巨人Ｖ９戦士が野口に太鼓判「みずきが負ける訳ない」

五輪連覇へ向け、野口に２つの強力サポートだ。８月１７日号砲の女子マラソンまで残り１か月。１６日は神戸市内のアシックス社で、女子代表らが本番で履くシューズがお披露目され、連覇を狙う野口みずき（３０）＝シスメックス＝は世界最軽量、１０５グラムシューズで勝負する。力強い同窓先輩からエールも届いた。三重・宇治山田商（旧宇治山田商工）出身で、元プロ野球巨人軍Ｖ９戦士の中村稔さん（６９）が、「みずきが負けるわけがない」と、合宿で“同じ釜の飯”を食った後輩の五輪Ｖ２に太鼓判を押した。

　今月初めに神戸で行われた激励会。壇上には、１９６５年に２０勝４敗でＶ９スタートに貢献した、元巨人軍エースの姿があった。野口の母校・宇治山田商同窓会で、東京支部長を務める中村さんがその人。関西を拠点にする野口応援団の関東部門を取りまとめている。

　出会いは６年前、２００２年のことだ。同窓の後輩に有望マラソン選手がいると聞いた中村さんは、所用で東京に来た野口を新橋のすし店に誘った。「よく食べたよね。マグロの赤身だけで３０貫以上かな。当時は酒も控えてなくて、ビールをグイグイいっていたよ」対面での“大物”ぶりに、将来の活躍を予感。翌年のパリ世界陸上銀、そしてアテネ五輪金をつかむなど、予感は的中した。

　さきごろの北京激励会では「みずきが負けるわけがない！」と断言した。“同じ釜の飯を食った”裏付けがあるからだ。中村さんがコーチ（７０～７７年）だったころから、巨人２軍キャンプの定宿は宮崎・青島の水光苑ホテル。野口も宮崎合宿の定宿に使っており、４月にも同所で練習したばかり。「縁浅からぬものがあるんだよね。現役選手と一緒に食卓を囲んだこともあるらしいよ。巨人軍と同じ飯を食って負けるはずがない」“Ｖ９魂”が受け継がれたことを確信している。

　勝ち続けることの難しさは、選手、コーチとして達成したＶ９の経験から分かっている。「ペナントレースはマラソンに似てるって言われる。どこかのチーム（人）が最初に飛び出すこともあるし、最後でひっくり返すこともある。でも、野球は毎日続くから、１試合１試合に集中できた。五輪は間が４年あくから、大変だったと思う」。この４年間、ひとつの目標に向け、気持ちを切らさなかった野口の精神力には感服するという。

　北京に持って行く日の丸の寄せ書きにも書いた「負ける訳がない」という言葉は、巨人軍時代から、中村さん自身が胸の中で繰り返してきた“勝利の言葉”でもある。激励会の席上で、「準備は大丈夫なのか？」と声をかけた中村さんに、野口は「はい！　順調です」と、力強い返事を返した。「絶対、勝つと思う」。女子マラソン史上初のＶ２の報告を母校に持って帰って来ることを、中村さんは信じている。

　◆桑田斎藤槙原走らせ育てた　○…高校時代の冬場に駅伝で好成績を出すなど、自身も走ることが得意だった中村さん。プロ入り後も“読売巨人軍陸上競技部員”と呼ばれるほど練習で走った。投手コーチとして、桑田、斎藤、槙原らを育てた秘訣（ひけつ）も「とにかく徹底的に走らせた」ことだという。そんな中村さんが、野口の走りについては「技術的なことは分からないが、みずきは人一倍練習しているよ。それでレースになれば、一番苦しい時に前に出るしね。勝負の勘もある」と絶賛していた。

　◆中村　稔（なかむら・みのる）１９３８年９月２８日、三重・伊勢市生まれ。６９歳。宇治山田商工（現・宇治山田商）卒業後、５７年に投手として巨人軍入団。６５年には２０勝４敗、防御率２．２１でＶ９初年度のスタートに貢献した。６９年に現役引退し、通算７２勝５３敗。引退後は巨人、ロッテでコーチを務めた。Ｖ９には、選手として５年、２軍コーチとして４年と丸々かかわる。現在は野球評論家、巨人軍ＯＢ会幹事。

