日馬富士“太れ太れ”！横綱昇進へ親方から厳命！

日本相撲協会は２４日、初場所（０９年１月１１日初日・両国国技館）の新番付を発表した。九州場所後に新大関に昇進した安馬改め日馬富士（はるまふじ、２４）＝伊勢ケ浜＝が都内の部屋で会見。綱取りへ体重を増量する決意を披露した。

　新大関が、綱取りへの決意をあらわにした。「目標は優勝です」新番付を見つめながら、日馬富士の顔面が紅潮した。九州場所では決定戦で白鵬に敗れた。その悔しさを初場所で晴らす決意だ。大関の優勝は綱取りへつながる道になる。「常に優勝に絡む、強い大関になります」。大関はあくまで通過点。頂点を見据えて新春の土俵で大暴れすることを約束した。

　綱取りへ師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）は体重増を命じた。今は幕内最軽量の１２９キロ。「もっと筋力をつけて、体を大きくしないといけない」師匠からの課題は十分に分かっている。「何キロでもいいので太って体を大きくしたい」と日馬富士。体重を増やせば、今の突き押し相撲に加え「胸で受け止める相撲も取れるようになる」と親方。増量作戦は横綱相撲へ変貌（ぼう）を遂げる第一歩なのだ。

　綱取りへの自覚は行動で表れた。２１日に０６年１２月に亡くなった父ダワーニャムさんの墓前に昇進を報告するためモンゴルへ帰国。この日、早朝に来日したが、日本へ向かう機内から電話で朝げいこがあることを確認。空港から部屋に直行し、番付発表当日に２５番の申し合いを行った。ファンサービス旺盛な新大関はこの日からブログも開始。周囲の期待もうなぎ登りで、新たに化粧回しは７、８本も贈呈。２月２１日には都内のホテルで昇進パーティーも決定だ。「大関の名を汚したくない」視線の先に綱が映っていた。

参照元：スポーツ報知