返しとなった。

　残り２日。連敗すればイメージは悪い。「最後まで自分の相撲を取っていい成績を残したい」気を抜かず、狙うのは賜杯。勢いに乗り、一気に初優勝へと駆け抜ける。

　◆安馬　公平　本名ダワーニャム・ビャンバドルジ。１９８４年４月１４日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。２４歳。スカウトされ、０１年初場所で初土俵。０４年春、新十両。同年九州、新入幕。０６年夏、新小結。０７年夏、新関脇。三賞は殊勲４回、敢闘１回、技能４回。しこ名は師匠が年寄・安治川だった当時、「馬はモンゴルの象徴で人々が大切にする生き物」との理由でつけられた。１８５センチ、１２９キロ。家族は母と兄２人。

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猛チャージ６７遼２差 ３４位から６位に浮上…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　ダンロップ・フェニックス第２日（２１日・宮崎県フェニックスＣＣ＝７０１０ヤード、パー７１）　石川遼（１７）＝パナソニック＝が５バーディー、１ボギーの６７をマーク、首位と２打差の通算３アンダー６位に浮上した。自分のボールを蹴るなどで５打差３４位と出遅れたが、巻き返しに成功。２位に入った１０月の日本オープンのスイングを取り戻し、２週連続で優勝争いに挑む。６８と伸ばした丸山茂樹（３９）＝トヨタ自動車＝も石川と並ぶ６位に浮上。６９で回った近藤智弘（３１）＝フリー＝が５アンダーで首位。

　全身をピンクでそろえた石川が、ウエアに負けない鮮やかなチャージを見せた。ヨネックスの来年モデルを初着用し、手嶋多一の６６に次ぐ２番目の好スコア。「手応えは少しだけあります。服がカッコいいんでテンションも上がりますね」と満面の笑みだ。

　第１打を左の林に入れた１５番パー４も冷静だった。初日は２番の林で自分のボールを蹴り痛恨の１罰打。この日は前方のテレビ中継塔が邪魔になるため、救済措置の可否を競技委員に聞く余裕があった。結局救済は受けなかったが、幅１メートルの木の間を６アイアンで抜き右のラフへ脱出した。

　しかもラフは想定内だった。「左のラフでショートするとダボもある」ピンは左奥に切られており、右サイドならボールがラフに沈んでいても手前から転がせる。鋭い判断で第３打を２メートルに寄せ、これを沈めてナイスパー。「ああいうパーを取れると、その後ドライバーが思い切り打てる」伸びやかさを取り戻し、１７、１８番での連続バーディー締めにつなげた。

　スイングが乱れた初日を反省し、絶好調だった日本オープンを思い出した。体重移動と切り返しを意識した素振りを繰り返し「ドライバーを１ヤードの範囲で狙う」集中力が復活。一夜にして１か月前のスイングに修正し、フェアウエーキープ率も初日の５７・１４％から７８・５７％に改善した。

　日本オープン以後は６戦中４試合で予選ラウンドを１０位以内で通過している。実りの秋の快進撃。「優勝を意識するのは最終日の最後３ホールです」優勝すれば日本プロスポーツ界最年少の１億円プレーヤーとなるが、気負いは全くない。

　◆握手で状態察知　青木「指に注意」　○…石川は、テレビ解説で訪れている青木功から「金言」をもらっていた。１９日の前夜祭で握手をした際、青木が石川の右手人さし指付け根にひび割れを発見。その場では言わず、２０日に「気を付けた方がいいぞ」と忠告した。石川は早速ハンドクリームを多めに塗って対処。一瞬の握手だけで手の状態を察知するとは、さすが世界のアオキだ。

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古閑は第１Ｒ４５位…女子ゴルフ

◆女子プロゴルフツアー、大王製紙エリエールレディスオープン第２日（２２日、愛媛・エリエールＧＣ、６４４２ヤード、パー７２）　前日の２１日に日没サスペンデッドとなった第１ラウンドの残りを行い、賞金ランキング２位の古閑美保（２６）＝キリンビバレッジ＝は残り２ホールでスコアを伸ばせず、３オーバーの７５で４５位と出遅れた。