参照元：スポーツ報知

谷口ら最終調整…全英ゴルフ１７日開幕

１７日に開幕する男子ゴルフのメジャー第３戦、全英オープン選手権の練習ラウンドが１６日、英サウスポートのロイヤルバークデールＧＣで行われ、谷口徹、今田竜二、谷原秀人、矢野東の日本勢は朝からの強風の中、前半の９ホールを回り、最終調整を行った。

　地元英国のジャスティン・ローズや４月のマスターズ・トーナメントとの２冠を狙うトレバー・イメルマン（南アフリカ）らの記者会見も行わた。

参照元：スポーツ報知

ボビー弟、盗撮犯御用！５ミリの仕込み穴見えた

タレント、ボビー・オロゴン（４２）の弟で格闘家のアンディ・オロゴン（２５）が、盗撮犯を取り押さえるお手柄。警視庁原宿署は１６日までに、ＪＲ山手線内で盗撮したとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で、茨城県ひたちなか市の会社員・中根亮容疑者（３４）を逮捕した。車内で容疑者の犯行を目撃し、駅員に引き渡したのがアンディだった。盗撮していた靴の穴（約５ミリ）を見逃さなかった抜群の視力が役立った。

　原宿署の調べでは、中根容疑者は６日午後２時すぎ、代々木駅付近を走行中の山手線車内で、運動靴の先に仕込んだピンホールレンズで、立っていた都内の会社員女性（２４）の後ろからスカート内をビデオ撮影した疑い。

　警察発表を受けて取材に応じたアンディは「力がある人が弱い人を助けてあげないといけない。ナイジェリアでそう教えられてきた」と、自らの武勇伝を語った。アンディはその日、サッカーの試合を終えて高田馬場駅から山手線に乗り、自宅近くの渋谷駅に向かっていた。

　座席に座っていたアンディの前に被害者の女性が立っており、その右後ろから不審な男が、右足を前後に何度も動かし、スカートをはいていた女性の両足の間に入れていた。靴をよく見ると直径約５ミリの穴を発見した。

　ナイジェリア出身のオロゴン兄弟は「視力１０・０」というキャッチフレーズがついたことがある。「ナイジェリアでも２・０までしかはかれないよ」と１０・０説は否定したが「目がいいので盗撮とわかった」と視力を自慢した。

　前夜は深夜まで仲間と酒を飲み、早朝からのサッカーで疲れ、寝たふりすることもできたが、体が動いた。「盗撮してるだろ」と容疑者のベルトをつかみ、逃げようとする相手に「オレは一応、格闘家だ。逃げられないと思うよ」と一喝。相手は頭を抱えて“逮捕”に応じたという。おかげでアンディも原宿署で約４時間の聴取をとられたという。

　警察官の前で、土下座を繰り返す容疑者を見て「かわいそうなことをしたかな」と思ったが、容疑者が電車や書店内で約５０人を盗撮したと供述したことを知り、「いろんな国に行ったけど、日本は痴漢や盗撮が多い。日本は大好きなのに、盗撮犯は絶対に許せない」と憤った。

　“兄の七光り”で格闘家デビューしたアンディだが、最近は自立するために、所属事務所も別々にし、連絡も取っていないという。マスコミを通じて弟の手柄を知った兄・ボビーは「弟は弱いと思っていたのに、そんな力があったとはなあ。ご褒美に、あいつが大好きなキン消し（キン肉マンの消しゴム）やガンダム（プラモデル）をいっぱい買ってあげよう」と喜んだ。アンディは、兄に、そして、あこがれのキン肉マンに一歩近づいた。

　◆アンディ・オロゴン　１９８３年６月１２日、ナイジェリア共和国イバダン出身。２５歳。２００３年にモデルとして来日。兄・ボビーの影響で０５年から格闘技を始める。０８年Ｋ―１ワールドＭＡＸ日本代表決定トーナメントベスト４。シュートボクシングでも活躍中。１８１センチ、７０キロ。一夫多妻制のため兄弟は３３人おり、「１２、１３番目くらい」という。

