朝青龍絶望的３敗目…夏場所１２日目

◆大相撲夏場所１２日目　●朝青龍（突き落とし）千代大海○（２２日・両国国技館）　全勝の大関・琴欧洲（２５）＝佐渡ケ嶽＝が横綱・白鵬（２３）＝宮城野＝を破り自己最多タイの１２連勝を達成した。２敗の横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝と平幕の豊ノ島（２４）＝時津風＝はともに敗れ３敗となり、優勝の可能性が遠のいた。

　朝青龍は取組前から、リラックスしていた。支度部屋で、ダービー馬のアドマイヤベガなどで知られる有力馬主で親交のある近藤利一氏（６５）の訪問を受け、１０分以上、談笑していた。

　相手は負け越しが決まっている千代大海、余裕を持ちすぎたわけではないが、変化であっさり負けた。「変化はびっくりした」と悔しそうにつぶやいた。「（近藤氏の訪問は）逆に気合入ったんだけどな。合わせる顔ないよ」と、うなだれた。前日（２１日）の琴欧洲戦で痛めたという脇腹に加え、序盤から腰痛もあった。「多少影響があったと思う」と、振り返った。

　引き揚げる際、駐車場まで後を追った報道陣はわずか４人。普段は２０人以上を引き連れるが、主役の座を奪われた形。「帰ってゆっくり取組のビデオを見るよ。残り３日しっかり勝ちたい」。さびしそうに車に乗った。

参照元：スポーツ報知