藍に敏腕コーチ！ソレンスタムが師事ニールソン氏…全英女子オープン最終日

　◆女子ゴルフ・メジャー最終戦　全英女子オープン最終日（５日、英国・セントアンドリュース・オールドＣ＝パー７３）　通算１４オーバー５８位に終わった宮里藍（２２）＝サントリー＝が巻き返しへ、メジャー１０勝のアニカ・ソレンスタムを指導するピア・ニールソンさん（ともにスウェーデン）をコーチに迎えることが分かった。近く正式契約し今月から指導を受ける。大会は通算５アンダーでロレーナ・オチョア（２５）＝メキシコ＝がメジャー初Ｖ。初挑戦の佐伯三貴（２２）＝オフィス・ゲンキ＝は２オーバーで７位に入った。

　もっと強くなるため、藍が決断を下した。今月から、女子ゴルフ界で世界一との呼び声高いニールソンさんの指導を仰ぐことになった。今大会中に父・優さん（６１）を交えて話し合い、正式に契約を交わすことで合意したという。契約期間は１年以上になりそう。

　４歳でゴルフを始めてから、藍はすべてを優さんから教わってきた。他人からは軽い助言を聞くことはあっても、常に父と二人三脚。初めて違うコーチをつけるのは精神面を強化するためだ。

　優さんは「あのアニカでさえ、最初は非常にシャイで結果を残せなかった。メンタルを強くするということは非常に大きな意味を持ちます」。ニールソンさんの指導で、ソレンスタムは２００１年から５年間、米ツアー賞金女王に輝いた。全米女子プロ優勝のスサン・ペテルセン（２６）＝ノルウェー＝も教える女性コーチに、“世界一の帝王学”を伝授してもらい、さらなる成長を目指す。

　もともと藍はニールソンさんの提唱する「ビジョン５４」（全１８ホールでバーディーを取ることを目標にする）という考えに賛同し、著書も愛読してきた。助言をもらったこともあり、今回の契約に優さんは「ちゃんとけじめをつけるという意味もある」と説明した。

　全英ではメジャーで決勝ラウンドに進んだ中では自己ワーストの５８位。父によると、その裏には精神面の弱さもあった。「いろいろ経験できたけど、課題も増えたかな」と語った藍。優さんもこれまで通り“大黒柱”として娘を支えるが、“新師匠”のもとで、改めて念願の米初Ｖへと突き進む。

参照元：スポーツ報知