参照元：スポーツ報知

桑田＆清原倒した男、がんに死す…甲子園Ｖ腕、取手二高エース・石田さん４１歳で死去

１９８４年夏の甲子園で優勝した取手二高（茨城）のエースで、大洋、横浜で活躍した石田文樹（いしだ・ふみき）現横浜打撃投手が１５日、直腸がんのため横浜市内の病院で亡くなった。４１歳だった。石田さんは、２年生エースの桑田真澄（現スポーツ報知評論家）、４番の清原和博（現オリックス）を中心に当時、高校野球史上最強とうたわれたＰＬ学園を相手に決勝戦で好投。延長戦の末、県勢初の全国制覇を達成した。ＫＫは３度出場した夏の甲子園で、一度だけ敗れた相手である石田さんの早すぎる死に大きなショックを受けた。

　甲子園の大ヒーローが早逝した。取手二高時代、エースだった石田さんは、桑田、清原らスター選手を擁し当時、高校野球史上最強とおそれられたＰＬ学園を下して、茨城県勢初の優勝へ導いた。現在は、横浜の打撃投手を務めている中、直腸がんを患い、この日４１年間の生涯を閉じた。

　石田さんは今年２月の宜野湾キャンプでは、微熱が続き、患部の周辺の痛みに煩わされていたため、鎮痛剤を服用しながら練習に参加していた。３月に精密検査を受けた結果、直腸がんが見つかり入院。復帰を目指し苦しい闘病生活にも耐えていた。最近でも母校・取手二高の試合結果や、野球部で活躍する高校２年生の長男のことを気にかけるなど、野球への情熱を失ってはいなかった。

　石田さんが全国区のスターとなったのは１９８４年夏の甲子園。木内幸男監督（７７＝現常総学院監督）の下、“のびのび野球”で深紅の大優勝旗を手にした。決勝戦では、エースの石田さんが強気の投球で清原を３打数１安打に抑え、桑田との投げ合いを制した。木内監督は「頼りになる投手だった。茨城大会は全然ダメ。甲子園入りして休ませたら治った。それでチームが活気づいて全国制覇までいけた。石田の肩がみんなに夢を与えた」と思い出す。３６歳年下の教え子の死を悲しんだ。

　高校卒業後は早大へ進学したものの１年たたずして退学。社会人の日本石油（現新日本石油ＥＮＥＯＳ）を経て８８年のドラフト５位で大洋に入団した。１年目から主に中継ぎとして登板、９４年の引退まで通算２５試合で１勝。９５年からは横浜の打撃投手として裏方でチーム支えていた。スコアラーも兼ねていた仕事はきめ細かく、若手野手からの信頼は厚かった。

　チームメートもショックを隠せなかった。同期入団の石井琢朗内野手（３７）は「（病状は）分かってはいたけどつらい」と目を潤ませた。試合前には「もう１回（打撃投手として）ユニホームを着るのを楽しみにしていた。もう一度（いっしょに）野球をした気分になりたかった」と、石田さんの背番号８８が入ったユニホームを着て練習も行った。

　この日、横浜スタジアムで行われた広島戦では半旗が掲げられ、横浜ナインは左袖に喪章を付け試合に臨んだ。試合前には黙とうし、その早すぎる死を悼んだ。

　◆石田　文樹（いしだ・ふみき）１９６６年８月２２日、茨城県生まれ。取手二高の右腕エースとして８３春、８４春、夏と甲子園に出場。８４年夏は全国制覇を達成した。早大進学も中退、日本石油（現新日本石油ＥＮＥＯＳ）を経て８８年ドラフト５位で大洋（現横浜）に入団。９４年に現役を引退し、打撃投手に。また、９４年から登録名を「大也（ともや）」に変更した。プロ通算成績は２５試合に登板。１勝０敗、防御率４・５９。

