「辰吉に試合させるな」ＪＢＣがタイのプロモーターに要望

元ＷＢＣ世界バンタム級王者の辰吉丈一郎（３８）が、約５年ぶりの復帰戦を１０月２６日にタイで行ったことについて日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）の安河内剛事務局長は３１日、試合を強行した現地プロモーターに今後、ＪＢＣライセンス保持者以外の試合出場を認めないよう強く要望することを明らかにした。辰吉は日本でのライセンスはすでに失効。ＪＢＣは健康面の不安から試合中止を求めていた。

　安河内事務局長は２日に、試合をプロモートしたチュワタナジムのアンモ会長に事情聴取することを明言。要望に応じない場合は同ジム所属選手の日本での試合出場を一定期間、認めない措置を取る可能性も示唆した。

　また「辰吉だけの問題ではない。今後のこともある」と、辰吉と同じように健康面に不安を抱え、ＪＢＣライセンスを取得できない選手がタイで試合をすることを危惧（きぐ）。確立されていなかった両国間のルール作りを模索していく考えだ。

参照元：スポーツ報知