　賞金ランク１位の李知姫（韓国）はイーブンパーで１５位、宮里藍（２３）＝サントリー＝は７３で２４位、昨年優勝の上田桃子（２２）＝ソニー＝は７４で３１位。首位には３アンダーの６９で飯島茜（２５）＝ＴＯＴＯ＝ら４人が並んでいる。

　２２日は引き続いて第２ラウンドを実施。

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岩隈、マー君に魂つなぐ 社会貢献活動の輪広げる…ゴールデンスピリット賞表彰式

プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「第１０回ゴールデンスピリット賞」の表彰式が２０日、東京・丸の内のパレスホテルで行われた。タイに子供用の図書館を建設するなど、多彩な社会貢献活動が評価されて受賞した楽天・岩隈久志投手（２７）は、今後は「チーム・イワクマ」として、自身だけでなく、田中将大投手（２０）ら後輩の先頭に立ち、楽天、そして球界に社会貢献の魂を継承していく考えを明かした。

　次々とスクリーンに映されたスライド写真。岩隈の寄付金で設立されたタイの図書館で、子供たちが楽しそうに輪になって本を読んでいる。その笑顔が、何よりも右腕の心を震わせた。「子供たちに夢と希望を与えることがぼくらの仕事。これからも社会貢献を頑張っていきたいな、と思います」積み重ねた活動の意義を改めて実感した。

　表彰式では生徒たちからのお礼の手紙、色紙などが国連ハビタット親善大使、マリ・クリスティーヌさんらから手渡された。野球が盛んではないタイの子供らが「ぼくも野球選手になりたい」と言っていた話が披露されると、会場も感動に包まれた。右腕の胸にも熱いものが込み上げた。「ボクも勇気づけられますよ」さまざまな支援活動を行う岩隈にとって、子供たちの喜ぶ姿が一番の力になる。プロ球界２３年ぶりの２１勝をマーク、そして、沢村賞にも輝いた活力源だった。

　子供を思う心に国境はない。幼稚園に通うまな娘の笑顔を見るたび、世界中の子供たちの幸せを胸に描く。タイの図書館も小さなつながりがきっかけ。幼稚園の他の保護者から恵まれない地域の街づくりを支援する団体「ハビタットフレンズ仙台」を知り、昨年から１勝につき１０万円の寄付を始めた。集まった寄付金の中から今年８月、スマトラ沖地震で津波被害を受けたタイ・ラノーン県ムアン郡の小島の学校に図書館が建てられている。

　２７歳のエースは「野球をやめるまで、ずっと続けていく」と誓う社会貢献をチームの仲間にも広めるつもりだ。「自分もプロ２年目にこういう活動に出合った。若い選手たちに引き継いでいけたらいいし、そうしたい」近鉄時代の０２年、先輩・門倉（現巨人）に誘われ養護施設を訪問したのが始まり。楽天には田中を始め、朝井、一場、片山ら将来有望な若手がいる。「チーム・イワクマ」として、自らが先頭に立つことで、チームに社会貢献の伝統が生まれることを願っている。

　壇上であいさつした米田球団代表も「球団と選手がどれだけ参加意識を持って行動できるかが重要。その先頭に岩隈がいる。若い選手が多数、参加して地元に根ざす球団にしたい」とバックアップを約束した。一流を極めた右腕は、グラウンドの外でも球界を、チームを引っ張っていく。

　◆ゴールデンスピリット賞　日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年１回選考委員会（委員名別掲）を開き、自薦、他薦で選ばれた候補者のから１人を選定する。欧米のスポーツ界では社会貢献活動が高く評価され、中でも米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーのあこがれの的になっている。日本では試合での活躍を基準にした賞がほとんどで、球場外の功績を評価する表彰制度は初めて。いわば「球場外のＭＶＰ」。受賞者にはゴールデントロフィー（日本芸術院会員、東京芸大・絹谷幸二教授制作のブロンズ像）と阿部雄二賞（１００万円）が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が２００万円を寄贈する。

