朝青流！？高砂親方まさかの放任…

日本相撲協会は１１日、東京・両国国技館で大相撲初場所（１３日初日）の取組編成会議を開き、初日と２日目の取組を決めた。出場停止処分が解けて３場所ぶりに復帰する西横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝は初日、東小結・琴奨菊（２３）＝佐渡ケ嶽＝と対戦。朝青龍を厳しく監督すると話していた師匠・高砂親方（元大関・朝潮）は、場所中の朝げいこについて「本人に任せる」と放任主義を宣言。相変わらずのマイペースで本場所の土俵へ戻ることになりそうだ。

　３場所ぶりに本場所の土俵へ復帰する朝青龍の対戦相手が決まった。北の湖理事長（元横綱）が「カギ」と位置付ける序盤戦。横綱に挑むのは、勢いのあるホープだった。

　初日の琴奨菊は過去６戦全勝と“カモ”にしているが、昨年九州場所初日には横綱・白鵬を破って技能賞を獲得するなど力を付けてきている。相撲勘が完全に戻りきっていない朝青龍には気の抜けない復帰戦となる。２日目の東前頭筆頭・稀勢の里は過去６勝１敗だが、背中に蹴りを入れたり、強烈なダメを押すなど、過剰に意識している。

　相手が決まって気持ちが高まったはずの朝青龍だが、この日は東京・墨田区の高砂部屋のけいこを休んだ。関係者は「完全休養です」と話した。自覚を持った行動が求められる今場所。特に、ここ数年、ほとんど行っていない場所中の朝げいこを敢行すれば、最高のアピールとなる。だが、「責任を持って指導する」と話していた高砂親方が、まさかの“放任主義”を打ち出した。「いつも通りで特別にする必要はない。来るなら来ればいいし」とまるで人ごとのように言い放った。

　１２日には部屋行事である先代高砂親方（元小結・富士錦）の墓参りが行われる。「横綱も行く」と師匠は話したが、２日に墓前に手を合わせた朝青龍は欠席する予定。一連の騒動後、出直しを誓った師弟が、かみ合わないまま初日に突入しそうだ。
参照元：スポーツ報知