参照元：スポーツ報知

イチロー第１打席は右飛…米球宴速報

◆米大リーグ第７９回オールスター戦（１５日、ニューヨーク・ヤンキースタジアム）　昨年ＭＶＰのイチロー（マリナーズ）はア・リーグの「１番・右翼」で先発出場、１回の第１打席でナ・リーグ先発投手のシーツ（ブルワーズ）から右飛だった。

　福留（カブス）はナの「８番・中堅」で先発した。アの先発投手は左腕のリー（インディアンス）。

　１分けを挟み１０連勝中のアは、ロドリゲス（ヤンキース）が４番を務め、強打のラミレスらレッドソックス勢３人が先発。ナはプホルス（カージナルス）が４番に座り、打率４割を狙うＣ・ジョーンズ（ブレーブス）が５番に入った。

　１９２３年開場のヤンキースタジアムは、今季限りで歴史に幕を閉じ、ヤンキースは来季から現球場の隣に完成する新球場を使用する。

参照元：スポーツ報知

ロナウジーニョがＡＣミラン移籍！

イタリア、セリエＡのＡＣミランは１５日、元ブラジル代表のロナウジーニョ（２８）を獲得することを、所属するスペイン・リーガエスパニョーラのＦＣバルセロナと大筋合意したと発表した。ロナウジーニョは１６日にミラノでメディカルチェックを受け、２０１１年までの３年契約を結ぶ。

　ロナウジーニョは、ブラジル代表の中心選手として０２年Ｗ杯制覇に貢献。バルセロナでは０５―０６年欧州チャンピオンズリーグ優勝に導いた。

　０４年と０５年に国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の年間世界最優秀選手に輝いたが、最近２シーズンは故障がちで不振が続き、クラブ側との衝突が伝えられていた。ブラジル代表からは外れているが、８月の北京五輪にオーバーエージ（ＯＡ＝２４歳以上）枠で招集された。イタリアでの報道によると、移籍金は１５００万ユーロ（約２５億円）。

参照元：スポーツ報知

クルム伊達組が快勝…テニス宮崎国際女子第１日

◆テニス宮崎国際女子第１日（１５日、宮崎・シーガイアクラブ）　クルム伊達公子（エステティックＴＢＣ）は米村知子（ＡＰＦ）と組んだダブルス１回戦で、韓国ペアに６―４、６―２でストレート勝ちし、準々決勝に進んだ。クルム伊達は１６日、シングルス１回戦に登場する。

参照元：スポーツ報知

久高、世界奪取で沖縄に後援会

◆プロボクシングＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ（３０日、代々木第一体育館）　世界初挑戦の久高が、金星で沖縄・今帰仁（なきじん）村に後援会を作る。今帰仁は祖父母の出身地。練習を公開した１５日、仲里義竜会長（４２）が「王者になれば、村長が後援会設立を約束してくれた」と人口１万人未満の村の全面バックアップ企画を披露した。

　５月に沖縄出身者が多く、実家もある大阪・大正区の現ジムに移籍。本人は大阪育ちだが、沖縄出身の会長は「ＤＮＡは沖縄。身体能力が違う」と評価。グリーンツダジム時代の「セクシーソルジャー」から「琉球拳士」へ、キャッチフレーズの変更も検討中だ。

　１５歳で前ジムに入門した当時は、亀田興毅がスパーリング相手。亀田の元同僚同士という坂田との対決に「スタミナと精神力を磨いてきた。力を出せば結果はついてくる」と自信をのぞかせた。１６日には“仮想・坂田”として、元世界王者の名城信男（２６）＝六島＝とスパーを行う。

参照元：スポーツ報知

琴欧洲２敗、綱取り消滅…大相撲名古屋場所３日目

◆大相撲名古屋場所３日目　○豊ノ島（すくい投げ）琴欧洲●（１５日・愛知県体育館）　大関・琴欧洲（２５）＝佐渡ケ嶽＝の綱取りは、わずか３日目で終わった。過去３連敗中の小結・豊ノ島（２５）＝時津風＝にすくい投げで敗れ、痛恨の２敗目。１４勝以上での優勝という昇格条件クリアは不可能となり、今場所の綱取りは消滅した。あまりのふがいなさに、北の湖理事長、審判部、さらには横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝からもダメ出しされる始末。巻き返しどころか、勝ち越しすら危うくなってきた。

