山梨学大・モグス、兄に届け区間新Ｖ…箱根駅伝

天国の兄に、区間新とＶをささげる！　来年１月２、３日に行われる箱根駅伝（報知新聞社後援）に出場する山梨学大が１７日、山梨・甲府市内の同大キャンパスで壮行会と記者会見を行った。

　エースのメクボ・モグス（４年）は兄のヘネリ・ネプトさんがマラリアで先月２９日に３８歳で亡くなったことを告白。今月２日から７日までケニアに帰省し、葬式に参列したが「天国から見ている」と上田誠仁監督（４９）に励まされ、気持ちを切り替えたという。

　４年連続の２区起用が有力だが「（１時間）５分台もいける。今回は優勝も狙える」と前回、自身が樹立した１時間６分２３秒の記録更新を宣言。早大の竹沢健介、東海大の佐藤悠基ら故障がちのライバルに「けがしたら面白くないよ。一緒に走ったら絶対楽しい」と“挑戦状”をたたきつけた。

　◆顔Ｔシャツ完成　○…チームを盛り上げようと、大学側が前回大会に続き２年連続でモグスの顔写真をプリントしたＴシャツ１００枚を製作。沿道で観戦した学生にプレゼントするという。モグスは「最初はオレの顔なの、ってびっくりした。でも、家族にあげたら喜んでいたよ」と、まんざらでもない様子だった。

参照元：スポーツ報知

西岡、Ｖ１戦へスタミナ満点…ＷＢＣ世界Ｓバンタム級

プロボクシングＷＢＣ世界スーパーバンタム級暫定王者・西岡利晃（３２）＝帝拳＝が初防衛戦（１月３日、パシフィコ横浜）へ向けスタミナアップに成功した。東京・神楽坂の帝拳ジムで１７日、練習を行い「スタミナはグッと上がっている」と自信。１６日には１２ラウンドスパーを行い、後半にダウンを奪うなど好調そのもの。走り込みなどの成果が出た形で「調子がすごくいい」と、ヘナロ・ガルシア（メキシコ）との対戦を待ちきれない様子。

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遼くん羽子板登場！

下町に師走を告げる恒例の「羽子板市」が１７日、東京・台東区の浅草寺で始まった。１９日夜までの３日間で、浅草観光連盟は約３０万人の人出を見込んでいる。

　境内には約５０の露店が軒を連ね、歌舞伎役者や着物姿の女性らを描いた色鮮やかな羽子板がびっしり。今年の世相を反映する「変わり羽子板」には、プロゴルフで活躍した石川遼や、亡くなった漫画家・赤塚不二夫さんの代表作「天才バカボン」のキャラクターなどが登場した。

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上原彩子、アイスホッケーに大興奮

女子プロゴルフの上原彩子（２４）＝フリー＝が１７日、アイスホッケーアジアリーグ、西武・ハルラ戦（ＤｙＤｏ）を観戦した。フェイスオフ（始球式）を行う予定だったが渋滞に巻き込まれまさかの遅刻。気を取り直し、第１ピリオド終了後に「（西武）ラビッツ頑張りましょう！」とマイクでエールを送った。４月のフジサンケイレディスでツアー初優勝を飾った２４歳は「来年のゴルフのアグレッシブさに生かしたい」と初のアイスホッケー観戦に大興奮だった。

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バダ・ハリ処分決定…ファイトマネー＆賞金没収、タイトルはく奪

Ｋ―１を主催するＦＥＧは１７日、ワールドＧＰ決勝戦（６日）で暴走し、反則で失格となったバダ・ハリ（２４）＝モロッコ＝への処分を発表した。処分は〈１〉ファイトマネー（金額非公表）の没収〈２〉準優勝の順位と賞金３万ドル（約２６５万円）没収〈３〉保持するヘビー級タイトルのはく奪、の３点。出場停止も検討されたが、「ルールブックに明記していないため」（谷川代表）見送りとなった。ＦＥＧによると、「史上最も重い処分」という。

　ハリは、決勝戦で倒れた相手の頭部を踏み付けるなどの反則で失格となった。処分を受け「ファンに本当に申し訳ない。彼らの前でできるだけ早く試合をさせてほしい」とコメントした。

