妹セリーナを撃破！ビーナス連覇全戦ストレート！…ウィンブルドン

◆テニス　ウィンブルドン選手権第１２日（５日、オールイングランド・クラブ）　女子シングルス決勝を行い、第７シードのビーナス・ウィリアムズ（米国）が、第６シードで妹のセリーナ・ウィリアムズ（米国）を７―５、６―４で下し、２年連続５度目の優勝を果たした。５度の優勝は歴代８位タイ。全７試合にストレート勝ちし、優勝賞金７５万ポンド（約１億５９００万円）を獲得した。４大大会通算７勝目。４大大会決勝での両者の対決は２００３年のこの大会以来５年ぶり７度目。ビーナスが勝ったのは初めて対戦した０１年全米オープン以来２度目。

　妹の返球がサイドラインを割ったのを見届けると、姉妹対決を制した姉の厳しいまなざしが緩んだ。ビーナスが得意の舞台で主役を譲らず、５度目の頂点に立った。「けがなどから復帰して歴史をつくれてうれしい」と笑顔で喜びに浸った。

　両者が４大大会の決勝で対戦したのは過去６度。ビーナスが勝ったのは初対戦の２００１年全米オープンだけだった。最後の０３年ウィンブルドンから５年。その間に両者とも故障などで戦列を離れることが多く、今大会は姉が第７シード、妹が第６シード。だが、持ち味を生かせる芝コートで勝ち上がった。

　全７試合をストレート勝ちしたビーナスの基盤となったサーブはこの日、最高１２９マイル（約２０８キロ）。今大会でマークした自身の最速記録を更新し、競り合いでも冷静なプレーを見せた。

　同じ宿舎で生活をともにするが、ライフスタイルは異なる。「私は大抵、本を読んでいるし、セリーナはビデオを見ている。それが普通で、試合に向けて準備をしているだけ」と互いに干渉しない。

　今年は北京五輪で金メダルという共通の目標がある。全豪オープンからダブルスでペアを組み、連係を深めてきた。ウィンブルドン制覇を契機に「金メダルロード」の主役となりそうだ。

参照元：スポーツ報知