　豪快に散った。琴欧洲の綱取りはわずか３日で終わった。過去４勝３敗、３連敗中の苦手・豊ノ島戦。立ち合いで右上手を引いたが切られ、もろ差しを許す。強引に出ようとしたところを、１６９センチの小兵に左からすくわれ、２０２センチの巨体は裏返し。もろ差しから投げられる―これまでと同じ負けパターン。夢は砕け、背中に痛々しい擦り傷だけが残った。

　あまりに痛すぎる２敗目。ショックから支度部屋では目を閉じ、無言を貫いた。帰り際に「体が悪いわけではないのですか」との問いに少しだけうなずくと、足早に車に乗り込んだ。

　協会幹部からは、終戦を宣告された。先場所（１４勝１敗）以上の成績と内容を求めていた北の湖理事長（元横綱）は「３日目で２敗は厳しい。優勝も難しい。きょうの負けは大きく見られてもしようがない」とバッサリ。三保ケ関審判部副部長（元大関・増位山）は「上にあがるには苦手をつくってはダメ」と突き放した。

　さらに、取組前に「差されてもいい、とにかくまわしを取れ」とアドバイスを送ったという横綱・朝青龍からもダメ出し。「いつも同じ形で負ける。（番付の）下の者に４連敗。上の者としては恥ずかしい」あきれ顔で、ふがいない大関を責めた。

　今場所の綱取りは消滅。あとは、いかに来場所につなげられるかだ。横審の内規では昇進条件は「２場所連続優勝か、それに準ずる成績」。そのためには、とにかく踏みとどまるしかない。「せっかく先場所優勝したのだから来場所に生かさないと」と北の湖理事長。だが、現在の琴欧洲の精神状態では不安は大きい。先場所のような力強さと自信を取り戻さなければ、夢は振り出しに戻ってしまう。

参照元：スポーツ報知

豊ノ島また大関食い３連勝…名古屋場所３日目

◆大相撲名古屋場所３日目　○豊ノ島（すくい投げ）琴欧洲●（１５日・愛知県体育館）　Ｍ字効果で豊ノ島が３連勝の快進撃だ。得意のもろ差しから琴欧洲の綱取りに引導を渡す左すくい投げだ。「大関が出てきたときの投げのタイミングが良かった」１横綱、２大関を撃破しての３連勝に声を弾ませた。

　背中のＭが好調を支える。場所前に痛めた腰をケアするためのテーピング。「下でバッテンになっているんですが、まわしに隠れてＭ字に見えるんです」と笑う。初日にＭ字テーピングで朝青龍から初白星。「形を変えようと思ったんですが、横綱から勝ったのでゲンを担いで変えていません」Ｍ字といえばタレントのインリン・オブ・ジョイトイのセクシーポーズ「Ｍ字開脚」が有名だが「嫌いじゃないけど、好きっていうと何書かれるかわかりませんから」と口もなめらか。

　ゲン担ぎは朝げいこでも行っている。宿舎の愛知・犬山市の成田山の１６７段ある階段を今年から往復。「勝ち続けている限り続けます」３連勝はＭ字と階段げいこで勇気を植え付けた結果だった。４日目は過去２勝１１敗と苦手の関脇・安馬。全勝同士の激突に「合口は悪いですが、思い切っていくだけです」。Ｍ字飛行で４連勝を狙う。

参照元：スポーツ報知

石井を研究してもムダ！金メダルへ「技のデパート」化…柔道五輪代表合宿

日本柔道最重量級のホープ、石井が難攻不落の要塞（ようさい）と化す。北京五輪男子日本代表が１５日、東京・北区のナショナル・トレーニングセンターで合宿を公開し、右足親指負傷から復帰した１００キロ超級・石井慧（２１）＝国士大＝もチームに合流。体落としや大内刈りなどの得意技に加え、新たに背負い投げもマスターし「相手は研究不可能」と豪語するなど、金メダルへの必勝パターンを確立した。

