西武５連勝で単独首位！ナベＱ監督「フフフッ」笑いも止まらん

◆西武４―３楽天（６日・西武ドーム）　ふふふっ。単独首位に立ったことを試合後に知った渡辺監督が、約３秒間の沈黙後、こらえきれずに表情を崩した。「まあ悪い気持ちはしないけど」笑いも連勝も止まらない。楽天を３タテしての５連勝で、新生レオ特急が走り出した。

　新助っ投の先発・キニーが勝利の立役者だ。８回まで二塁を踏ませない快投。最速１４２キロの直球を微妙に動かし、絶妙な制球力で内外角に散らし、丁寧に低めにも集めた。「今日はコントロールもよかったし、自信を持って投げられたよ」完封目前の９回１死から突然崩れ、グラマンのリリーフを仰いだが、お立ち台では日本語で「オウキニ（Ｏｈ！　ＫＩＮＮＥＹ）」と叫んでスタンドの大喝采を浴びた。

　「キニーは安定していた。相手にしてみれば付け入るスキがなかったと思う」渡辺監督もうなった新外国人の投球術に加え、打の新助っ人、ブラゼルのリーグトップ６号ソロも飛び出し、投打がかみ合っての劇勝だ。「３試合連続で９回満塁のピンチはシビアだったけど、勝てば選手には大きな糧になる」そう言いながら、１２球団最年少となる４２歳の青年監督は「逆（の立場）じゃなくてよかったぁ」と本音も漏らした。

　帰り際、愛車に乗り込んだ渡辺監督は、唯一の気がかりを打ち明けた。「車のタイヤ、まだ（冬用の）スタッドレスのままなんだ。替えたいけど、連勝中だし…」大丈夫。雪道での走行同様、簡単には首位からもスベらない。

参照元：スポーツ報知