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球児４億円！イチロー、松井に並んだ２０代史上５人目

阪神・藤川球児投手（２８）が１６日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、１億２０００万円増の年俸４億円で一発サインした。球団の生え抜き選手では、２００６年の今岡の３億３０００万円を超える史上最高額。２０歳代での４億円以上はプロ野球史上５人目で、アップ額も今オフ１２球団最高と、記録ずくめの更改となった。

　提示された金額に大きな満足感を味わったあと、チームを背負っていく責任感が強くわき上がってきた。「金額は十分すぎるくらいです」国内で、２０歳代での４億円以上は、イチロー（マリナーズ）、松井（ヤンキース）らに次いで５人目となるスピード出世だった。

　阪神の生え抜き選手として初めての大台。さらに、１億２０００万円のアップは、西武・中島の９０００万円を超える今オフの１２球団最高の増額だ。「期待の表れだと思います。重責を背負っていると思います」感謝の気持ちはファンの前で返すしかない。続けて口にした決意表明は、おのずと熱を帯びたものになった。

　「アスリートとしては、まだ見ぬところ（米国）でやってみたい気持ちもある。ただ、人間として、藤川球児としては、ジャイアンツに勝ちたい」

　昨オフにはポスティングシステム（入札制度）によるメジャー移籍志望を明言。くしくも、過去に２０歳代で年俸を４億円に乗せた４人は中村紀（楽天）、城島（マリナーズ）を含め全員が米大リーグへの移籍を経験している。だが「タイガースで、もう一度、ジャイアンツを倒して優勝したい」と、歴史的逆転Ｖを許した巨人へのライバル心が、今回の渡米を踏みとどまらせた。

　来季は久保田の先発転向が決定的で、チームのシンボルとも言えるＪＦＫが解体されることになる。しかし、守護神は「まだまだ可能性を持った選手たちがいる。発展的解散だと思う」と、若手投手が台頭し、投手陣を再編する契機となることを願っている。自身もさらなるレベルアップを求め、近日中に自主トレ先の米・ロサンゼルスへ渡る。絶対的なストッパーが、悲願達成に向けチームを先導する。

　◆阪神代表として全力でＷＢＣ　○…藤川は猛虎軍団の代表としてＷＢＣを戦うことを誓った。１５日に発表された日本代表１次候補に選ばれたのは、球団からは１人だけ。「タイガース・ファン全体の中で、１人。その責任は計り知れない」と、全力プレーを約束した。２００６年の第１回大会、今年の北京五輪に続く国際試合の舞台。「本当は逃げ出したいけど、逃げても人生のなんの得にもならない」と、こちらでも重圧に正面からぶつかる。

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マンＵ「遠藤包囲網」！ビデオで徹底分析！…トヨタ・クラブＷ杯

トヨタ・クラブＷ杯準決勝（対Ｇ大阪、１８日・横浜国際）から初登場する欧州代表マンチェスターＵ（イングランド）が「遠藤包囲網」を敷く。アレックス・ファーガソン監督（６６）は１６日、Ｇ大阪の攻守の鍵を握る選手として日本代表ＭＦ遠藤保仁（２８）を警戒。練習はこの日も完全非公開とし、本気で世界一のタイトルを取りに行く。一方、Ｇ大阪の西野朗監督（５３）は１９９６年のアトランタ五輪でブラジルを破る「マイアミの奇跡」を起こした時と同様にネクタイ着用で指揮し、「横浜の奇跡」を演出する。

　マンＵを率いて２２年の名将ファーガソン監督が、Ｇ大阪のＭＦ遠藤への警戒心をあらわにした。「遠藤はやはり、スタープレーヤーの一人。ポジションチェンジが巧みで前半１８分はトップ下、その後は左サイドへ動き回っていた。ボール保持率も非常に高かった。とてもいい選手だ」と厳しい表情で話した。

　来日から一夜明けた１６日朝、指揮官は今大会準々決勝のＧ大阪・アデレード戦のビデオを研究。巧みなパスさばき、ボールキープ力、視野の広さ。Ｇ大阪のストロングポイントである中盤の鍵を握る男に目を奪われた。

　守備的ＭＦとして遠藤に相対するＭＦフレッチャーも「しっかりこれから試合までの時間を生かし、遠藤のポジションを分析し、長所短所を理解して臨みたい」と、Ｇ大阪の“心臓”を完全包囲する意欲を示した。来日２日目の練習は報道陣、ファンを完全シャットアウト。宿泊先の横浜市内のホテルには、館内での写真撮影、サインを求めることの厳禁を告知する立て看板が各出入り口に立てられる厳戒態勢だ。

