さくら５番８打大叩き そこから発奮１アンダー２差９位発進…女子ゴルフ

◆女子プロゴルフツアー　樋口久子ＩＤＣ大塚家具レディス第１日（３１日、埼玉・武蔵丘ＧＣ＝パー７２）　横峯さくら（２２）＝エプソン＝が７１で回り、首位に２打差の１アンダー、９位発進した。５番パー４で８打と自身ワーストタイの「プラス４」をたたいたものの、その後は一転してスコアを伸ばし、トータルで６つのバーディーを奪い今季初勝利へまずまずのスタート。６９で回った佐々木慶子（３１）＝フリー＝、三塚優子（２４）＝フリー＝が３アンダーで首位に立った。

　奈落の底から、さくらは力強くはい上がった。１番でバーディー発進した横峯を悪夢が襲ったのは５番パー４。グリーン右手前バンカーからの第３打は、グリーンを大きく越え奥の林に消える、まさかの“ホームラン”でＯＢ。打ち直しの第５打も奥のバンカーに入れ、結局６オン２パットで自己ワーストタイの「プラス４」。続く６番で第１打を左へ曲げボギーをたたき、最下位と１打差の４オーバーまで後退した。

　「予選落ちしちゃう…」２００５年の伊藤園レディス以来約３年ぶりの“屈辱”も脳裏によぎった。しかし、キャディーのジョン・ベネットさんの「ここから２オーバーまで戻そう」という言葉で冷静さを取り戻し、１０メートルを沈めた８番から３連続バーディー。パットがさえ終わってみれば１アンダーだ。

　「疲れました。５番はすごく熱くなった。でもやってしまったことは仕方ないと切り替えた」不調のドライバーショットは、グリップを短く握って対応する突貫工事を施すなど万全にはほど遠い。だが、精神面のタフさを見せつけ「プラス４をたたいても、アンダーパーで回れた。自信になりました」待ちこがれた今季初勝利は、こんな時にこそ舞い込んでくるかもしれない。

　◆さくらの大たたき　２００５年のフジサンケイレディス第１日の７番パー４で第２打が２度のＯＢとなり６オン２パットの「８」。同年の伊藤園レディス第２日の１３番パー５で第２打をアンプレアブル、第４打をＯＢ、３パットで「９」をたたいた。

参照元：スポーツ報知