　石井が“金メダルへの道”を見いだした。６月下旬、右足親指の開放性脱臼のけがを負い、代表チーム合流は今合宿からとなったが「今はもう絶好調」。回復ぶりをアピールするかのように精力的にけいこをこなした。

　新たに取り組む背負い投げは「これは武器です」と話す必殺技だ。本人は「詳しくはノーコメント」と詳細は明らかにしなかったが、斉藤仁監督（４７）は「大内刈り、大外刈り、内またがあるから背負い投げが効く」と証言。「秘中の秘」の最終兵器として準備する。

　一方で、これまでの得意技にも磨きをかける。相手が研究してくることも想定されるが「体落としを研究されても自分には大内刈りがある。大内刈りを警戒すれば、内またや体落とし。寝技も武器です」とニヤリ。石井によれば、それに背負い投げも加わり、研究すればするほど相手は“迷宮”に迷い込むという。「（世界王者・リネールのいる）フランスの監督も今ごろ頭を抱えてますよ」と高笑いが聞こえそうなほど、余裕たっぷりに話した。

　さらに研究家で知られる自身は、試合映像を繰り返しチェックしライバルたちを丸裸に。自信を裏付けるように「電車の中で毎日のようにしている」というイメージトレーニングでは「絶対に勝つ」とあらゆる相手に連戦連勝。「斉藤監督にほめられるイメージもある」ほど、勝利のシミュレーションは完ぺきだ。

　けがの間はウエートなどのトレーニングをこなし、体重は１１３キロと３か月で約６キロ増。さらに「走るのは速くなった」と俊敏性が高まる“相乗効果”もあったといい、自信は深まるばかりだ。

　◇石井のライバル　昨年の世界選手権１００キロ超級優勝のリネール（フランス）は２メートルを超える長身選手でライバルの筆頭。さらに、同級準優勝のトメノフ（ロシア）も技巧派で手ごわい相手だ。そのほか、無差別級世界２位のリュバク（ベラルーシ）、同３位のタングリエフ（ウズベキスタン）も侮れない。

参照元：スポーツ報知

元日本水連委員が断言！北島は全身ＬＺＲ着用で世界新へ一直線だ！！

北京五輪競泳男子平泳ぎ代表の北島康介（２５）＝日本コカ・コーラ＝の泳法解析を約７年にわたって手がけ、０４年アテネ五輪の２冠をサポートした河合正治・元日本水泳連盟競泳委員（６３）が１５日、北島の五輪連続２冠を予言した。北島の泳ぎを解析し、本番で英スピード社の高速水着「レーザー・レーサー（ＬＺＲ）」の全身を覆うタイプを着て上半身の抵抗を減らせば、驚異的な世界新での２冠Ｖ２を達成できると断言。百メートルは５８秒台、二百メートルは２分５秒台の可能性もあるという。

　今季、個人種目で２７個の世界新を生んだＬＺＲの抵抗排除機能が、北島を人類初の高みへと導く。河合氏は北京での北島の記録について「午前決勝（１１時開始）はそんなに影響ない。百メートルは５９秒０から５８秒台。二百メートルは２分６秒前半から２分５秒台」と予測した。いずれも大幅な世界記録更新となるが、ひとつだけ条件がある。「全身を覆うＬＺＲを着ること」だ。

　北島、全身のＬＺＲを着たフェルプス（米国）などの水中映像を分析した河合氏は、３つのパターンで説明した。〈１〉０１年世界水泳で、国内メーカーのひざ上水着を着た北島〈２〉今年６月のジャパンオープンで、下半身だけのＬＺＲで世界新を出した北島〈３〉０７年世界水泳二百メートルバタフライで、全身を覆ったＬＺＲと同等水着を着て世界新を出したフェルプス（米国）。いずれもストリームライン姿勢のものだ。

