大黒招集！岡田監督が元所属Ｇ大阪で異例の情報収集

日本代表の岡田武史監督（５１）が、Ｇ大阪に元日本代表ＦＷ大黒将志（２８）＝東京Ｖ＝の情報収集をしていたことが２０日、分かった。同監督はこの日の千葉・Ｇ大阪戦（フクアリ）を視察したが、Ｇ大阪関係者によると、大黒が６シーズン在籍したＧ大阪側に大黒の特徴を“取材”したという。２８日から３０日の代表合宿で、テストされる可能性が高まってきた。

　岡田監督がフクアリを訪れたのは、“大黒チェック”が目的のひとつだった。３０日にスルガ・カップ（アルセナル戦）を戦うＧ大阪の選手は７月の代表合宿に招集せず、千葉にもＦＷ巻しか代表がいない状況だった。

　しかし、この会場を訪れた意味は大きかった。試合開始の１時間以上も前に会場入りした岡田監督は、Ｇ大阪の関係者に古巣でのプレースタイルや特徴の詳細を“取材”したという。もちろん、日本代表に生かしたい気持ちがあるからこその行動だ。

　大黒はかつて、自らの下でプレーしていた。札幌監督時代の０１年、Ｇ大阪から札幌に１年間レンタル移籍してプレーしている。しかし、岡田監督の望むプレースタイルに合わず、わずか４試合の出場にとどまった。その後、Ｇ大阪に復帰した大黒はストライカーとして実力を開花させたが、点取り屋としての印象は薄いだろう。

　欧州で思うような出番に恵まれず、４年ぶりに日本へ帰ってきた大黒の東京Ｖでのプレーを、岡田監督や代表スタッフがチェック中。しかし、よき時代、つまり、大黒の最大限の力を知るＧ大阪の関係者に“取材”する徹底ぶりから、今後の代表ＦＷとして期待していることがうかがえる。早ければ今月下旬の合宿で呼ぶ可能性も。大黒がＪで点取り屋としての感覚を取り戻せるのなら、岡田監督はエース級の期待をかけているのかもしれない。

　◆遠藤の現状も聞く　○…岡田監督は千葉戦の試合前にＧ大阪の西野監督と会談し、ウイルス感染症で静養中の日本代表ＭＦ遠藤についての情報を収集した。オーバーエージでの北京五輪代表を辞退したが、８月２０日のウルグアイ戦や９月６日のＷ杯アジア最終予選があるだけに、病状は気になるところ。「西野監督と遠藤の話をしたが、まだ静養中と聞いた。代表？　完全に治ってから」と話した。

参照元：スポーツ報知