石川遼、球蹴った！１オーバー予選通過圏発信…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー　ダンロップ・フェニックス第１日（２０日・宮崎県フェニックスＣＣ＝７０１０ヤード、パー７１）　石川遼（１７）＝パナソニック＝は１イーグル、２バーディー、３ボギー、１ダブルボギーの７２でまわり１オーバーの３４位。後半の２番パー４で自分のボールを蹴ってしまうトラブルもあったが、なんとか踏ん張り予選通過圏内でスタートした。首位は４アンダーのオーストラリアのポール・シーハン（３１）＝アクシネット＝。１打差で岩田寛（２７）＝フリー＝らが続いた。

　恨めしそうに足元に目をやった。後半の２番。ドライバーでの第１打を右に曲げ、林に足を踏み入れた石川が自らアクシデントを誘発した。ピンまで残り１３０ヤード地点のベアグラウンド上に落ちたボールを一度確認した直後、次のショットに備えてピン方向へ視線を移して歩き出すと、目の前にせり出す木々に気を取られ、右足の外側が何かにコツン…。２０センチほど転がったボールを見ると「蹴った？　蹴りましたよね？」とギャラリーの反応をうかがい、競技委員を呼んだ。１罰打を受け元の場所から第３打。「もう何も分からない感じで打った」と頭の中は真っ白。結局このホールをボギーとした。

　痛恨の“愚行”は「プライベートを含めても初めて」という石川。「ボールは４０ヤードくらい前から見えていた。近づくにつれ、（第２打で）どこを通すかと空間だけ気にして歩いていた。情けないというか、恥ずかしい」と、ひたすら悔いた。

　「スイングが朝から良くなかった」と、前半１４番では第１打を左の林に曲げ、木々の間に飛び込んだボールを確認できずロストボールとなりダブルボギー。８番ではグリーン左のバンカーから“ホームラン”で右のバンカーへ打ち込むなどトラブル連発。

　それでも１８番では２オンに成功し今季７個目のイーグルを奪うなど、これまで目立ったトラブル直後に一気に大崩れするパターンとは違った。「１オーバーで耐えた。なんとか最終日に上位にいけるところで踏みとどまった」。上位進出の望みまでは蹴飛ばさなかった。ラウンド後は練習場に直行。“珍プレー”を笑い流すべく反攻に出る。

参照元：スポーツ報知