「日本のチームは実力があり、情熱を持ってぶつかってくる。Ｇ大阪はチームとしてとてもまとまりがある。木曜（１８日）の対戦はとても厳しい。来日したメンバーの中からしっかり選手を選択しなければならない」と指揮官。決勝（２１日・横浜国際）に気を奪われることなく、ベストメンバーで立ち向かう構えだ。

　現在３位の国内リーグ戦を帰国後の２６日（対ストーク戦）に控えているが「リーグ戦は１２月に結果が決まるわけではない。これはクラブとして世界一になるチャンスなんだ」油断もスキも見せない。名将はこのタイトルに集中している。

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森“花の２区”快走で日体大２６年ぶりＶだ…箱根駅伝

　箱根駅伝（報知新聞社後援）に６１年連続で出場する日体大が１６日、横浜市内で会見。エースの森賢大（３年）は、４月に子宮がんで他界した母・千賀子さん（享年４７歳）との約束を果たすため、“花の２区”での快走とチーム２６年ぶりの総合優勝を誓った。

　今季は「厄年かと言うくらい」アクシデントが続いた。４月に母を亡くし、７月に左足のじん帯を痛め、３か月も実戦を離れた。それでも母と最後に交わした「頑張って日本一になって」の約束を胸に再起を目指した。「箱根は関東の大学しか出てないが、レベルは一番高い。そこで勝つ」と闘志を燃やした。

　左足はほぼ完治し、エース区間の２区での初起用が濃厚。「区間５位以内でチームに流れを呼ぶ」鹿児島出身の薩摩隼人が、魂の走りで日体大を１０度目の総合Ｖへと導く。

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スバルもＷＲＣ撤退…日本メーカーの参戦はゼロに

　富士重工業は１６日、年内で自動車の世界ラリー選手権（ＷＲＣ）の活動から撤退すると発表した。関連経費は年間数十億円かかっており、景気悪化を受け自動車販売台数不振を受けて、経営資源の効率化を目指す。スズキも２００９年からＷＲＣ活動の休止を決めており、これで国内自動車メーカーのＷＲＣ参戦はなくなる。

　森郁夫社長は東京都内での記者会見で「状況が許すならば続けたかった。Ｆ１に比べては投資額は大きくないが、われわれにとってはかなり大きな投資なので（撤退を）決断した」と語った。

　「スバル」ブランドの富士重は１９９０年の本格参戦から計４７回優勝。スバル車の所有者らには熱心なファンが多いだけに、ラリーに代わるブランドイメージの構築が求められそうだ。景気悪化の余波は、ホンダのＦ１シリーズ撤退に続き、モータースポーツ活動の相次ぐ縮小につながった。

　ラリーは、市販車をベースにした競技車両により、公道などを利用したコースで合計タイムを競う。ＷＲＣは北海道など世界各地で開催され、特に欧州で人気が高い。

　富士重は主に乗用車「インプレッサ」をベースにした車両で参戦。メーカーとして９５年から３年連続で年間総合優勝を飾り、ドライバーズタイトルも９５（コリン・マクレー）、２００１（リチャード・バーンズ）、０３年（ペター・ソルベルグ）に獲得した。

　ただ、近年は成績がふるわず、今シーズンのマニュファクチャラー（メーカー）部門は総合３位だった。

　ＷＲＣと比べ、より量産車に近い車両を用いたプロダクションカー世界ラリー選手権（Ｐ―ＷＲＣ）などへの活動支援は今後も続ける。

参照元：スポーツ報知

上村らが初の公式練習…モーグルＷ杯開幕戦

　フリースタイルスキーのＷ杯女子モーグルで種目別２連覇を狙う女子の上村愛子（北野建設）らは１６日、今季開幕戦が１８日に行われるフランスのメリベルの会場で初めて公式練習した。

　時折日も差す好コンディション。上村はエアをあまり飛ばず、感触を確かめるように抑えたペースでコースを滑った。約２時間の練習を終えると「コブがまだ小さく滑りにくい中で、できることをやった。ちょっと暖かいけど雪質は大丈夫」とリラックスした表情で話した。

　上村は昨季最終戦まで５連勝した。デュアルモーグルで行われる今季開幕戦で連勝を伸ばし、連覇へ好スタートを切りたい。フランスは昨季の開幕戦ティーニュ大会で２位に入るなど、過去３度表彰台に上がっており相性はいい。

