出げいこで醜態！朝青龍弱音連発 琴光喜に５連敗

　横綱・朝青龍（２７）＝高砂＝が５日、愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋での出げいこで醜態をさらした。大関・琴光喜（３１）に、横綱昇進後のけいこで初の５連敗。右足首の負傷に加え、郷里モンゴルでの暴動が気がかりとあって心労も重なったようだが「ダメだ。アカンわ。下半身が浮いてる」と弱音を連発した。

　関脇・琴奨菊（２４）とも取って、１５番で８勝７敗と辛うじて勝ち越したが、琴光喜には相手十分になられた瞬間に力を抜いて寄り切られるなど、精彩を欠いた。見学した元横綱の北の富士勝昭さんは「絶不調だ。筋トレばかりやって相撲勘が戻ってない」とけいこ不足を指摘。「これがけいこ。いい刺激になった」と前を向いた朝青龍。６日も佐渡ケ嶽部屋への出げいこを予告しているが、真価が問われるものになりそうだ。

　◆熱田神宮で奉納土俵入り　両横綱またも視線合わせず　○…朝青龍、白鵬の両横綱が５日、名古屋市熱田区の熱田神宮で名古屋場所前恒例となっている奉納土俵入りを行った。１日の力士会以来となる両横綱の顔合わせだったが、３５００人のファンが見守る中、相変わらず視線を合わせることはなかった。昨年は新横綱で奉納土俵入りを行った白鵬は「去年も今年も暑い。後は場所を待つだけですね」と話していた。

　◆欧洲右ひざ痛　申し合い回避　○…綱とりがかかる大関・琴欧洲（２５）＝佐渡ケ嶽＝に暗雲が垂れ込めた。５日のけいこでは、古傷の右ひざを気にしてか関取衆との申し合いを回避。幕下以下の若い力士に胸を出して、けいこを切り上げた。師匠・佐渡ケ嶽親方（元関脇・琴ノ若）は「ひざがグラついていたので、私の判断で申し合いをやめさせました」と説明。琴欧洲も「痛みが少しある」と明かすなど、体調が気がかりだ。

参照元：スポーツ報知