ダルビッシュ熱投１４１球！５月初白星で６勝…日本ハム

◆ヤクルト３―７日本ハム（２８日・神宮）　愛妻の視線を感じながら、今季最多の１４１球に魂を込めた。ダルビッシュが苦しみながら５月初勝利を挙げた。８回３失点で４月３０日のロッテ戦（千葉）以来、約１か月ぶりの６勝目。「今日は奥さん（サエコ夫人）が見に来てくれていたので頑張りました」と久しぶりの白星をかみ締めた。

　マイナーチェンジがうまくいった。「最近、制球が良くないので」と投球フォーム変更を決断。セットポジションの時に右足を曲げ、右腕のテークバックが小さい投法を試した。これまでのフォームの優雅さは失ったが、最速１５０キロで９奪三振と球威は健在。配球面でも可能な限り多くの球種を使い、的を絞らせない工夫をした。

　神宮は“最強エース”へのスタート地点だった。０６年６月１３日のヤクルト戦（神宮）。５回途中６失点ＫＯ、持病の右肩が悲鳴を上げた。直後から肩のインナーマッスル強化を中心にトレーニングに没頭。今や絶対的なエースとなった男は、神宮初勝利で２年間の成長をアピールした。

　前回登板の２１日横浜戦（札幌Ｄ）で腰の張りを訴えたが、この日の熱投で不安を一掃。日本ハムを交流戦首位タイに導いた。「次はスッキリ勝ちたい」と誓ったダルビッシュからは「交流戦優勝を目指します」とＶ宣言まで飛び出した。登板試合のチーム成績は１１戦１０勝。リーグＶ３への使者は、着実にその任務を遂行している。

参照元：スポーツ報知