日本２点差はね返し優勝！俊輔だ巻だ矢野Ｖ弾…３大陸トーナメント

◆３大陸トーナメント　スイス３―４日本（１１日、オーストリア・クラーゲンフルト）　日本が２点差をはね返し、０６年Ｗ杯１６強のスイスに４―３で逆転勝ちし、１勝１分け（ＰＫ負け）の勝ち点４で優勝した。オシム日本は初めて海外でタイトルを獲得、オシム監督就任後の通算成績は１１勝５分け３敗となった。

　日本は先発メンバーに松井大輔（ルマン）を起用、中村俊輔（セルティック）、稲本潤一（フランクフルト）と欧州組トリオがスタメンで同時に顔を揃えた。ＦＷは巻誠一郎（千葉）の１トップ。日本は前半１１分、ゴール前ＦＫからマニンに先制ゴールを許すと、同１３分にはヌクフォーにＰＫを決められ、２点のビハインドを負い、前半を０―２で終えた。

　日本は後半８分、松井の突破がＰＫを誘い、中村俊が決めて反撃を開始。同２３分には左サイドで得たＦＫから巻がヘッドでゴールを決めて同点。３３分には中村俊が再びＰＫを決め、逆転に成功した。３６分にＣＫからスイスに同点とされたが、後半ロスタイムに途中出場の矢野貴章（新潟）が代表初ゴールとなる決勝点を奪い、勝ち越した。

　７日の日本戦でＰＫ勝ちしたオーストリアは、チリに０―２で敗れ、勝ち点２で最下位に終わった。勝ち点３でチリとスイスが並んだ。

　オシム監督「前半は相手をリスペクトしすぎた。課題の立ち上がりで注意力が散漫でミスを繰り返した。後半はコンビネーションプレーができるようになって相手をコントロールでき、私たちのゲームになった。勝ちはしたが、良い内容とは言えない。３点の取られ方が悪かった。セットプレーのたびに危険な状況が生まれ、課題がまた見つかった」

　中村俊「ハーフタイムでは、自分たちのサッカーを続けようと話し合った。前半のサッカーを迷わずに続けたのがよかった。後半は相手の足が止まってボールを回して試合を支配できた。（２点目のＰＫは）遠藤に譲ろと思っていたけど…キッカーとしてやるべき仕事をしなければいけないと思った」

　矢野「自分が出た後すぐにマークを失敗して点を取られたので何とか点を入れたいと思っていた。代表初ゴールは、うれしかったし、勝利に結びつけられて良かった」

　中村憲「（決勝点につながったシュートは）うまくトラップできて、狙ったところにけれた。はじかれたけど、矢野が決めてくれて良かった」

　稲本「前半は後ろからの押し上げが足りなかった。後半はしっかりボールをつないで、結果を出せて良かった」

　スイス・クーン監督「これほどスリリングな試合になる必要はなかった。７点生まれたのは、それだけミスがあったということだ」

参照元：スポーツ報知