　上村らは直前までフィンランドで合宿した。高野弥寸志ヘッドコーチは「ここ（開幕戦）にしっかり合わせてきたつもり。いい成績を出したい」と話した。（共同）

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内藤“移籍届”で渡嘉敷会長にカウンター…２３日・ＷＢＣ世界フライ級戦

◆ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ　王者・内藤大輔－同級１５位・山口真吾（２３日・両国国技館）　プロボクシングＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助（３４）が、挑戦者陣営に強烈なカウンターを見舞った。１６日に都内で行った公開スパーリングの際、宮田博行会長（４２）との不仲説を広めて陽動してきた挑戦者・山口真吾陣営の渡嘉敷勝男会長の目の前で、公式の移籍届を宮田会長に“提出”。パンチの効いたブラックジョークで、タレント経験も豊富な渡嘉敷会長をア然とさせた。

　リングでウオーミングアップをしていた内藤は、渡嘉敷会長が到着すると、１枚の紙を取り出して宮田会長に手渡した。そこには「移籍届」の文字。「不仲ですから。移籍しますよ」と話す内藤のそばで、宮田会長はニヤニヤ。再三、芸能界入りを勧めるなど揺さぶり続け、前日も言いたい放題だった渡嘉敷会長は、声のトーンが急落。王者が、不仲説を逆手に取った見事なカウンターで“口撃”を封じた形だ。

　“新旧人気者王者”の直接対決で完勝した内藤は上機嫌。相手にわざと腹を打たせ「やっぱりボディーは駄目だあ」と大げさに倒れて笑いを誘う場面もあった。それでもボディー攻めを予告する渡嘉敷会長に「うそくさいなあ。でも対処法も練習してるから」と余裕たっぷりだった。

　一方の渡嘉敷会長は「（内藤は）やっぱりタレントになってもらうしかない」と山口の勝利を予告したが、そそくさと宮田ジムを後にするしかなかった。

　◆視聴率男挑む“金銀銅独占”　○…視聴率男・内藤がＶ４防衛戦で快挙に挑む。試合を放送するＴＢＳによると、３月のポンサクレック戦の平均視聴率２６・３％、７月の清水戦の同２４・７％（いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区）は今年のＴＢＳ高視聴率１、２位。３位のドラマ「流星の絆」初回放送の２１・２％を今回抜けば、スポーツでは初の“金銀銅独占”の快挙。王者は「面白い試合をしたい」と意気込んだ。

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日馬富士２１日凱旋！亡き父に昇進報告

大相撲の新大関・日馬富士（２４）＝伊勢ケ浜＝が、２１日にモンゴルに凱旋することが１６日、分かった。九州場所後の昇進から初めての里帰りとなる。２３日に再来日する強行日程だが、０６年１２月２８日に交通事故で亡くなった父・ダワーニャムさん（享年５０歳）の墓前に喜びを報告する。

　昨年１１月の墓参りの際「大関に昇進してから会いに来ます」と誓った約束を果たす。当初は来年２月の予定も、師匠・伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）の許可を得て、冬巡業最終日（２０日、沖縄・石垣島）の翌日に帰国。「胸を張って帰ることができる」としみじみ話した。

参照元：スポーツ報知

遼、０８年自己採点は「９５点」

　男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝は１６日、埼玉・森林公園ＧＣで行われた埼玉県信用金庫創立６０周年記念チャリティーゴルフ大会に出場。同信用金庫は、コーチで父の勝美さん（５２）が勤務しており、石川は２ホールずつ９組のラウンドに参加。ホールアウト後のパターコンテストでは、スパイダーマンポーズでラインを読むなど、招待された約２００人のギャラリーを沸かせた。「お父さんの職場に少しでも恩返しが出来たかなと思います」と笑顔で話した。

　これで今年の公の場でのラウンドは終了。来年の米ツアー・デビューに向け「相手の言葉が分からないと会話が出来ないから」と聞き取りを中心に英会話の勉強も行っている。今年の自己採点は「９５点」だが「頑張った以上の成績が出ているだけ」と、決して満足はしていなかった。

