遼、パー５完全攻略！すべてバーディー…男子ゴルフ

◆男子プロゴルフツアー、マイナビＡＢＣ選手権初日（兵庫・ＡＢＣＧＣ、７２１７ヤード、パー７２）　石川遼（１７）＝パナソニック＝がパー５を完全攻略した。２アンダーの１０位から出て、パー５すべてをバーディーとし４バーディー、２ボギーの７０で回り通算４アンダー。首位と５打差の７位と優勝戦線に食らいついた。首位には６８で回り、通算９アンダーとスコアを伸ばした深堀圭一郎（４０）＝フォーラムエンジニアリング＝が立った。

　プロ初の完全攻略だ。石川が充実した笑顔を見せた。最終１８番、グリーン左１５ヤードからのアプローチをピン横１・５メートルに寄せ、バーディーとし“任務遂行”。「ロングを全部取るだけで、自分のノルマが達成できるんだなと思った」１日のノルマに掲げた４バーディーすべてをパー５で奪い優勝圏に踏みとどまった。

　危なげないパー５攻略だった。２オンは一度もなかったものの、４番はピン手前２・５メートル、６番はピン手前４メートル、１５番はピン手前２メートルをそれぞれしっかり決めた。ツアーではパー５が２つしかなかった、昨年のゴルフ日本シリーズＪＴカップ（報知新聞社主催）とパナソニックオープンで２ホールともにバーディーの経験はあるが、４つすべてバーディーだったのは初。「ロングホールできっちり取れてる。その言葉の響きは本当にいいですね」と白い歯を見せた。

　“未遂”にこそ終わったが、７番では果敢に１オンに挑戦し、３３０ヤードのビッグドライブでグリーンにわずか１０ヤードのところまで運んだ。「刻んだ井上さんがベタピンでバーディーだったので、ドライバーでここまで打っても“４かぁ”という気持ちだった」パーに終わり、苦笑いを浮かべたが「風がフォローで、今日みたいな完ぺきなショットができれば」と３日目以降の１オンに意欲を見せた。

　「すごくいい位置から３日目をスタートできる。自分が思ってもいなかったところからのスタートなので楽しみ」首位と５打差の７位で迎える決勝ラウンド。豪快なドライバーショットで攻め抜いてみせる。

参照元：スポーツ報知