白鵬手をついた「怖かったのかな」…九州場所１２日目

◆大相撲九州場所１２日目　○安馬（下手投げ）白鵬●（２０日・福岡国際センター）　白鵬に横綱としての誇りはなかった。関脇・安馬の下手投げに自ら右手をついた。敗れたとはいえ初日の安美錦戦では顔面から土俵に落ちた勝負の鬼。そんな執念はかけらもなかった。「初日を思い出して怖かったのかな？」全く覇気のない言葉で惨敗を振り返った。

　朝青龍が休場し横綱として優勝は義務だ。ところが今場所は朝げいこにもほとんど姿を見せず一人横綱としての慢心が出始めている。揚げ句の果てには場所中に中洲で大関・琴光喜と飲み歩く写真を週刊誌にキャッチされた。八百長裁判で周囲から厳しい視線を送られているなかでの一枚は軽率極まりない。

　そんな油断が、安馬の大関取りの前に立ちはだかろうとした一番で、自滅という最悪の形で出た。優勝争いでも安馬に並ばれ、「残り頑張るしかない」とうつろな目だった。

参照元：スポーツ報知