遼、プロ修行！年内最大８番勝負…埼玉アマは余裕Ｖ２

◆ゴルフ　埼玉県アマチュア選手権最終日（１１日、埼玉・岡部チサンＣＣ美里Ｃ）　石川遼（１５）＝杉並学院高１年＝が早期のプロ転向を視野に入れて１０、１１月にさらに複数のプロの試合に出る意思があることが分かった。首位で出た大会はノーバーディー、２ボギーの７４とスコアを落としたが、２位に３打差をつける通算イーブンパーで圧勝。史上最年少優勝を果たした昨年大会同様、大雨の中で２年連続優勝を達成した。

　一時は土砂降りの悪条件に、石川は苦戦を強いられた。バーディーチャンスが再三カップに蹴られ、ツアー史上最年少優勝を決めた５月のマンシングウェアＫＳＢカップ以降では初のバーディー０。それでも昨年の自身の記録に並ぶ大会最少スコア、通算イープンパーでの連覇に「勝つという気持ちを強く持って、優勝できたのは本当にうれしい」と笑った。

　前半は４ホールでパーオンに失敗。重圧に加えて、雨で飛距離が思うように伸びず「アイアンの距離感が分からなかった」という。冷静に１つ大きい番手を選択することで対応。「崩れることなくできたのがよかった」と胸を張った。

　観戦できるのは４ホールだけ。さらに大粒の雨が降る中、約９００人のギャラリーが来場した。「ウイニングボールを子供にあげようと思ったら子供が一人もいなかった」と苦笑いしたが、久しぶりに応援にかけつけた母方の祖母・塚原リヨさん（６９）に成長した姿をしっかり見せた。

　今後はプロの試合に積極的に参戦する。父・勝美さん（５０）は１０月のブリヂストンオープン、ＡＢＣチャンピオンシップ、１１月のダンロップフェニックスにもオファーがあれば出場する意向があることを明言した。その前に１５、１６日のジュニア大会、ポロジャパンクラシック（栃木・鹿沼７２ＣＣ）を経て、プロ第３戦となるコカ・コーラ東海クラシック（２７～３０日、愛知・三好ＣＣ）に挑む。「４日間自信をもってやっていく。（フジサンケイクラシックの）１５位以上を目指す」さらなるステップアップを誓った。

　◆日本シリーズＪＴカップ出場に望み　日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）は１１日、運営委員会を開き、石川が出場を熱望しているゴルフ日本シリーズＪＴカップ（１１月２９日～１２月２日・東京よみうりＣＣ、報知新聞社主催）に関して協議した。同大会出場には丸１年間のツアー優勝者と大会前週のカシオワールドオープン終了時点の賞金ランク２５位までの日本ツアーメンバー（プロ）という条件がある。現時点で資格がない石川が出場するには規約改正が必要だが、この協議で出場の可能性も出てきた。父・勝美さんも「早めに決めていただければ」と吉報を心待ちにしている。

参照元：スポーツ報知