参照元：スポーツ報知

遼、ウッズと来年初対決も！アーノルド・パーマー招待への出場急浮上

男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝が来年３月にタイガー・ウッズ（３２）＝米国＝と初対決することが１６日、急浮上した。米ツアーのアーノルド・パーマー招待（３月２６～２９日、米フロリダ州ベイヒルＧＣ）から推薦出場の可能性が出てきたもので、同大会は６月に左ひざを手術したウッズの復帰戦となることが濃厚。実現すれば特別推薦での出場が現実味を帯びているマスターズへ向けても、最高のステップとなる。

　世界を目指す石川に、願ってもないチャンスが訪れる。米ツアーに精通する関係者は「パーマーの試合は、彼が複数の招待選手枠を持っています。成長が期待できる若手が呼ばれることも多い試合なので、石川選手ほどの実績があれば出場の可能性は高いでしょう」と話した。

　石川は中学生のころ、米国で行われたジュニアの大会でパーマーに会ったことがあるという。その後の面識はないが、パーマーが関係者を通じて石川の存在を知っていることは十分に考えられる。コーチで父の勝美さん（５２）も「日本の開幕戦前に米ツアーに出てみたい気持ちはあります。この時期なら学校も春休みですからね」と前向きに話すなど、出場へ障害はない。

　同大会はマスターズの２週前に開催されることもあり、米ツアーで活躍するトップ選手のほとんどが出場する。優勝した全米オープン後に左ひざの手術を受けたウッズもリハビリは順調。マスターズへ照準を合わせているだけに、米国内では同大会がウッズの復帰戦として本命視されている。

　石川にとってもマスターズへ向けて格好の日程となる。大会翌週はオーガスタに移動して最終調整に充てることができ、時差ボケもなく万全の状態で臨める。「マスターズは考えていませんよ」と勝美さんは話したが、仮に出場を逃しても、日本ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップ（４月１６～１９日、三重・東建多度ＣＣ名古屋Ｃ）に向け貴重な経験を積める。

　現時点での米ツアー・デビューは、大会前週の世界ランク上位６４人が出場権を得るアクセンチュア・マッチプレー（２月２５日～３月１日、米アリゾナ州リッツカールトンＧＣ）が濃厚。さらにウッズとのプレーが実現すればマスターズへ大きな弾みがつく。

　石川はこの日「マスターズの招待状は期待してません。でも…少しは期待しちゃうかな」と揺れる心境を明かした。マスターズの前に米ツアーを１試合でも多く経験することが、聖地での活躍を後押しする。

　◆アーノルド・パーマー招待　最近５年間のメジャー優勝者、世界ランク５０位以内などの出場枠のほか、パーマーからの招待枠もある。昨年大会ではウッズが優勝を果たし、出場試合５連勝で歴代３位タイとなる通算６４勝目を挙げた。

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魔裟斗ドクターストップ、大みそか欠場

　Ｋ―１ワールドＭＡＸ王者の魔裟斗（２９）＝シルバーウルフ＝が、大みそかの「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！」（さいたまスーパーアリーナ）を欠場することが確実になった。大会を主催するＦＥＧの谷川貞治代表取締役（４７）が１６日、明らかにした。

　魔裟斗は１０月１日のワールドＭＡＸで優勝したが、準決勝、決勝戦で１回ずつ、計２回のダウンを喫していた。谷川氏によると「ドクターストップがかかっている。（出場は）絶望的」という。大きな症状はないとみられるが、短い間隔で試合に出場し、打撃を受けることが危険と判断。プロボクシングでも、ＫＯされた選手は、９０日間試合ができないルールがある。代わって、ともに魔裟斗からダウンを奪った佐藤嘉洋とキシェンコが激突。谷川氏は「その（魔裟斗欠場）分も、すごい試合を見せてほしい」と期待を込めていた。

参照元：スポーツ報知

原監督 松坂直電に「軸」任せた…ＷＢＣ代表候補３４人発表

来年３月に行われる野球の国・地域別対抗戦、第２回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日本代表・原辰徳監督（５０）は１５日、都内のホテルで、第１次候補３４選手を発表した。席上、原監督はエース格であるレッドソックスの松坂大輔投手（２８）と電話で健闘を誓ったことを明かし、１試合に２人の先発投手を投入する構想も披露。松坂も投手のリーダー役に名乗りを上げ、国内外から集めた３４人とともに侍ジャパンが旗揚げした。

　信頼と期待を込めた。原監督は、内外から集まった２００人近い報道陣の前で、丁寧に名前を読み上げていった。連覇を目指すＷＢＣの第１次候補は総勢３４人。「侍ジャパンの名に恥じない戦いをする。必ず暴れてくれる。メジャーも日本も関係ない。団結して戦ってほしい」