　◆受賞理由　岩隈は近鉄時代から６年以上にわたり社会貢献活動を展開。楽天でも児童養護施設訪問や年間シートへの招待などを続けた。今季は交流戦「日本生命賞」の賞金１００万円全額を岩手・宮城内陸地震の被災者に寄付。８月にはタイの学校に「ピースフルワールド２１」と名付けた図書館が寄付金から建設。これらの活動が評価された。

　◆岩隈　久志（いわくま・ひさし）１９８１年４月１２日、東京都生まれ。２７歳。堀越高から９９年のドラフトで近鉄に５位指名される。０４年に１５勝（２敗）で最多勝、最優秀投手のタイトル獲得。０５年、オリックスとの球団合併に伴い楽天に移籍。右肩痛など故障に悩まされたが、今季は両リーグ２３年ぶりの２１勝（４敗）を挙げ、防御率、勝率と合わせて「投手３冠」を獲得。沢村賞も受賞した。１９０センチ、７７キロ。右投右打。家族はまどか夫人と長女。

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松井、井口、斎藤、稼頭央ＷＢＣ出られない！？…ＤＬ４５日以上なら球団の了承必要

来年３月に開催される第２回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）への大リーガー選出に関し、故障者リスト（ＤＬ）の登録日数や手術をした場合、所属球団の承認がなければ出場できない規則があることが２０日、関係者の話で明らかになった。日本人選手ではヤンキースの松井秀喜外野手（３４）ら４選手が該当。手術した左ひざが完治するようなら出場の希望を残していたゴジラにとって、より厳しい状況になってきた。

　松井秀のＷＢＣ出場に、また難問が立ちはだかってきた。前回（０６年）は各球団への通達だけだった故障者の大会出場について、今回は初めてガイドラインを次のように決めた。

　〈１〉過去２シーズンでＤＬに９０日以上登録、〈２〉今季ＤＬに４５日以上登録、〈３〉今オフに手術を受けた、または今後受ける予定、という３項目に当てはまる選手は、所属球団の承認がなければ出場できなくなった。日本代表でもヤクルト・石井弘寿ら数人の故障者が出た前回の反省を踏まえて明文化したようだ。

　これを当てはめると、左ひざの故障で今季６月２３日から８月１８日までリスト入りした松井は、球団の承認なしでは出場できなくなる。１９日にニューヨーク市内でチャリティーイベントに参加したヤ軍のジラルディ監督は、「健康ならば、母国チームでプレーしたいというのは理解できるし、出たいものは止めたくない」と松井の意思を尊重する一方で「選手に有益でなければ、出ないように勧めることはある」と“待った”をかける可能性もある。

　それでなくてもヤンキースは前回、出場予定だったプエルトリコ代表のポサダ捕手、台湾代表の王建民に、「前年（０５年）の負傷の影響がある」として参加希望を許可しなかった。今回も手術明けの両選手とともに、松井に対してもキャッシュマンＧＭは「絶対に出ない」と決め込んでいるという。出場希望を残す松井と「話し合う必要もない」と口にする同ＧＭが、正式に球団の方針として「出場不許可」を伝える可能性もある。

　松井秀だけでなく松井稼、井口、斎藤も４５日以上のＤＬ入りしており、今回の『出場ガイドライン』に抵触する。球団上層部の判断が優先されるが、今回の決定は侍ジャパンの陣容にも大きな影響を及ぼしそうだ。

　◆オーティズはＤＬ５４日　今季、４５日以上ＤＬ入りした他チームの主な選手には、ドミニカ共和国でＲソックスのＤＨオーティズ（５４日）、カブスのソリアーノ外野手（５７日）の大砲コンビがいる。ベネズエラではインディアンスのＶ・マルチネス捕手（７８日）、台湾のエースと期待されていたヤンキースの王建民投手（１０７日）らがいる。

