遼クリスマスイブもお仕事…プロスポーツ大賞最年少受賞

男子プロゴルフの石川遼（１７）＝パナソニック＝は２４日、宮崎県内で用具使用契約を結ぶヨネックス社のカタログ用スチール、テレビＣＭ撮影に臨んだ。２００８年のプロスポーツ界をにぎわせた１７歳は、せっかくのクリスマスイブもお仕事。大忙しの年末もどこ吹く風で、０９年の“世界進出”に備える。また、石川はこの日、内閣総理大臣杯プロスポーツ大賞の大賞に最年少で選出された。

　日本一多忙な高校２年生にとって、甘～いクリスマスイブなど無縁だった。午前７時半。宮崎県内のゴルフコースでヨネックス社の広告制作に挑んだ石川は、約２時間のカタログ用スチール写真撮影。その後も休む間もなく、テレビＣＭ撮影に臨んだ。

　来年の春夏ラインの新ウエアを着用したため、寒風吹きすさぶ冬空の下、現場ではただ一人半袖。それでも午後１時半の終了まで持ち前の笑顔を絶やさず、来春に発売される新モデルのドライバーでスイングを続けた。

石川が出演する同社のテレビＣＭは、契約を結んだ昨年から数えて３作目。ヨネックス関係者によれば、今回の「残像編」は「遼くんが世界へ飛び出していくイメージ」というスケールの大きさを表現。快晴の中で、土砂降りの情景を演出するために、約８トンにも及ぶ水を使用するなど、同社では史上最大級の制作費をかけた。

　今回のＣＭは、石川の推薦出場の可能性が高まっている来年のマスターズ（４月９～１２日、米ジョージア州オーガスタナショナルＧＣ）の中継時から、日本国内で放送される予定。石川は「その時にオーガスタにいて、（ＣＭを）見られなかったら格好いい」と笑う。

　この日はクリスマスイブ。普通の１７歳なら、さまざまな思いを巡らせるところだが「家に帰って、家族でクリスマスパーティーをします」と淡々。二度と来ない青年期にも、多少の犠牲を払ってでも夢に向かってまい進し続ける。

参照元：スポーツ報知