　「〈１〉から〈２〉。〈２〉から〈３〉と、お尻や胸の出っ張りがなくなり、体が一直線になって水中抵抗が減っている」ＬＺＲの特徴は、姿勢を維持するための極度の締めつけ。進行方向への体の体積を少なくし、抵抗を削減する。

河合氏は〈２〉と〈３〉を比べ「全身型の方が背中がピンと伸びて、お尻の出っ張りが７センチ減る」と推測。抵抗値を流体解析し「お尻が７センチ出っ張ると、抵抗は２・１３倍になる。その出っ張りがなくなればその分、エネルギー消費が減り、力を温存できる」と指摘した。さらに「〈３〉のように胸の出っ張りも補正できれば、下半身だけのＬＺＲよりも２倍以上の抵抗削減が期待できる」と北島の“伸びシロ”を挙げた。

　従来、北島は腰からひざ上までの水着を愛用。今年６月、腰から足首までを覆うＬＺＲで、右肩痛を抱えたまま二百メートルで世界新を出し、五輪Ｖ２は濃厚だ。百メートルは今季、５９秒台が北島、世界記録保持者ハンセン（米国）を含め６人おり、大接戦の様相。ジャパンオープン五十メートルで北島は全身型ＬＺＲを試したが「首回りがきつい」と苦笑い。それでも「勝つためには着るべき」と河合氏。平泳ぎ前人未到の２大会連続２冠へ。省エネ泳法で一直線に行き着くか。

　◆河合　正治（かわい・まさはる）１９４４年８月２８日、北九州市生まれ。６３歳。小倉高から東工大理学部を経て、精密機械メーカーのニコンに入社。エンジニアだった８９年、パンパシフィック選手権（東京）で泳法解析を開始。９０年から２００６年まで日本水泳連盟競泳委員を務めた。現在は東和通商顧問、工学博士。９２年バルセロナ五輪女子２００メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子らを担当。北島が中学３年時から水中映像を駆使して泳法を解析。

参照元：スポーツ報知

ＫＩＤ挑戦権へ所と山崎が火花

山本“ＫＩＤ”徳郁（３１）＝ＫＲＡＺＹ　ＢＥＥ＝の首を狙う軽量級ホープ対決が、ＤＲＥＡＭ．５（２１日・大阪城ホール）で行われることが１５日、発表された。所英男（３０）＝ＺＳＴ＝と山崎剛（３１）＝ＧＲＡＢＡＫＡ＝がフェザー級（６４キロ以下）ワンマッチで激突。両者は都内で会見し、山崎は所の兄・敏彦さん（３２）が親友であることを明かし「身内みたいな感じもしますが、気を抜かないで試合をします」と話した。

　勝者は、早ければ大みそかにＫＩＤとの対戦実現の可能性がある。所はＫＩＤから「ウチの道場の若いヤツの方が全然強いと思う」と言われたばかりだが、認めさせる絶好のチャンス。「世界のトップのＫＩＤさんと対戦してみたい。その前に負けたら戦線離脱になってしまいますからね」と情を排して臨む意気込みを見せた。

参照元：スポーツ報知

中田左手有鉤骨骨折！１６日手術…日本ハム

左手首の負傷から復帰を目指していた日本ハム・中田翔内野手（１９）が１４日、都内の病院で精密検査を受け「左手有鉤（ゆうこう）骨鉤骨折」と診断された。１５日に入院し、１６日に手術の予定で、全治は１か月。８月２日のフレッシュオールスター（山形）の辞退も決まり、日本ハム・市川卓内野手（２２）が代わりに出場する。

　診察を終え、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に戻ってきた中田は「軽い手術です」と告白した。６月１４日のイースタン・西武戦（滝川）でスイングした際に痛めた左手首はエックス線検査、ＣＴスキャンなどで骨折が判明。負傷から１か月後に、最悪の結果が分かるというお粗末さだった。