参照元：スポーツ報知

岡田日本救った達也弾！南アに導く攻撃の軸…Ｗ杯最終予選

◆Ｗ杯アジア最終予選第４節　カタール０―３日本（１９日、ドーハ・アルサッドスタジアム）　ＦＷ田中達也（２５）＝浦和＝が日本を救った。勝ち点４で並ぶカタールと１９日、アウェーで対戦した日本は、前半１９分、田中達が最終予選初ゴールとなる先制弾を決めた。前半で両足を痛める危機的状況でもプレーを続け、３―０の完勝に貢献。敗戦の場合には辞任の覚悟を固めていた岡田武史監督（５２）が「攻撃の軸」に指名した期待に応え、窮地を救った。２位を死守し、南アＷ杯へ前進した日本代表は２０日夕方、帰国した。次戦は来年２月１１日、首位・オーストラリアとホーム（日産ス）で激突する。

　救国の一撃だった。前半１９分、負ければ辞任覚悟の岡田監督を救うために田中達が飛び出した。内田のフィードに一気に加速。胸トラップがわずかに流れ、ライン際に追い込まれた。残された角度は１０度以下。「ＧＫの股（こ）間の辺りを狙った。最後は足に当たって入ると思った。みんなには『うそだろ！』って言われましたけどね」唯一の死角目掛けて右足を鋭く振り抜いた。

　「あそこでよく決めた」浦和前社長で日本サッカー協会・犬飼基昭会長が絶賛した値千金の先制弾を決めると、左手薬指に何度もキス。日本で待つ夫人と、まな娘２人に栄光をささげた小さなエースは最後に言葉をかみしめた。「入って良かった。岡田監督のためにやっと仕事ができた…」Ｗ杯予選初ゴールを喜んだ。

　岡田監督は故障から復帰間もない達也に運命を託していた。「達也が攻撃の軸になる」Ｇ大阪の西野監督との極秘会談で、トップ下固定構想を披露した。ドリブル突破とＤＦの裏に抜け出す速度は絶大で、「あの８番は誰だ！　日本レベルじゃない。ブラジル人のようだ」０６年アジア最優秀選手のＦＷハルファンが試合後、元浦和エメルソンに詰め寄ったほどだ。

前線からの猛烈なプレスは岡田戦術のカギだ。９月のバーレーン戦では、全治３週間の右太もも裏肉離れで負傷したが、９０分間奮闘した。１０月のウズベキスタン戦は欠場したが、指揮官は直前まで追加招集に固執。「岡田さんは達也ありき」と浦和幹部は語ったほど。「途中で壊れてもいい。それぐらいの責任感でやる」達也自身もけが再発を恐れずに戦った。決戦直前は「胃が痛くなった」ほどの強烈なプレッシャーを自分にかけた。

　激痛にも耐えた。前半２分、非情なタックルを右足に受けた。０５年１０月の柏戦で選手生命を揺るがす右足首関節脱臼骨折を負った危険な古傷を打撲した。「かばいながら走ったら、４０分過ぎに左ふくらはぎがけいれんした」両足に異変を感じたが、止まらない。３点差になった後半２６分、ようやく自ら交代を申し出た。

　非情な運命を生きてきた。ジーコ、オシムという歴代の代表監督が主力と期待をかける中、右足首の爆弾の影響で負傷を繰り返した。だが、最終予選出場２試合全勝。悲運は終わった。今や不可欠なラッキーボーイと変貌（ぼう）した達也こそが、岡田ジャパンを喜望峰に導く。

