ハイテク桃子だ！ソニー後押し…ネットで江連レッスン

今季から米女子プロゴルフツアーに参戦する上田桃子（２１）が５日、銀座のソニービルで電子機器メーカーのソニーと所属契約を結び、会見を行った。契約は３年総額３億円（推定）。同社のハイテク機器により、米国にいながら日本の江連忠コーチ（３９）の指導が受けられることが判明。世界的大企業のバックアップで、開幕戦のＳＢＳオープン（１４～１６日、米ハワイ州タートルベイリゾート）から米参戦元年に臨む。

　日本を代表する世界的大企業が援軍につき、桃子は「正直びっくりした。すごく格好良くて、世界のブランドというイメージ。契約に恥じない成績を残したい」と満面の笑みを浮かべた。ＣＭ起用も検討されており、プレーだけでなく、ソニーの顔としても世界へ羽ばたくことになる。

　「夢に挑むソニーの理想像と上田選手の生き方が合致していた」と同社の盛田昌夫業務執行役員。独自のハイテクシステムによる支援も約束した。米ツアー本格参戦となる桃子にとって、心配のひとつが日本にいる師匠の江連コーチに随時アドバイスを求められないこと。しかし、映像を共有・視聴できる同社の映像ネットメディア「ｅｙｅＶｉｏ」を使えば、スイングの映像を日本に送ってチェックしてもらうことが可能。「アメリカに挑戦する不安はまだある。バックアップして頂けるのはすごく力強い」と目じりを下げた。

　うれしいサプライズもあった。桃色にカラーリングした特注のパソコンや一眼レフカメラなどの同社製品をプレゼント。さらにグループ企業のソニーミュージック所属で大ファンという歌手・中島美嘉から「お互い勇気や夢を与えられるように頑張っていきましょう」とビデオメッセージでエールを送られ「感激しました」と喜んだ。

　６日に米ハワイへ出発。「１００点満点で仕上がりは６０点」と不安を残すが、「必ず１勝して帰ってきます」と新たな舞台での飛躍を力強く誓った。

　◆国内開幕戦出場したい　桃子は、国内開幕戦のダイキンオーキッド（３月７～９日、沖縄・琉球ＧＣ）出場にも意欲を見せた。現段階では米開幕戦から３連戦が決定。「ダイキン―」はその翌週で、米ツアーの試合がないため「出たいと思っています」と話した。また、米開幕からの３戦にマネジメント会社の担当者２人と母・八重子さん、キャディーの清水重憲さんの４人が同行することになった。

参照元：スポーツ報知