　なぜ、これまで中田を病院に行かせなかったのか。福田トレーナーは「けが以外に本人にはやることがあった。体調管理表の提出や時間通りにトレーナー室に来ることなどができてなかった。野球人の前に社会人ですから」と素行の悪さを指摘した。だが、今回の悲劇はトレーナー陣の見解の甘さが一因となったのも事実だ。

　負傷直後、球団内では「病院に行くことが先決では？」との意見もあったが、トレーナー陣の答えは「ＮＯ」。福田トレーナーは「腫れも出てないし、握力も落ちていない。見つけづらいところだった」と釈明したが、結果が骨折ではたまらない。

　その一方で、故障をきっかけに中田の生活態度は改善の兆しが見えているという。島田チーム統轄本部長は「すぐに病院に診せることは、翔にとっては（人としての成長の面で）遠回りになったのでは」と分析した。骨折、そして人生初の手術。この大きな試練を、怪物はプラスにできるのだろうか。

　日本ハム・梨田昌孝監督「野手のほとんどが１軍を経験しているチーム状況でもありますし、期待していた選手の一人だけに残念としか言いようがない。一日も早く回復して豪快なスイングを見せてもらいたいが、まずは焦らず治療に専念してもらいたい」

　◆中田のこれまで　６月１４日のイースタン・西武戦（滝川）の７回、スイングした際に左手首を負傷。梨田監督ら１軍首脳陣が視察した翌１５日の同カード（札幌Ｄ）は無念の欠場となった。７月２日に走塁、守備練習、８日にティー打撃を再開した。

参照元：スポーツ報知

イチロー１番、福留は８番…球宴の先発発表

　米大リーグの第７９回オールスター戦は１５日午後８時（日本時間１６日午前９時）すぎから、今年が最終シーズンとなるニューヨークのヤンキースタジアムで行われる。

　ア、ナ両リーグの先発メンバーが１４日、発表され、ファン投票で選ばれたア・リーグのイチロー外野手（マリナーズ）は「１番・右翼」、ナ・リーグの福留孝介外野手（カブス）は「８番・中堅」で出場する。

　先発投手は、アがリーグ最多に並ぶ１２勝（２敗）を挙げている初出場の左腕クリフ・リー（インディアンス）。ナは１０勝３敗の右腕ベン・シーツ（ブルワーズ）に決まった。

　試合はア・リーグに所属するヤンキースの本拠地で行われるため、指名打者制を採用する

参照元：スポーツ報知

ロナウジーニョ、マンＣ入りか

　ＦＣバルセロナの御用達テレビともいえるカタルーニャＴＶが１３日、ＦＷロナウジーニョ（２８）のマンチェスターＣ（イングランド）移籍が一両日中に決定すると報じた。バルサへ正式に移籍金３５００万ユーロ（約５９億２４００万円）を提示したのはマンＣだけ。ロナウジーニョが移籍を希望するＡＣミラン（イタリア）は同選手代理人の兄、アシス氏（３６）との間で交渉し、移籍金は１０００万ユーロ（約１６億９３００万円）。

　スペインのＥＦＥ通信もこのニュースとともに、バルサはミランに対して「一両日中にマンＣと同額のオファーを出せば、ロナウジーニョをミランに譲る」と伝えたと報じた。しかし、ミランから了解の返事は来なかった。北京五輪出場問題などでロナウジーニョとバルサとの仲は完全に決裂しているだけに、ミランに積極的な動きがなければ、行き先はマンＣだけ。ロナウジーニョは１５日に会見を行う予定。

参照元：スポーツ報知

杉山、３８位に浮上…女子テニス世界ランク

女子テニスの最新の世界ランキングが１４日発表され、杉山愛（ワコール）はシングルスが前回から１つ順位が上がって３８位、ダブルスは４位のままだった。

　シングルスの上位陣に変動はなく、１位がアナ・イバノビッチ、２位はエレナ・ヤンコビッチ（ともにセルビア）、３位はマリア・シャラポワ（ロシア）だった。

　森上亜希子（ミキハウス）が９７位、中村藍子（ニッケ）は１０５位、クルム伊達公子（エステティックＴＢＣ）は３８４位。（共同）

参照元：スポーツ報知