参照元：スポーツ報知

Ｆ１年間優勝決定に新方式導入も…レースのメダル数で

国際自動車連盟（ＦＩＡ）のエクレストン副会長が、来季のＦ１に勝利数で年間優勝を決める新方式の導入を検討していることが１９日、分かった。英紙によると各レースの上位３位に金、銀、銅メダルを与え、メダル数で年間優勝を競う。現在は１～８位まで得点が入る。レースの活発化が狙い。今季は５勝を挙げたハミルトン（英国）が王者に輝いたが、新方式では６勝のマッサ（ブラジル）が上回る。導入には世界モータースポーツ評議会とフォーミュラワン・チームズ・アソシエーションの承認が必要となる。

参照元：スポーツ報知

スエマエはシニアまで？…バドミントン

北京五輪バドミントン女子ダブルス４位の末綱聡子、前田美順組（ＮＥＣ・ＳＫＹ）が２０日、福岡市内でバドミントンサークルへの講習会に参加した。平均年齢が６０歳を超えるメンバーと交流した末綱は「シニアで、スエマエのペアで出るのも楽しいかも」と第一線を退いた後のペア継続に“意欲”を見せた。

参照元：スポーツ報知

亀田大毅の対戦候補に元世界王者ブストス浮上

　１２月８日に再起第２戦（栃木県立県南体育館）を行うプロボクシング亀田兄弟の次男・大毅（１９）＝亀田＝の対戦相手最有力候補に元ＷＢＣ世界ミニマム級王者イサック・ブストス（３３）＝メキシコ＝が挙がっていることが２０日、分かった。ブストスは今年引退したイーグル京和（角海老宝石）から０４年に王座を奪い、０５年には高山勝成（真正）の挑戦を受け、敗れている。

　ブストスが王座を獲得したのはミニマム級で、２階級上のフライ級での実力は未知数だが、実績は申し分ない。

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内藤デレデレ！？椿姫とイベント

　国民的ヒーローがデレデレ！？　１２月２３日にＶ４防衛戦（両国国技館）を控えるＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３４）＝宮田＝が２０日、都内で人気ニューハーフモデル椿姫彩菜（２４）と「ロッテリア」の新商品発表イベントに参加。「すてきですね」などの“ラブコール”に思わず目じりを下げた。新商品のハンバーガーを食べさせてもらうと「きれいですよね。ちょっとうれしいなあ」と終始にやけっぱなしで、すっかり悩殺されていた。

参照元：スポーツ報知

白鵬倒した！安馬、大関王手！…九州場所１２日目

◆大相撲九州場所１２日目　○安馬（下手投げ）白鵬●（２０日・福岡国際センター）　関脇・安馬が横綱・白鵬を破り、大関昇進へ大きく前進した。結びの一番で白鵬を下手投げで転がし１０勝目。昇進の目安となる１１勝へあと１勝とした。横綱からの白星に武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）も内容を評価。優勝争いも２敗で白鵬と並び、昇進と初Ｖへ突き進む。３敗で大関・琴光喜、平幕の雅山と嘉風の３人が追う。

　安馬が、最高の形で「大関」をグッと引き寄せた。昇進のカギを握る横綱戦。懐に入り、もろ差しになると素早く右下手投げ。「よしっ」白鵬の右手が土俵につくと、大きくうなずいた。

　大きな意味を持つ１０勝目。「離れて取ろうと思った。中に入った瞬間やばいと思ったけど体が自然に動いた」作戦通りにいかず笑顔はなかったが、白鵬を同じ２敗に引きずり下ろしトップタイ。初優勝も見えてきた。

　昇進目安は３場所合計３３勝以上。安馬は、直近２場所で２２勝を挙げた。今場所の目安・１１勝を挙げても内容次第で見送る可能性も示唆していた武蔵川理事長は「最高の相撲。大きな一番」と横綱撃破を評価。３、４日目に連敗したイメージを完全に吹き飛ばし、１３日目に雅山に勝てば昇進は確定的となる。

１１日目の打ち出し後は、宿舎のある太宰府市近郊の温泉へと向かった。「マッサージもしてもらったんだ。久しぶりに温泉に入ったけど最高に気持ちよかった」激戦と緊張でたまった疲れを洗い流し、心身共にリフレッシュして大一番に臨んだ。