　前日の１４日、指揮官の携帯電話が鳴った。松坂からだった。これまでほとんど話したことがなかったが、心はすぐにつながった。

　原監督「大きな期待の中で世界に挑もう。コンディションを整えて合宿に来られるようにしておいてくれ」

　松坂「しっかり整えていきます」

　イチローに続いて松坂とも電話会談した指揮官。「イチローは勝負師として前面で戦ってくれるでしょう。松坂は、先発投手の軸の１人として戦ってもらいます」大リーグでひときわ輝きを放つ２人に大きな期待を寄せた。

　エース級は松坂だけではない。ダルビッシュ、岩隈ら１６人の投手陣はそうそうたる顔ぶれで、先発投手が多い。「１試合で２人の先発投手を使いたい」ＷＢＣでは球数制限ルールが適用される。投球数が制限を超えた後、さらに第２の先発を投入し、クローザーにつなげ必勝を期す。

　個々のコンディションも重視する。３４選手は来年２月１５日の宮崎合宿に招集され、１週間のキャンプを過ごす。「少し時間がありますから、この合宿で（最終の）２８人を絞りこみます」と原監督。投手陣は１３人、野手が１５人となる予定で、調整が滞った選手がチームから外れる。

　また、非常時に備えて、発表した３４選手以外からの招集も考えている。彼らは合宿に招集しないため選手名など詳細は明かされなかったが、こうした「予備軍」は１０人前後用意しているとみられ、２段構えで大舞台に備えている。「心技体いずれもベストのメンバーを作ります」原監督のチームづくりに妥協はかけらもない。

　◆ユニホームも侍
  ○…侍ジャパンの新ユニホームが初公開され、武士の礼装として着用されていた裃（かみしも）をイメージした新デザインになった。赤、白、藍（あい）の３色をベースに、肩甲骨から胸部中心までとわきの下に、ホーム用は紺、ビジター用は赤を配色。代表ユニホームとしては初めて従来の刺しゅうからプリント方式で胸マーク、背番号などが表現され、軽量化が図られた。「背番号とかは縫い込んであるのが常だが、染め込んであって、軽さと動きやすさがかなり高いものになっている。まさに未来型のユニホーム」と原監督。

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ダル中継ぎＯＫ！ＷＢＣ起用は首脳陣に一任…ハワイ挙式へラブラブ出発

日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）が１５日、元女優の紗栄子（サエコ）夫人（２２）とともに米ホノルル行きの日航機で成田空港を出発した。この日に発表されたＷＢＣの１次候補に名を連ねたエースは、起用法に一切こだわりを持たない考えを明かした。ハワイでは１８日に控える挙式のほか、自主トレを予定している。

　搭乗ゲートに向かうダルビッシュの左手は、ずっと夫人の右手をギュッと握ったままだった。ラブラブモードを振りまきながら、それでもＷＢＣについて熱い決意が口をついた。「もう、どこでもやりたいですね。投げられるのであれば」中継ぎも経験した北京五輪と同様、ポジションは首脳陣に一任する考えを明かした。

　自身初の海外トレもフル回転に備えるためだ。「ゆっくりします」と“新婚旅行”も兼ねて家族との時間も大切にしながら「軽くボールも使うんじゃないですか」と体を動かしやすい常夏の島でトレーニングを継続する予定。「吐くくらいにやっている」というハイペース調整により「今の状態？　良いッスよ、すごく」と充実の表情を見せた。

　初代表ながら絶対エースとして出場した北京五輪は１次リーグ初戦のキューバ戦で敗戦投手となり、星野ＪＡＰＡＮも４位に終わった。それだけに、ダルビッシュは「もう失敗しないようにしたいです」と誓った。雪辱の舞台の到来が今は待ち遠しい。

　◆北京五輪のダルビッシュ　８月１３日に行われた１次リーグ初戦のキューバ戦は、制球に苦しみまさかの５回途中４失点ＫＯ。中６日で先発した２０日の米国戦では復調の手応えをつかみ、準決勝以降へ向け、一人の走者も出さず２回でマウンドを降りた。ラスト登板となった２３日の米国との３位決定戦は、８回から登板して１回無失点。３試合登板で７回４失点、防御率５・１４と不完全燃焼に終わった。

参照元：スポーツ報知