浅尾組、敗者復活でも敗れ五輪ピンチ…ビーチバレー

◆ビーチバレー　ワールドツアー女子第４戦第２日（２２日、中之島公園）　本戦の１、２回戦などが行われ、浅尾美和（２２）、西堀健実（２６）＝エスワン＝組は、初戦で五輪ランキング２位のブラジル組に０―２で敗れた。敗者復活１回戦でも別のブラジル組に０―２で完敗し、２５位に終わった。地元開催でポイントを稼げず、北京五輪出場が大ピンチとなった。また、佐伯美香（３６）＝ダイキ＝、楠原千秋（３２）＝湘南ベルマーレ＝は２回戦で豪州組に０―２で敗れ、２３日の１７位決定戦に回った。

　最後は浅尾の強打がブロックされた。敗者復活１回戦で、五輪ランキング４２位のブラジルペアに完敗。オフィス街にこだました大歓声に応えられず、試合後はベンチからしばらく動けなかった。ワールドツアー本戦初勝利はならなかった。

　大会２日目で、早くも“ビーチの妖精”がコートを去った。「何回も同じミスをした。日本大会だったので、１勝したかった」涙こそ見せなかったが、砂まみれになった顔から、浅尾スマイルが消えた。

　開催国枠で予選免除となったものの、１回戦は五輪ランク２位のジュリアナ、ラリッサ組に敗れた。敗者復活戦でも相手のサーブで崩され、要所でミスも出た。「常にいいパフォーマンスをしないと…。（調子の）上下がある」と必死で悔しさを押し殺した。

　２５位でわずか６０ポイントの獲得。ツアー３０戦目で本戦出場は４度目となったが、３５０点止まり。五輪ランクは６１位からほとんど変化しない見込み。北京五輪出場へ、獲得ポイントが高いグランドスラム（ＧＳ）は４戦あるが、ランク上位５６組しか出場できない。「出られない可能性もある」関係者が漏らしたように、ＧＳへの自力出場の道が途絶えた。ポイントの低いオープンツアーの残り３戦で、優勝２回、もしくは３試合で４位以内に入らなければ五輪圏内に届かない公算が高い。

　がけっぷちに立たされたアイドル。浅尾は「まだチャンスはある。大会が続くので、次に向かって頑張る」と前だけを見据えた。２５日には次戦の地・スペインに向かう。奇跡を信じ、最後の力を振り絞る。

　◆「くいだおれ」応援むなし　○…「大阪名物くいだおれ」の看板人形「くいだおれ太郎」が、浅尾、西堀組を観客席から応援した。違和感たっぷりだったが、午前９時から午後４時前まで熱視線を送った。「浅尾さん？　なかなか美人です。胸がドキドキします」と山田昌平社長（７１）が、太郎の思いを代弁。自身の去就については「ノーコメント」だったが、「（７月の閉店までに）驚くようなことをします」と同社長はサプライズを予告した。

参照元：スポーツ報知