遼、ウッズと来年初対決も！アーノルド・パーマー招待への出場急浮上

男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝が来年３月にタイガー・ウッズ（３２）＝米国＝と初対決することが１６日、急浮上した。米ツアーのアーノルド・パーマー招待（３月２６～２９日、米フロリダ州ベイヒルＧＣ）から推薦出場の可能性が出てきたもので、同大会は６月に左ひざを手術したウッズの復帰戦となることが濃厚。実現すれば特別推薦での出場が現実味を帯びているマスターズへ向けても、最高のステップとなる。

　世界を目指す石川に、願ってもないチャンスが訪れる。米ツアーに精通する関係者は「パーマーの試合は、彼が複数の招待選手枠を持っています。成長が期待できる若手が呼ばれることも多い試合なので、石川選手ほどの実績があれば出場の可能性は高いでしょう」と話した。

　石川は中学生のころ、米国で行われたジュニアの大会でパーマーに会ったことがあるという。その後の面識はないが、パーマーが関係者を通じて石川の存在を知っていることは十分に考えられる。コーチで父の勝美さん（５２）も「日本の開幕戦前に米ツアーに出てみたい気持ちはあります。この時期なら学校も春休みですからね」と前向きに話すなど、出場へ障害はない。

　同大会はマスターズの２週前に開催されることもあり、米ツアーで活躍するトップ選手のほとんどが出場する。優勝した全米オープン後に左ひざの手術を受けたウッズもリハビリは順調。マスターズへ照準を合わせているだけに、米国内では同大会がウッズの復帰戦として本命視されている。

　石川にとってもマスターズへ向けて格好の日程となる。大会翌週はオーガスタに移動して最終調整に充てることができ、時差ボケもなく万全の状態で臨める。「マスターズは考えていませんよ」と勝美さんは話したが、仮に出場を逃しても、日本ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップ（４月１６～１９日、三重・東建多度ＣＣ名古屋Ｃ）に向け貴重な経験を積める。

　現時点での米ツアー・デビューは、大会前週の世界ランク上位６４人が出場権を得るアクセンチュア・マッチプレー（２月２５日～３月１日、米アリゾナ州リッツカールトンＧＣ）が濃厚。さらにウッズとのプレーが実現すればマスターズへ大きな弾みがつく。

　石川はこの日「マスターズの招待状は期待してません。でも…少しは期待しちゃうかな」と揺れる心境を明かした。マスターズの前に米ツアーを１試合でも多く経験することが、聖地での活躍を後押しする。

　◆アーノルド・パーマー招待　最近５年間のメジャー優勝者、世界ランク５０位以内などの出場枠のほか、パーマーからの招待枠もある。昨年大会ではウッズが優勝を果たし、出場試合５連勝で歴代３位タイとなる通算６４勝目を挙げた。

参照元：スポーツ報知