岡田監督、浦和にＮＯ！高原離さん！！

　◆キリンチャレンジ杯２００８第２戦　日本―ボスニア・ヘルツェゴビナ（３０日・国立競技場）　日本代表の岡田武史監督（５１）が、浦和が東アジア選手権（２月１７日～２３日）への参加辞退を申し入れたＦＷ高原直泰（２８）について、当初の予定通り招集する意向を持っていることが２８日、明らかになった。日本代表はこの日、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦（国立）へ向け都内で調整を行い、大久保嘉人（２５）＝神戸＝が先発組に入った。

　初タイトルへ、やはりエースを必要とした。近い関係者によると、岡田監督は、浦和が高原の東アジア選手権参加辞退を日本サッカー協会へ打診したにもかかわらず、中国へ連れて行く意向を明かしたという。

　岡田監督は当初から、東アジア選手権にベストメンバーで臨むつもりだった。日本代表は６日のタイ戦後、一時解散し１２日に再集合予定。だが、浦和は２月４日に始動し、１１日からグアム・キャンプを張る。高原が代表の全日程に参加し、２月の１か月間で新天地に５日間しか合流できない事態は避けたかった。

　例外も認めたくなかったようだ。指揮官は高原だけ辞退を認めてしまうと、他の移籍組についてもクラブに返さなければならないと考えており、チーム構想が崩れるのと同時に、公平な視点からも招集したいようだ。

　高原はフォーメーション練習で、右からのクロスを右足アウトサイドで直接合わせる２０メートル弾を披露。ヘディングでもゴールを決めた。「コンディションはだいぶよくなっている。後は、ボールと芝生に慣れないと」欧州では芝生に水をまくためボールが走るが、日本は乾燥したまま。感覚的にまだフィットしていないことを漏らした。

　岡田監督は、さらなる活躍を求めている。元帝京高監督の古沼貞雄さん（６８＝現東京Ｖアドバイザー）によると、指揮官は「高原はずっと試合に出ていなくて、試合勘ももどっていないし、もう少し時間がかかる」と話していたという。

　高原本人は３０日のボスニア戦へ集中。「連係で若干、硬さがある。次の試合でどういうサッカーができるかが大事」エースは、自分に求められているのが、ゴールということを知っている。

参照元：スポーツ報知