新入幕・山本山が海苔の山本山にフラれた！

日本相撲協会は２４日、初場所（０９年１月１１日初日・両国国技館）の新番付を発表した。新入幕には体重２５２キロと日本人関取で史上最重量を誇る山本山（２４）＝尾上＝が昇進。しこ名と同じお茶と海苔（のり）の「山本山」とスポンサー契約へ向け、熱烈ラブコールを送った。

　一度聞いたら忘れない。上から読んでも、下から読んでも「山本山」。日本人関取史上最重量２５２キロの新入幕が口にしたしこ名にちなんだ“野望”に、会見は大爆笑に包まれた。

　「山本山からの懸賞や化粧まわし？　待っているけどまだありません。あいさつに行こうかな。（本店のある）日本橋に営業ッス。出げいこですよ」ご存じ、お茶と海苔（のり）の老舗「山本山」に、一方的に売り込みをかけたのだ。さらにアピールは続く。「こうなったら後援会長になってもらいたいです。海苔のように真っ黒な化粧まわしが欲しいッス」巨体を揺らして、豪快に笑った。

　相乗効果が期待できる夢のコラボ。だが、（株）山本山の広報は「（バックアップなどは）今のところないです。社の理念として今後もありません」とコメント。クリスマスイブの“告白”は、あっさりふられてしまった。「まさに独り相撲ですね」複雑な表情を浮かべた山本山だが、「それでもプッシュしていきます」とめげない。番付と知名度を上げて、自分の存在を訴えていくことを宣言した。

　自らを「どんぶり王子」と言うように、多いときにはどんぶり飯７杯を消化する巨体ばかりが注目されるが、実力も一級品。初土俵から所要１２場所での新入幕は横綱・朝青龍らと並び史上３位タイのスピードだ。九州場所中に痛めた右ひざ裏の負傷は完治していないが、けいこができるまでに回復した。「アピールポイントはでかさ」覚えやすい容姿としこ名。“ロボコップ”高見盛に続く個性派力士が、お茶の間の人気を集めそうだ。

参照元：スポーツ報知