Ｃロナウドが来たぁ～！マンＵ、ＶＩＰ来日…トヨタ・クラブＷ杯

　トヨタ・クラブＷ杯準決勝（１８日・横浜国際）のＧ大阪戦で初登場する欧州代表マンチェスターＵ（イングランド）が１５日に来日して早速、横浜市内のグラウンドで初練習を行った。ポルトガル代表ＭＦクリスチアーノ・ロナウド（２３）率いるチームは１３日のリーグ戦、トットナム戦後、オールナイトのクリスマスパーティーを行い、移動の機内で“爆睡”。時差ボケ対策は十分で、初栄冠へ支障はない。

　マンＵが本気モードに入った。成田空港に午後３時４０分に到着し、それから４時間２０分後の午後８時から約５０分間、早速調整を行った。報道陣に公開したのは冒頭の１５分だけ。Ｃ・ロナウドらが笑みをこぼして行った軽いボール回しとランニングしか見せず、取材対応は一切なし。雑音をシャットアウトして戦闘態勢に入った。

　見事な切り替えだった。ナイトゲームのトットナム戦（０―０引き分け）終了後、チームはロンドン市内で恒例行事のクリスマスパーティーを敢行。明け方の４時までどんちゃん騒ぎを繰り広げた。くたくたになった末に来日便に乗り込み、移動中の約１２時間はぐっすり夢の中。時差ボケ対策は万全だ。２年前のクリスマスパーティーはＤＦエバンスの暴行騒動が起き、昨年はファーガソン監督がパーティー禁止令を発令。大事なチーム恒例行事を復活させたのは、今年最後の大きな大会へ心をひとつにする結団式の意味もあった。

　どうりで成田空港ではスッキリした顔。報道陣約５０人を含む約５００人が待ちかまえ、北京五輪金メダルのソフトボールチーム凱旋並みの熱気の中で迎えられた。

　南米王者と欧州覇者が争う前身のトヨタカップは１９９９年大会に制しているが、クラブＷ杯は初出場。来日４時間後の初練習は昨年、欧州代表として初優勝を遂げたＡＣミラン（イタリア）と同じ必勝パターンだ。前回大会ＭＶＰのブラジル代表ＭＦカカは、バロンドール受賞直後の今大会で優勝。直後に発表されたＦＩＦＡ年間最優秀選手も獲得した。「世界一になるチャンスを生かしたい」というＣ・ロナウドも、その再現を狙っている。

　◆マンチェスター・ユナイテッド　マンチェスターの鉄道員を中心に１８７８年創立。スコットランド人のアレックス・ファーガソン監督は１９８６年から指揮を執る。欧州ＣＬは前身のチャンピオンズ杯時代の６８年に初優勝して９９、２００８年の３度制覇。獲得タイトルは国内リーグ１７度、ＦＡ杯１１度、トヨタ杯１度など。愛称は赤い悪魔。オーナーは米国人のジョエル＆アブラム・グレーザー兄弟。本拠地はオールド・トラフォード（７万６２１２人収容）。

　◆ベテランギグス人気！大声援　○…熱狂の成田空港でＣ・ロナウドに負けないぐらいの大声援を受けたのが３５歳のＭＦギグス。昨季は史上初の１０度目のリーグＶを果たし、クラブ新記録となる公式戦７５９試合出場も達成して記録を更新中。トヨタ杯での世界一メンバーで残ったのはＭＦスコールズとの２人だけ。ベテランが王座奪還に燃える。

参照元：スポーツ報知