　思いの詰まった場所で晴れの日を迎える。昇進伝達式が実現すれば、会場は宿舎を置く太宰府天満宮内の文書館になる。０４年からは現在の研修道場に移ったが、それまで部屋の宿舎だった。モンゴルから来日して０１年初場所で初土俵の安馬にとって、０４年春に新十両となるまで、文書館で過ごした３度の九州場所は下積み時代。慣れない日本文化と奮闘し、関取を夢見て歯を食いしばった忘れられない場所だ。

　残り３日。「一日一番一生懸命。何があっても自分の相撲を取り切りたい」大関はほぼ手中に収めた。あとは初の賜杯を胸に抱き、最高のフィナーレを迎える。

参照元：スポーツ報知

白鵬手をついた「怖かったのかな」…九州場所１２日目

◆大相撲九州場所１２日目　○安馬（下手投げ）白鵬●（２０日・福岡国際センター）　白鵬に横綱としての誇りはなかった。関脇・安馬の下手投げに自ら右手をついた。敗れたとはいえ初日の安美錦戦では顔面から土俵に落ちた勝負の鬼。そんな執念はかけらもなかった。「初日を思い出して怖かったのかな？」全く覇気のない言葉で惨敗を振り返った。

　朝青龍が休場し横綱として優勝は義務だ。ところが今場所は朝げいこにもほとんど姿を見せず一人横綱としての慢心が出始めている。揚げ句の果てには場所中に中洲で大関・琴光喜と飲み歩く写真を週刊誌にキャッチされた。八百長裁判で周囲から厳しい視線を送られているなかでの一枚は軽率極まりない。

　そんな油断が、安馬の大関取りの前に立ちはだかろうとした一番で、自滅という最悪の形で出た。優勝争いでも安馬に並ばれ、「残り頑張るしかない」とうつろな目だった。

参照元：スポーツ報知

石川遼、球蹴った！１オーバー予選通過圏発信…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　ダンロップ・フェニックス第１日（２０日・宮崎県フェニックスＣＣ＝７０１０ヤード、パー７１）　石川遼（１７）＝パナソニック＝は１イーグル、２バーディー、３ボギー、１ダブルボギーの７２でまわり１オーバーの３４位。後半の２番パー４で自分のボールを蹴ってしまうトラブルもあったが、なんとか踏ん張り予選通過圏内でスタートした。首位は４アンダーのオーストラリアのポール・シーハン（３１）＝アクシネット＝。１打差で岩田寛（２７）＝フリー＝らが続いた。

　恨めしそうに足元に目をやった。後半の２番。ドライバーでの第１打を右に曲げ、林に足を踏み入れた石川が自らアクシデントを誘発した。ピンまで残り１３０ヤード地点のベアグラウンド上に落ちたボールを一度確認した直後、次のショットに備えてピン方向へ視線を移して歩き出すと、目の前にせり出す木々に気を取られ、右足の外側が何かにコツン…。２０センチほど転がったボールを見ると「蹴った？　蹴りましたよね？」とギャラリーの反応をうかがい、競技委員を呼んだ。１罰打を受け元の場所から第３打。「もう何も分からない感じで打った」と頭の中は真っ白。結局このホールをボギーとした。

　痛恨の“愚行”は「プライベートを含めても初めて」という石川。「ボールは４０ヤードくらい前から見えていた。近づくにつれ、（第２打で）どこを通すかと空間だけ気にして歩いていた。情けないというか、恥ずかしい」と、ひたすら悔いた。

　「スイングが朝から良くなかった」と、前半１４番では第１打を左の林に曲げ、木々の間に飛び込んだボールを確認できずロストボールとなりダブルボギー。８番ではグリーン左のバンカーから“ホームラン”で右のバンカーへ打ち込むなどトラブル連発。

