興毅“夕方から”出直し！元ＷＢＯ王者ブエノ戦決定

プロボクシング亀田家長男・興毅（２１）が３月２２日に千葉・幕張メッセ国際展示場第２ホールで、元ＷＢＯ世界フライ級王者、ホセ・ロペス・ブエノ（３３）＝スペイン＝とノンタイトル戦を行うことが２９日、協栄ジムから発表された。再起戦を生中継するＴＢＳは世間の逆風を受け、放送時間をここ７試合続けていたゴールデンタイムではなく、０５年１１月以来となる午後４時からへと“後退”。昨年、世間を騒がせた亀田家を代表し、興毅が一からの出直しを図る。

　興毅が夕方から出直しを図る。亀田家と“セット”だったゴールデンタイム放送からＴＢＳが撤退。昨年１０月の二男・大毅（１９）の世界戦反則騒動の余波を受けてのものだった。ＴＢＳ関係者は「一連の騒動を真摯（しんし）に受け止めて、再出発をきちっとやるということです」と説明。夕方の放送は０５年４月のアランブレッド戦以来８試合ぶりだ。

　そんな逆風も力に変える勇気をもらった。故郷・大阪の府知事に弁護士でタレントの橋下徹氏（３８）が初当選。世間のバッシングにさらされた時期に擁護してくれた一人だった。５兆円の負債を抱え船出する新府知事に「頑張ってほしいな。（借金を）返したらすごい。俺も“浪速の闘拳”やし頑張らんと。（今後）大阪で試合もしたいし、その時は応援してほしいな」と“共闘”を誓った。

　ジムからの３か月の試合自粛処分もあり、リングは約８か月ぶり。興毅自身も「ブランクがどれだけ影響するかは俺自身にも分からん」と不安ものぞかせたが、年内にも挑戦を目指す２階級制覇のためにも負けられない。

　だからこそ最善を尽くす。プロデビュー以来、最長ブランクを埋めるため「いつもより早くスパーリングを始めたい」と３０日にメキシコに渡ることを急きょ決めた。「試合でしか結果は出されへんからな」。０７年に背負った負のイメージはリングで払しょくする。

参照元：スポーツ報知