田沢、レッドソックス入団

レッドソックスは４日、米マサチューセッツ州ボストン市内の本拠地球場フェンウェイ・パークで田沢純一投手（２２）＝新日本石油ＥＮＥＯＳ＝の入団を発表した。大リーグでのベンチ入りが可能となるメジャー契約で期間は３年。米メディアによると、契約総額は３００万ドル（約２億８０００万円）。

　レッドソックスには、松坂大輔、岡島秀樹の両投手が所属している。

　田沢投手は、１５０キロを超える直球を武器に、ことし夏の都市対抗大会優勝に貢献した。９月に大リーグ挑戦を表明していた。

　レッドソックス・田沢純一投手「やっと正式に（サイン）できてうれしい。レッドソックスは最初からよく評価してもらえた。日本人選手も、日本人スタッフもいて心強く思えたので、ここに決めた。（松坂は）雲の上の存在。少しでも学びたい」

　レッドソックス・エプスタイン・ゼネラルマネジャー（ＧＭ）「田沢は制球が良く、攻撃的な投球ができる。最初は２Ａが適切だと思うが、すぐにメジャーに上がってくると期待している」

　◆メジャー契約　大リーグ球団でベンチ入りが可能となる選手契約で、枠は４０人。この中から２５人がベンチ入りする。４０人枠に入れない選手はマイナー契約となり、メジャーに昇格した場合には契約を結び直す必要がある。新人のメジャー契約は高額で結ぶケースが多い。日本選手ではイチロー（マリナーズ）や松坂大輔（レッドソックス）らがメジャー契約で入団。斎藤隆（ドジャース）はマイナー契約からスタートし、昇格してメジャー契約となった。

　◆ボストン・レッドソックス　ア・リーグ創設の１９０１年に誕生。「最後の４割打者」テッド・ウィリアムズや「５００勝投手」サイ・ヤング、投手としても活躍した若き日のベーブ・ルースら多くの名選手が在籍した。ワールドシリーズ制覇は通算７度。本拠地球場のフェンウェイ・パークは１２年開場で大リーグで使用する球場では最古。日本選手はこれまでに野茂英雄、大家友和が在籍し、２００７年から松坂大輔、岡島秀樹が加入している。

　◆田沢　純一（たざわ・じゅんいち）神奈川・横浜商大高では２年で全国選手権大会に出場。０５年に新日本石油ＥＮＥＯＳに入社。０７年ワールドカップ（Ｗ杯）に日本代表で出場し３位。ことしの都市対抗大会では４勝を挙げ優勝に貢献し、最優秀選手にあたる橋戸賞に選出された。１８０センチ、８０キロ。右投げ右打ち。神奈川県出身。

参照元：スポーツ報知