　それでも１８番では２オンに成功し今季７個目のイーグルを奪うなど、これまで目立ったトラブル直後に一気に大崩れするパターンとは違った。「１オーバーで耐えた。なんとか最終日に上位にいけるところで踏みとどまった」。上位進出の望みまでは蹴飛ばさなかった。ラウンド後は練習場に直行。“珍プレー”を笑い流すべく反攻に出る。

参照元：スポーツ報知

マラドーナ新監督、初ゴールの瞬間に控えめ笑み…国際親善試合

◆国際親善試合　スコットランド０―１アルゼンチン（１９日・グラスゴー）　マラドーナ監督の初采配（さいはい）となったアルゼンチンは１―０でスコットランドを下した。メッシやリケルメを欠く陣容ながら、前半８分にロドリゲスが先制し、母国の英雄の初陣を白星で飾った。

　マラドーナ監督は初陣のゴールの瞬間を落ち着いた表情で見守った。前半８分、早々とロドリゲスが先制点。周りから促されるようにベンチから立ち上がり、控えめな笑みを浮かべた。

　現役当時、そして引退後も数々のスキャンダラスな話題を振りまいた伝説的な選手の初采配。１９８６年Ｗ杯メキシコ大会の「神の手」「５人抜き」の当事者だった元イングランド代表ＤＦブッチャー氏がスコットランド代表のコーチを務める因縁も重なった。グラスゴーは時ならぬ「場外戦」に沸いたが、試合が始まれば極めて冷静に戦況を見守るマラドーナ監督の姿があった。

　ロイター通信によると、試合後も「最初の２５分間は素晴らしい出来だった。だが、多くのチャンスを生かせなかった」と、落ち着いて内容を分析した。就任後はＷ杯南米予選の不振にあえぐチームから「負けることへの恐れを取り除こうとした」と若い選手を鼓舞。主力を欠きながらの勝利で、ひとまず悪い流れは断ち切ったかに見える。

　会場は１８歳だった１９７９年にアルゼンチン代表として初得点し、英雄としての第一歩を記したスタジアムだった。偉大な指導者として名を残せるかは、今後待ち受けるＷ杯南米予選の結果に懸かっている。（共同）

参照元：スポーツ報知

ノリ２年４億円 創設４年目、ＦＡで初の大物獲得へ…楽天

楽天は１９日、フリーエージェント（ＦＡ）宣言選手として公示された中日・中村紀洋内野手（３５）の獲得に乗り出すことを正式に表明した。交渉解禁日となる２０日に“速攻”で面談を申し入れ、２５日にも初交渉を行う予定。２年契約で約４億円、背番号も「３」を中心に希望するナンバーを用意して、獲得交渉に臨む意向だ。

　新規参入球団が創設４年目にして初めて狙うＦＡの大物だ。三村編成部長がこの日、Ｋスタ室内で取材に応じ、ノリ獲りを宣言。「サードを守れて、長打力がある。ウチにはピッタリ。もちろん明日（２０日）に連絡を取ります。チーム事情を考えると、どうしても必要な選手」と、解禁日の“即アタック”を明言した。

　今季年俸５０００万円（推定）の中村は、今年から定められたＦＡのランク付けでは中日への金銭、人的補償が必要でないＣランクとなる。三村部長は「たまたまＣというだけ。オファー額も大きい？　当然、そうなるでしょう」と大型契約を提示することも確約。米田球団代表も「必要な選手であれば、金銭の問題ではない」と話している。

　主軸を打つべき選手を獲得するに当たり、背番号もノリ任せ。近鉄時代に背負った「３」は現在、空き番号。シドニー、アテネの両五輪の日本代表メンバーとしてつけた「５」はセギノールがつけているが、三村部長は「欲しいものを用意して待っている」と話した。国内通算３６３本塁打の長打力に加え、ゴールデングラブ賞７度の実績を持つ中村を、三顧の礼で迎え入れる。

参照元：スポーツ報知